今週の『GIANT KILLING』#66
2008.05.15 12:01
先制点を許してしまったETU。
今度は、反撃だーってところで、王子から夏木へとロングパスが送られるところから始まります。
王子のパスを受けた夏木は、味方にパスを預けようと、周囲を見回しますが、そこにはETUの選手は誰ひとりおらず、むしろ大阪の選手2人に囲まれて、あっさりボール奪われれてしまいます。
夏木からボールを奪った、大阪のDF寺内は、少し前進し、窪田へとパスを送ります。
その窪田は、シンプルにダイレクトで志村にパスを出しますが、「これ以上向こうのペースにさせるか!」と、意地を見せた村越が、志村にパスが渡る前にカット、そして、そのまま王子へとパスを送り、再度ETUが反撃に出ようとします。
しかし、王子のパスは、少し長く、ミスキックかと平賀と内心思うものの、そのパスに向かって猛然とダッシュする椿の姿を見て、あいつの足は油断できないと、セーフティーにボールをタッチの外に蹴りだします(実際、タイミング的に案外紙一重だったようにも見えます)。
これで、王子→椿のパスがミスになったのは2回目。
うつむき加減の王子の表情を見て、平賀は、その原因は新潟戦を欠場した怪我であるかはさておき、とにかく、"今日のジーノは間違いなく不調だ!"との、確信を深めた様子。
場面は変わりまして、スタンドから戦況を見守る、会長、副会長、後藤。
大阪は攻撃陣に目を奪われがちだけれど、代表選手は中盤のDFにいる、もっとアイデアのある攻撃をしないと、彼らを崩すことはできない・・・。後藤の話を要約するとそんなところでしょうか。
その上、大阪には先制点を取った勢いがある!
椿のパスをカットした片山は、そのままの勢いで中央のハウアーにくさびのパスを入れます。
ダルファーは、黒田とハウアーのマッチアップに疑問を投げかけるものの、達海は、「クロのところはあんまり心配してない」とのこと。
ハウアーは、しっかりと中央でボールをキープし、味方の攻め上がりを待ち、左サイドを駆け上がってきた畑は、ハウアーにパスを要求しますが、「これ以上…… 赤崎の奴に小言言われてたまるかよ!」と、奮起した石浜は、畑をしっかりブロックし、ハウアーにパスを出せる状況を作らせません!
その状況に、一瞬戸惑ったハウアーの隙を突いて、黒田はボールを蹴り出し、お互い激しくやりあいながらも、気合でクリアする黒田。
・・・だけど、その先には、またもや窪田が!!
ボールをキープし、杉江の隙を窺って、あわよくばラストパスを狙ってやろうといわんばかりの窪田に必死に喰らいつく杉江。
「窪田 奴を抑えねえかぎり……
ウチに勝機は見えてこねえ」
とは、達海。
窪田とマッチアップする杉江は、果たして窪田を抑えることができるのか。
・・・といったところで、今週はここまでです。
■ 私的雑感
微妙に反撃のための伏線を張りつつも、現状では、大阪の方が優勢といえる状況の中、やはり、鍵となってくるのは、"窪田をどう抑えるか"といったところになりそうですね。
"杉江、抑えられるイメージはあるか?"
と、書かれてもいましたが、まさにそこでしょうね。
先週号、達海はスギと何か話をしていましたが、窪田を抑えるためのアイデアを授けたのでしょうか??
ストーリーの次なるポイントは、スギvs窪田のところになりそうで、彼らの動きに注目していきたいです。
※
今週の王子。
平賀は、今日の王子は不調だと見ているようですが、実際のところは果たして??
「原因が怪我どうかはさておき・・・」というのは、やはり、王子の気まぐれによる不調が多いからという可能性も見越しているのか?(笑
王子のパスがズレているのは、多分、何かしらの意図があってやっていることだとは思われますが(だとするなら、あの表情・・・なかなかの役者ぶりですね)、本当に怪我でなければいいなとも思います。
あ、これ書いていて、ひとつ、可能性は極めて低いだろうけど思ったのは、王子のパスが長いのは、もしかしたら、椿に"あのパスが取れるぐらいに、もっと早く飛び出して来い!"というメッセージが込められているのかもしれないってことですが、さすがにそれはないか。
何にしても、この王子のパスミスに込められた意図は何なのかも、注目していきたいところですね。
※
大阪ガンナーズの布陣は、後藤の台詞を見る限りでは、やはり4-2-4(4-2-1-3)みたいですね。 平賀もMFでした。
------ハウアー------
---畑--------片山--
-------窪田-------
----------------
-----志村---------
---------平賀-----
----------------
-小室--不明--寺内--不明-
----------------
-------不明-------
↑とりあえず、大阪の布陣の基本形は、こんな感じでイメージしてます。
それにしても、大阪の4トップ(ハウアーは違うけど、片山、畑、窪田)に、代表選手はいなかったんですね。窪田が入ってないのは意外でした。けど、試合を見ているブランは絶賛してますし、次は召集されるかもしれませんね。
攻撃的なサッカーの大阪だからこそ、その強さを発揮するためには、能力の高いDF陣の支えが必要といったところでしょうか。
※
赤崎の試合中の口の悪さはデフォですね(笑
とはいえ、ピッチの中では上下関係なんて必要ないですし(コシさんも"ドリ"と呼び捨てにしてる)、実際でも、ボルフスブルグへ移籍した長谷部なんかは、年上の選手だろうと結構ガツガツ言ってましたしね(笑
だから、これはこれでいいと思います。
そんな中、「これ以上…… 赤崎の奴に小言言われてたまるかよ!」と奮起した石浜はカッコよかった!
同じサイドバックの清川に比べても、ちょっと微妙な感のある石浜ですが、目立つのは髪形だけじゃないんだぜってところをもっと見せてほしいです(どうでもいい話ですが、ハウアーは石浜の髪型はどう思ってるんだろう?w)。
※
先週号からの続きの部分。
王子からパスを受けたはいいものの、みんな守備で下がっているから誰のフォローもなく孤立し、大阪のDFにボールを奪われてしまうときの夏木が、ちょっと面白かったです。
松ちゃんは、持ちすぎだと怒ってますが、いやいや、あの状況でナッツを責めるのはかわいそうですって! 夏木は、ボールをキープできるタイプの選手でもなさそうですし。
今は、窪田をどう抑えるかが最重要事項で、全体が引いてしまい、夏木が孤立してしまうのは、仕方のないことだと思いますが、先制されリードを奪われてしまっている以上は、どこかで攻撃に出ていかなければ、引き分けにすら持ち込めません。
サッカーマンガであっても、どうやって守るのかを見るよりも、どうやって点を取るのかってところを見ていく方が面白いと私は思います。
今は、耐えるときですが、そこから転じて攻撃に移るとき、私たちをどのようにワクワクさせてくれるのかに、期待したいですね。
あとは、箇条書きで。
- 大阪サポの中にシゲさんみたいな人が!
- 「変な頭」ってハウアー・・・(笑
- いつの間にか、欄外の登場人物紹介が、ちょっとだけ詳しくなっていますね
少しずつ試合の流れというものが見え始めてきました。
前半、わりと早い時間で先制点を許してしまったETUが、今後どのように試合を戦っていくのか。
来週号を楽しみに待ちましょう。
タグ : GIANT-KILLING
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