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サッカーマンガを読もう!

ひとりの"サッカー好き"が書く、主観的なサッカーマンガの読書日記。『GIANT KILLING』と『ANGEL VOICE』を猛烈にプッシュ中!

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『GIANT KILLING 5』 / 原作:綱本将也 漫画:ツジトモ 

2008.04.30 01:41


綱本 将也
Amazonランキング:位
Amazonおすすめ度:


※ネタバレ要素も含んでいますので、まだ読んでいない方はご注意ください

記事の更新が遅れてしまって、申し訳ありませんでした。
『GIANT KILLING』5巻のレビュー(というよりも、完全に主観的な感想w)です。

まずは、毎回恒例となっている、初版限定ステッカーの画像より。

ジャイキリ5巻初版限定ステッカー

今回は、4巻の最後のところでキックオフされた、名古屋グランパレス戦の試合終了までが掲載されています。

まぁ、正直なところ、5巻は書きたいことが多すぎて、とてもじゃないけど、話をまとめきれそうにありません!(笑

なので、1話1話の細かい感想については、毎週の連載の雑感を書いた"今週のGIANT KILLING"を読んでいただくとしまして(記事の一番下に1話ごとのリンクを貼っておきました)、今回は、単行本で全体を通して読んで、改めて思ったことを中心に書いてみたいと思います。

5巻のストーリーは、かつてETUが2部に降格してしまったときに監督を務めていた、不破が現在率いる、名古屋グランパレスとの対戦が描かれているわけですが・・・

ETUにいた頃とは違い、資金力が豊富で、自分の理想とするチーム作りができ、なおかつ、ここまで開幕から負けなしと結果もしっかり残している不破に対し、相変わらず弱小で貧乏なETUを率いる、主人公・達海は、いかにして名古屋グランパレスを打ち破っていくのか。

まさに、この作品のタイトルにもある、"ジャイアントキリング"を起こすためのETUの戦いぶりが、今回のメインテーマとなっています。

強者である側が攻め、弱者である側が守り、攻めながらもなかなか先制点を奪えない強者の側が、より攻めへの意識を高めていったところを、弱者である側が一発のカウンターで先取点を奪うという、ジャイアントキリングが起こる形としては、わりとありがちなところだと思います。

で、今回私が改めて絶賛したいのは、そのジャイアントキリングが起こるまでの試合の流れの作りや、勝負を決する瞬間を描いたドラマティックさが、本当に言葉なんかじゃ言い表せないほどに秀逸すぎるんですよ!

それ(後者の部分)については、とにかく、連載を読んだ当時(#45~#46あたり)に書いたものを読んでくれと(笑
冷静になって読み返すと、ちょっと恥ずかしさもあったりするんですが(苦笑)、きっと、私が後付けで何を書こうとも、その当時、リアルタイムに得た熱狂を素直に言葉にしたものに勝るものはないと思うので。

前者に関して言えば、確かに、マンガとして成り立たせるため、都合よく展開してしまってる部分などはあるのですが(それだって、一般的なスポーツマンガとすれば微々たるもの)、リアリティ路線のサッカーマンガとして、サッカーというスポーツの真理や不条理なところなどもちゃっかり描かれているというか、監督が主人公のサッカーマンガだけど、必ずしも、「すべては計画通り」となってはいないところがいいと思います。

達海の中に試合に勝つためのプランがあって、その狙い通りに試合が進んでいたとしても、相手もそれを崩すための工夫を凝らしてきたり(名古屋のタニが板垣へのパスコースを横切ってエリア内に走ることで、本来板垣のマークをすべき黒田を引きつけた描写や、板垣が味方のオーバーラップを待ってパスを出す描写)だとか・・・

丹波や村越の軽率なプレーがきっかけから、あわやの決定的なチャンスを招いてしまったり・・・

など、偶発的な要素なども適度にミックスさせることによって、場合によってETUにとって不利な展開になっていく可能性もあったかもしれないってことを示し、それが、より試合の流れがナチュラルに感じられるのかなと思っています。

ウンチク的な描写が深くなくとも、作画の表現力でナチュラルさを描けるジャイキリは素晴らしく、ツジトモ先生は本当にいい仕事をしていますよね。今取り上げた部分以外にも、ディテールにこだわりが感じられるのが、好感が持てます。

