今週の『GIANT KILLING』#73
2008.07.03 22:59
ディフェンス陣は、なんとか立て直しの目途が立ったものの・・・
オフェンス陣は、いまだちぐはぐなまま・・・。
その元となっているのが夏木。
「お前には FW(フォワード)としての決心が足りない……」
達海に言われたその言葉が、いつもの夏木らしいプレーが見られなくなっている原因のようですが、試合時間が刻々と過ぎていくなか、ETUはこのままで大丈夫なのか?
というのが先週までの流れでした。
その真意はともかく、夏木自身は、達海の言葉を聞いて決心したこととは・・・
"視野の広いスゲーFW(フォワード)になる"
ということのようで、この試合のここまでのプレーも、その決心に基づいてのもの様子。
まだ、自分の思う通りにはいっていないけど、もうちょっとでそうなれそうな手応えはある・・・と、夏木自身はそう信じてプレーしているようですが、その気持ちは、ちょっと空回り気味かもしれません・・・。
そのきっかけとなった出来事が、試合当日の朝にあったらしいということで、ひとまず場面は、チームがスタジアム入りする前へと移ります。
ETUの選手・スタッフを乗せるバスがスタジアムに向けて、もうすぐ出発しようかというところ、まるでバス添乗員さんかのように、全員がいるかを確認する有里。
ですが、その場にいないのは、夏木と達海(お約束w)。
いちいち手のかかる子たちにキレる有里の図は置いておくとしまして・・・(笑
夏木は、イメージトレーニングをするために、ひとり集団の輪からはみ出して、練習グラウンドの方へ行っていました。
そして、場面は夏木のイメージする世界へ。
夏木は、自分が素早い動き出しで王子からのパスを受け、ダイナミックなスーパーボレーを打つ場面をイメージしようとしますが・・・
王子は、夏木にではなく、左サイドへパスを出しています。
「ん?」
なーんか、違う方向へイメージが進んでしまったため、再度、自分がスペースへと飛び出したところに王子からパスを受ける場面をイメージしようとしますが・・・
王子は、夏木にではなく、今度は右サイドへパスを出しています。
「……!」
(中略)
「なんてこった…
ジーノから俺へのパスが…
まったくもってイメージできねえ――…」
けど、諦めずに、なんとかして、王子からパスを受ける場面をイメージしようと、今度は少し下がってパスをもらいに行く場面をイメージしますが・・・
今度は今度は、自分を突き飛ばしてパスを出そうとする王子の姿がイメージされてしまいます!
さすがの夏木は、それにはちょっとガクッときてしまい・・・
「なんでだよ―――っ!!!
パスくれよ―――っ! ジーノーッ!!」
と、思わず叫んでしまうのですが・・・
そんなところに登場したのは、左手のドクターペッパー、右手にメープルホットケーキを持った達海でした。
めっちゃくちゃ、恥ずかしいところを見られてしまった夏木のことをあんまり書くとかわいそうなので、そっとしておいてあげましょう(笑
そして、夏木と達海の会話。
夏木は、王子がときどき自分にパスをくれなくことを達海に訴えますが、"すぐシュート打ちたがるFWは嫌い"なのだと、自分なりにそれらの経緯について理解している様子(王子の真意はともかく、夏木が勝手にそう思い込んでいると個人的に解釈してます)。
(ここで場面は、いったん試合の方へ戻り、夏木のことを嫌そうな顔で見ながら、右サイドの赤崎へパスを送る描写があります。)
それに対し、達海は、「お前にとって FWって何?」と、夏木に問います。
「バーンとシュートとか打ちまして…
ドーンとゴールとか決める人でして…」
というのが、夏木の回答。
それに対し、達海の回答は・・・
「俺にとっては 11人の中で相手ゴールの一番近くにいる選手…… そんだけだよ」
さらに、達海は続け・・・
「ゴールなら誰が決めたっていいのがフットボールだ
FWが決めなきゃいけないなんてルールはない」
(話を上手く要約できないので、長いですがさらに台詞を引用してきます。)
「さっきも言ったように FWは相手ゴールの近くにいる
ジーノに限った話じゃない
お前が前線で受けるボール
そいつは 見方が必死になってつないできた魂のこもったボールだ」
「お前にとってそのボールって何だ?
