今週の『GIANT KILLING』#57
2008.03.07 00:25
まずは、単行本発売情報!
さりげに、サイドバーのインフォメーションにも載せていましたが、ジャイキリ5巻の発売日が、4月23日に決まりました。価格は、570円です。
また、発売日が近づいたら、またこちらでも告知します。
毎回恒例となっている、初版限定は何になるのか、そのあたりにも期待しています(笑
※
それと、私信。
>後藤についての拍手コメントをくれた方
モーニングの連載の欄外にある人物紹介にて、後藤は"現役時代は達海と一緒にプレイ"とありますので、元ETUの選手だったことは間違いないと思います。#33以外にも、#7の回想シーンにて、決勝ゴールを決めたと思われる達海に抱きつく後藤(たち)の姿があったりもします。
蛇足ですが、#7にある、この0-2から達海のハットトリックで逆転したというその試合について、いつか番外編としてやってほしいなぁと、個人的に思います。監督としてだけでなく、選手として、見るものをドキドキワクワクさせてくれる達海の姿も見てみたいと思うのは私だけ?
さて、今週号のお話はと言いますと・・・
話は、リーグ戦7節と8節をすっ飛ばしまして、9節のアルビレオス新潟戦。
ピッチには、激しく雨が降りしきる中、試合は行われています。
試合の方は、新潟のカウンターからのピンチをかろうじて杉江がスライディングで防ぐなど、どうにもピリッとしない試合内容のようで、試合経過の方も、まだ前半ですが、1-0と新潟にリードを許している状況。
なおこの試合、王子は足の張りのため欠場で、代わりに堀田がスタメンで出場している模様。
ここ最近のETUは、清水戦と浦和戦は、善戦と言える内容の引き分けでしたが、その後の甲府戦と山形戦はリードしてから追いつかれての引き分けであるとのことで、"引き分け"という結果そのものには不満はないけれど、いつまでのこんなちぐはぐなサッカーをしていたら、いい加減今日あたりやられてしまうぞと、強い危機感を、スカルズのリーダー羽田は抱いています。
ETUのちぐはぐぶりは、まだ続き、新潟陣内、右サイドでボールをキープし、石浜のオーバーラップを待つのは赤崎。
石浜の上がりの遅さに、「遅せーよハマさん」と、苛立ちを感じながらも、自分を追い越していった石浜にパスを送り、そこからのクロスボールを受けようと夏木がゴール前へと走りこんでいきますが・・・
(多分、赤崎のパスがだと思いますが)ボールがピッチの水溜りで止まってしまい、それに石浜が戸惑っているところを、新潟の18番の選手にクリアされてしまいます。
赤崎と石浜が同時に上がっているということは、ETUの右サイドのスペースはがら空き。
18番のクリアボールは、そのETUの右サイドの裏スペースへと転がり、そこへ走りこんで行く新潟の7番の選手に、少し遅れて新潟7番を追いかける赤崎。
「そこを行かれるとまずいぞ!! 止めろぉ!!」
と、松ちゃんが叫ぶ中、やむを得ず赤崎は、新潟7番の背後から、少々強引にスライディングでカットを狙いますが、無情にも新潟7番の足にかかってしまい、ファールをとられてしまいます。
さすがに、裏のスペースへと抜けようとする、チャンスになりそうなところを止めてしまった、このファールは、警告の対象になってしまうのは仕方のないところでしょう。ファールを犯した、赤崎には、レフェリーからイエローカードを提示されてしまいます。
そんなこんなで、前半は1-0で、ホームの新潟がリードするという展開でハーフタイムを迎えます。
その、ハーフタイム中のロッカールームにて。
壁をドンと叩き、石浜をにらみつける赤崎。
自分がイエローを受けてしまったことについて、石浜を問い詰めますが、そんな赤崎の態度に石浜もカチンときている様子。
さらに赤崎は、ここぞとばかりに、サイドでやられまくりな石浜のプレーぶりについてダメ出しをし、さらには、左サイドバックで石浜とは仲良しの清川についてまで言及し始めます。
引き分けばかりでも悔しそうにせず、いつも仲良く楽しそうにしていることが、"ぬるい"と見えてしまい、本気で勝ちたいと思っているという赤碕には、それがどうにも気に入らないらしく、ぬるい気持ちでやるなら他所でやれと、先輩に対して、いつものことながら歯に衣着せぬ発言をぶちまけます。
その赤崎の発言を聞き、黒田は意外にも仲裁に入ろうとしたのか・・・
と思いきや、先輩に対し生意気発言をする赤崎の胸倉をつかんで、怒りをあらわにする黒田。
そして、言われた清川の方も、赤崎の発言に怒りをあらわにし、向かっていこうとしますが、そこは、堀田に止められてしまいます。
そんな様子を見て、有里は達海に止めなくていいのかと問いますが、達海は、冷静に赤崎たちのやり取りを見つめていて・・・
「いいんじゃない? やらせておけば」
と、そっけなく有里に言う達海。
(有里は、その達海の発言に驚き、さらには、どこからか飛んできたペットボトルに驚いていたりしますが・・・w)
さらに、達海は・・・
引き分けのときは、チーム状態がよく見えると言い・・・
選手全員が、悔しそうな顔をしてたら、課題が残った試合。
それなりに満足気な顔をしてたら、全員で何とか凌いだ試合。
で、そんな中で一番良くないのが、ここ数試合のETUの選手たち・・・
"全員がバラバラの顔をしていること"と言います。
今のチーム状況からして、バラバラになってしまうことに一定の理解を示す達海でしたが、気持ちはバラバラであっても、自分たちの胸のうちを熱くぶつけ合う選手たちの様子を見て、安心したようで・・・
ガンッ
と、戦術ボードで床を叩いて、選手たちの意識を自分の方へと向けた達海は・・・
(少し長いですが、作中から引用します)
「伸び方ってには人それぞれあるもんだ
でもチームってもんはひとつしかねえ
勝ちたがってんなら その思いをケンカしてでもすり合わせりゃいい
そうすりゃ相手の考えがわかる
それが次々広がって チームっていうひとつの生き物になる
そうやってね 強いチームってのはできるんだぜ」
と、選手たちに向かって言います。
そんなこんなで、試合は後半へ・・・
前半とは打って変わって、気合に入った表情で、ピッチへと入っていく選手たち!