そして、ジャイキリのサッカー描写以外の別な魅力といえば、イキイキと躍動する登場人物たちの描写があります。

達海をはじめとした、ETUをとりまく人々も、すっごくイキイキとしているのですが、今回はそこにはあえて触れず(笑)、敵役ながらも、素晴らしい個性を見せ、私たちを楽しませてくれた、名古屋グランパレスの選手たちについて少し。

かつて、ETUの監督として、ETUを2部へと降格させてしまった不破。

ただのイヤミな男だけではすませず、しっかりと自分なりの理念を持って動いていた結果が、ETUのフロントとの確執を生んでいて、ETUサポたちにとっては、そりゃ、悪者扱いとなってしまうのは、仕方のないことですが、不破の考え方そのものが一方的に間違っている的な描かれ方がされてないのがよかったです。

そして、板垣。

黒田とのマッチアップが最高でした。
最後の、次への成長を感じさせるシーンがまたよかったです。

そしてそして、ブラジルトリオ。

サッカー描写でも、それ以外でも、彼らの見せる個性が、サッカー描写のワクワク感に加えて、作品を読む"楽しさ"彩ってくれていると思います。特に、連載時にもしつこく取り上げましたが、ペペがかわいすぎる! 

味方ばかりでなく、敵役にまでも、感情移入してしまうような、描かれ方がされているところは、よかったです。これで、ますますジャイキリが好きになっていきましたもん(笑

あー、あと、他にも覚醒する椿だとか、いい仕事しまくりな王子だとか、あとたった3コマの出番だけなのにもかかわらず、強烈な個性で私のハートを鷲づかみしたドミンゴのことだとか(コーヒー店を経営してるドミンゴのカットがあって嬉しかったよw)、取り上げたいこと、語りたいことがいっぱいあるんですが、それらについては、冒頭にも書きましたが、"今週GIANT KILLING"のログをたどって、読んでいただければと思います。

監督が主人公のリアリティ路線のサッカー描写!
イキイキと躍動する登場人物たちの魅力・楽しさ!
ETUのサポーターになった感覚で一喜一憂できる幸せ!(笑

人それぞれ持ち合わせいる主観というのは違うと思いますが、とにかく、私にとっては、毎週毎週何かを語りたくなってしまうような、楽しくて楽しくて仕方のない作品なのです(笑

最近は、ジャイキリもメディア関連の露出も増えてきて、特別に私がジャイキリの魅力を語る必要性はなくなってきたようにも思いますが、サッカー好きでもそうでなくても楽しめる、間口の広いサッカーマンガだと思いますので(ここのところのバランス感覚は絶妙)、まだ読んだことのないって方は、一度手にとってみてはいかがでしょうか。今からでも、全然遅くはないですよ!

さて、単行本6巻は、今までの法則でいくと、7月23日ということになりますね(確定情報ではありませんので、あしからず)。

いつもながらに、巻末の6巻の予告の出来は素晴らしいなぁと思うのですが、内容的には、名古屋戦後の余韻の部分と、いよいよ"あの男"が登場します!

次回は、サッカー描写よりも、人間ドラマの方が主体となっていきますが、多分、期待を裏切らない内容になっていると思いますので、単行本派の人は3ヵ月後(?)を楽しみ待っていてくださいね!

今回は、もっと時間をかけて記事を書きたいなぁと思っていたのですが、結局は、日常生活の忙しさと、他にも未消化の記事があったりもしますし、単行本の発売から時間が経っているわりに、あまりたいしたことが書けなかったのが、すごく心残りです。

ただ、毎週の連載を読んで、その当時に感じたことは、なるべくそのすべてを、書き留めておくようにはしているので、(その当時書いた推測が思いっきり外れてたりして、恥ずかしい思いをすることが多々ありますがw)"今週のGIANT KILLING"のカテゴリーと、合わせて読んでいただければ、より私がジャイキリを楽しんで読んでいる部分を感じ取ってもらえるはずです。

■ 収録

#38~#46
週刊モーニング2007年45号~2008年2・3合併号
リーグ戦第5節、名古屋グランパレス戦試合終了まで収録

■ サイト内関連リンク

今週の『GIANT KILLING』ログ一覧
#38 , #39 , #40 , #41 , #42 , #43 , #44 , #45 , #46

タグ : GIANT-KILLING

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