今週の『GIANT KILLING』#74
2008.07.11 00:35
ちょっとやっつけ気味になってしまったかも。
後日、追記とかできればやっておきたいなぁ。
王子からパスを出してもらえず・・・。
右サイドの赤崎に渡ったボールが自分の下へ来ることに備えて(信じて?)、ゴール前へ疾走する夏木。
ボールを持つ赤崎は、対峙する相手左サイドバック、しかも、五輪代表の小室のことを強く意識しつつ、持ち味であるスピードを生かして、縦へと勝負します。
そして、赤崎は完全に抜き切る前に、素早く中央ニアサイドを走る夏木へライナー性のパス。
そのパスは夏木に通りますが、角度のないところでシュートコースがありません。
「ヘイッ!」と、もう一人のFW・世良が夏木を呼びます。
夏木はチームのボールとして味方を生かした視野の広いプレーをしようとするものの、一瞬かすかにシュートコースが見えてしまったことでプレーを躊躇してしまい、そこを大阪のDF・リマにカットされ、挙句の果てにそのボールは夏木の足に当たってゴールラインを割ってしまったため、大阪のゴールキックとしてチャンスを潰してしまいます。
・・・となれば当然、赤崎は毒づきながら自陣に戻り、王子は鋭い視線を夏木に飛ばします。
さらには、ETUサポから野次られ、軽くアップしながら戦況を見守るサブのFW・堺からは呆れられ・・・。
さらにはさらには、達海からも、「夏木は駄目だ…… なんかつまんねえことになってやがる」と、夏木を交代させようと、サブの選手のアップのペースアップを松ちゃんに命じます。
「俺があいつを見誤った 俺のミスだよ」と、達海。
このあと、夏木はどうなってしまうのでしょうか・・・。
さて、場所は変わりまして、大阪ガンナーズのベンチ内。
自滅し続けるETUの攻撃陣を見て、主導権はまだこちらの手にあると、安心した様子で試合を見守っているソノダくんの対し、ダルファーは、何か流れの変わりそうな空気を察しているのか、常に先手を取り続けるため、次なる采配を思案しています。
そして、場面はスタンドから戦況を見守る、コータ、ヨシオ、テッタの少年サポ3人組。
今の攻めてはいても得点の匂いのまるでない試合状況について、彼らもその原因は夏木にあると感じている様子。
ポカも多いけどワケわかんないとこが面白い
時々イライラするけど何かはしてくれそう
と、一応期待を持って普段は見ているようですが、この試合に関しては・・・
「今日の夏木はさ――…
なんか見ててもワクワクしないよね――…」
・・・そんな子供たちの会話は聞こえてはいないでしょうが、なかなか思うようなプレーができず、悔しさを滲ませながら、夏木は相手ゴールを見つめていました。
再び、場面はETUのベンチ内へ。
「FWなんてさ…… ただのポジションの名前だよ」
と、突然に口を開き始める達海。
自分なりのFW論について話し始めます。
達海の基本スタンスは、「11人の中で相手ゴールの一番近くにいる選手」、もっと言ってしまえば、ただの11人いるチームプレイヤーのうちの1人(と私は解釈しています、実際細かいニュアンスは違うかもしれない)。
しかし、「たまにいるんだ エゴイストになれるFWってのが」とも言います。
チームのボールかFWのボールか・・・
達海は、夏木にしたのと同様の質問を松ちゃんにします。
松ちゃんの回答は、「チームのボールです」で、達海もそれを正解とします。
しかし、達海は、エゴイストについて、"味方が必死についてないできたチームのボールと理解したうえで、それは自分のボールだと思い込める度胸がある"。
「味方の想いを背負い切って自分のためにプレーできるか
それがエゴイスティックなFWとしての決心だよ」
と、ここで、夏木に求めていたFWとしての決心についての答え話します。
達海は、夏木をこの"エゴイスティック"なFWと位置づけていたわけですが、王子のプレッシャーを乗り越えられないようで、そういうタイプではなかったと、ひとまず結論付けてしまったようです。
そして、話はピッチの中へと戻ります。
ふと、後半も15分を経過しようかという時計を見て、「参ったな」と言う志村。
ダルファーと、3点目は後半10分までにって約束していたという志村は、すでに時間は過ぎてしまったが、その約束を果たすため、窪田にパスを回し、大阪が再び攻勢に出ようかといったところで、今週はここまでです。
■ 私的雑感
結局のところ・・・
ナッツのプレーそのものは今のままでいい。
王子が美しくないとか何とか言おうが自分を貫けばいい。
けど、味方が必死になってつないできたボールであることを心に刻んで、自分のプレーをするという決心、強いハートを持ってプレーしろ!