なんとか、チームがまとまってほっと一息といった様子の松ちゃんの横で、達海が声をかけた相手は・・・
世良だー!
「後半どっかで行くかんな 準備しとけよ」
の、達海の一言に、「ウス!! 待ってました!!」と、いつも通り元気よく返事をする世良・・・といったところで今週はここまでです。
■ 私的雑感
今週のメインキャストは、赤崎に、石浜&清川ですね。
まぁ・・・、赤崎の言いたいところも分からなくもないというか、「揃いも揃って… 左も右も」発言は、シリアスな場面でしたが、笑ってしまいました。つーか、ボロクソ言い過ぎだよザッキー!(笑
なんというか、せっかく、メイン的に話に絡んできたかーと思ったら、「こういう話かよ!」と、清川流に突っ込んじゃったじゃないですか。
確かに、両サイドバックコンビは、頼りないですよ。頼りなさすぎですよ。
けどね、彼らの場合は、それがいいんです。
全体のバランスを考えたら、彼らのような存在は大事。
彼らが、普通に"できる子"だったら、ETUは弱小でも何でもなくなってしまいますよ?(笑
今後も、こういったダメっぽい役回りが続くんだと思いますが、そんな彼らを、私は愛していきたいと思ってます。赤崎にボロクソ言われても、負けるな!
・・・そして、たまには、本当にたま~~にでいいんで、試合シーンで見せ場を作ってあげてください。私は、もう、それだけでお腹いっぱいですから!(笑
※
今週は、ひさびさに達海の監督らしいところが見られてよかったです。
赤崎の生意気発言から始まった、味方同士でのケンカですが、ただ単に、怒りに任せて感情をぶつけ合うだけでは、チームが本当にバラバラになってしまう危険性もあったと思います(キャンプのときにそんなようなシーンがありましたよね)。
そこで、達海のあの言葉があったことによって、選手たちのその感情のエネルギーを正しい方向に向けていくことができたんじゃないかなぁと思います。
この先、チームがどう変わっていくのか。
このあたりについては、チームに変化が出てくるであろう、来週号あたりにでも書きたいと思います。
形はどうであれ、赤崎の"生意気"っぷりも、あながち悪いってわけでもなさそうですね(笑
もしかしたら、ゴールを決める以上の活躍を今回はしたと言えるのかもしれません。
※
個人的に、7節と8節、ヴァンガード甲府戦と、モンテビア山形戦のシーンがカットされてしまっているのが、非常に残念に思いました。この2チームを作中で見てみたいと思っていたので。
特に、甲府の"狡猾というより愚直なまでに正々堂々を貫くショートパスサッカー"・・・まぁ、ジャイキリワールドの甲府がそうであるとは限らないのですが(笑)、順位的にも近そうですし、サッカー的にもガチで勝負させたら面白いことになりそうに思っていたので、カットされていたのは、残念でした。
2回目の対戦で、描いてくれることに期待してます!
※
今週の王子。
今週のモーニングの人物紹介欄を見て、笑ってしまいました。
一応、公なところでは、足に張りがあるという理由での欠場だそうですよ?(笑
まったく、王子はまったく!
試合途中で交代させられたら、させられたで、プライドが傷つくとかなるくせに、ちょっとした理由であっさりと欠場したりするんだから!!
まったく、困った王子様なものです。
だけど、それでも、誰も歯向かえないだけの実力を持っているってことなんでしょうね。
羽田も、なんだかんだで、王子は支持してるみたいですし。
たぶん、私も、なんだかんだで、王子は支持しちゃうと思う(笑
けど、ネットとかでボロクソ言う人も、それなりに多そうな気はします。
※
あとは、箇条書きにて・・・。
- 今週は初めて雨の試合でしたね、扉絵のどんよりとした空は、現在のETUの状況を示しているようで良かったと思います
- ユニの袖はやかましいの(あえて名前は書かないw)と、椿は今回も半袖でした
- 欄外の人物紹介の数がどんどん増えていってます・・・けど、清川と石浜、さっそく載せてあって仕事が早いなと思いますが、彼らのスペース、狭すぎません?(笑
- ペットボトルをよける有里がかわいかった
- 怪我での欠場は出てきましたが、累積警告による出場停止もそろそろあってもよさそうな気がします
※
さて、来週号に向けてですが、達海の心理マネージメントによって、選手たちにどんな変化が表れるのかといったところと、あとは、最後に登場した世良の投入時期に注目していきたいです。
特に、世良と夏木の2トップが実現するのか?
今回、王子がいないことが、2トップ実現への布石となりそうな気もするのですが、果たして?
来週の木曜日を楽しみに待つとしましょう!
タグ : GIANT-KILLING
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