チームのボールか?
お前のボールか?」
「夏木 お前にはFWとしての決心が足りないよ
そこんとこ…
早めにはっきりさせたほうがいい」
チームのボールか、自分のボールか・・・
そこで、何やら、夏木は決心するわけですが(それを現在ピッチのなかで実践していると)、強く意気込んだ夏木の表情を見て、戸惑っている様子の達海。
といったところで・・・
いつまで経っても、バスにやって来ないふたりを探しに来た有里登場!
と、オチがついたところで、場面は試合へと戻り、俺とチームの狭間に揺れながらも、自分なりの思いを持ってピッチを駆ける夏木に、ベンチの達海は何を思う?
というところで、今週はここまでです。
■ 私的雑感
今回は、ほぼナッツの回でした。
話のテーマである、「FWとしての決心」とは何なのかという点については、正直なところ、私の中では、まだ考えがまとまらず、答えが見つけられてません。
ただ言えるのは、"ナッツは何か間違った方向に空回りしとる!"ってことでしょうか。
すぐシュート打ちたがるってもの自体は、悪いことだとは思わないんですよ。
むしろ、シュート打ちたがらなさすぎな傾向が日本の選手にはあると思いますし。
ただナッツの場合は、考えもなしに闇雲に無駄打ちしまくるだけだからいけないってことかな?
・・・とりあえず、記事を書き上げないとならないので、考えは保留しておきます(苦笑
時間があれば、後日追記するかもしれないです。
ひとつ思ってるのは、ナッツのその答えは、大阪戦で出なくてもいいんじゃないかな~と。
このエピソードに、これだけページ数割いているから、たぶん、明確な答えは出てくるんだろうとは思いますが、FWには他にもあの男がベンチに控えているわけですし(最終ライン付近まで戻って守備してるあの男もいますしね)、思い切って夏木を堺と交代させて、その堺が活躍→そこで再び、FW三つ巴の争いになっていくという展開も面白いんじゃないかなぁと個人的には思ったりもしますが、今回の話を、最終的にどのようにまとめてくるかに注目したいです。
※
ナッツのイメージ世界の描写は、かなり面白かった(特に、王子のテキトーなパス出しっぷりとか)んですけど、"ストーリー的に、ここにこんなにペース数を割いてしまうのは、本当に正しいことなのか?"と、思ってしまったりも(笑
王子のパスがイメージできない。
なんかここに、王子がナッツに対して送ったあの視線の根本的なものがありそうな感じもします。
「流れが良くなかった」とか「美しくない」っていうのは、それが王子の仕様なだけで(バッキーにも言ってたし)、そこは、あまり気にするようなところではないんじゃないかなって私は思っております。
それと、まったくそれとは関係ない話ですが、ナッツは吉田さんのことを「ジーノ」と今週、先週も呼んでますが、その前は「王子」って言ってませんでしたっけ?
状況によって使い分けしてるんでしょうか??
※
久々に、有里の描写が多めかなと思ったんですが、こんな役回りっすか!(笑
「確保――!!!」のコマも好きなんですけど、練習グラウンドへ向かうナッツと同じコマに有里がキィーッと怒り狂ってる描写が小さく映っていたところが一番笑えました。
※
あとは、箇条書きで。
- たぶん、間違いなく他でも突っ込まれていると思いますが、大阪の寺内の背番号が6ではなく5になっていますね。
- ETUのユニのパンツの色は、白よりも黒の方がカッコいいなと個人的には思う。
- 達海の食べてたメープルホットケーキは、私もよく食べてます。メープルシロップのやつがいいんです(笑
※
さて、来週以降は、ナッツの動向がどうなっていくのかってところでしょうね。
そろそろ、ドラマティックな場面が見えてきそうな予感はするので、また来週号を楽しみに待つとしましょう。
タグ : GIANT-KILLING
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