と、そんなところでしょうか。
達海が先週号で、『お前のボールか? チームのボールか?』と訊いたのは、ナッツが自分のボールだと思ってプレーしていることを前提で、その意識をさらに強く持たせることができると考えた(エゴイスティックタイプのFWとしてワンステップ上へ開花していく)からなのでしょう。
・・・けど、ナッツは間違った方向に理解し、突き進んでしまったと( ̄▽ ̄;)
ナッツが今後、どのタイミングで「そいつはオレのボールだぁ!」となっていくのか。
そのプロセスをどのように描いていくのか。
といったところが、ストーリーのひとつの注目すべきポイントになっていきそうですね。
私的には、先週も書いた、堺さんと交代して・・・
となっていく展開が面白いかなと思っていますが、今週号で、達海がサブの選手のアップのペースアップを命じてたり、堺さんが「あのバカ…」と言ってるコマが出てきたのを見て、逆にナッツはこの試合中に"答え"を見つけるんじゃないかなぁという考えが強まりました。
実際にストーリーはどう進んでいくか私には分かりませんが、この先の展開を楽しみにしています。
少年たち(コータかな)が言っていた・・・
「あいつポカも多いけど ワケわかんないところが面白いじゃん」
まさに、言い得て妙ですな(笑
それと、ゴール前角度のないところでボールを受けて、一瞬躊躇している間に、リマにボールを当てられてゴールキックにされてしまったナッツのシーンは笑ってしまいましたが、その後のシーンを見ていると・・・。
まぁ、・・・ナッツ頑張れ!
どっちかと言うとセリー寄りであるけれど、ナッツも好きですし応援しているぞ!
というか、自分の応援するクラブのために戦ってくれる選手は、みんな応援しているさ!(笑
こういう感覚で読めるジャイキリは、やっぱりいいなぁと思う。
※
達海のエゴイスト論について。
「そいつをチームのボールとわかった上で 自分のボールだと思い込める度胸がある
味方の想いを背負い切って 自分のためにプレーできるか
それがエゴイスティックなFWとしての決心だよ」
すごくジャイキリらしい表現の仕方だなぁと思いました。
私のとある知人は、ジャイキリのことを「サッカーマンガとして普通に面白いと思うけど、この青臭さは苦手だ」と言っていましたが、この台詞は、それに当てはまるんじゃないかなぁと。
そう言いたい感覚は、私も理解できるのですが、けどそれは、私から言わせてもらえば・・・
そこがいいんじゃないか!
という話なのですよ(笑
確かに、青年誌というよりは、少年誌っぽい感じはしますが。
まぁ、その話はいいとして。
達海の言う、エゴイスティックな決心をしているFWって、実際にどのぐらいいるんだろう?
※
今週は、ザッキーがカッコよかったですね。
小室との1vs1のシーンは見ごたえがありました。
瞬間的なスピードアップで縦へ勝負していくザッキーのドリブルのスタイル(名古屋戦でも同様のシーンで相手選手を振り切ってましたね)は、個人的に大好きです(笑
ETUには、個の力で勝負を仕掛けていくタイプが少ないので、ザッキーのこういう勝負を仕掛けていくプレー描写というのは、作中でもっともっと描いてほしいなぁと思います。
ナッツに対して毒づいてるのは、まぁ、ご愛嬌ですね(苦笑
※
まだちょっと書き足りない(文章的に言葉が足りないかなぁと思うところもあったり)のですが、時間がなくなってしまいそうなので、まとめに入ります(笑
さて、来週は、大阪の攻撃陣vsETUの守備陣がどうなっていくかですね。
スギの復活によって、勢いをそがている形になっている窪田がどんなプレーを見せてくれるのか。まぁ、ETUサポ的には、窪田の活躍は見たくないんですが(笑)、ストーリー的には、このままもう見せ場がないってのもちょっと悲しいので、ゴールにはならなけど魅せてくれるプレーを期待してみたいです。
タグ : GIANT-KILLING
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