今週の『GIANT KILLING』#56
2008.02.28 23:29
今週は、通常通り更新しています。
リーグ戦第6節、浦和レッドスター戦。
1点のビハインドを追うETU。
丹波からの横パスを、夏木がそのままシュートに持っていったところで先週号は終わりました。
さて、今週の展開は?
右足で思いっきり振り抜いた夏木のシュートは・・・
ギャコッ
っと、一瞬にして浦和のゴールネットを突き刺し、ETUが1-1の同点に追いつきます!
その、あまりに意表を突いた出来事に、一瞬、周囲は静まり返りますが、"ゴールが決まった"という現実を認識した、スタジアムの観客たちは歓喜し、ゴールを決めた夏木もすぐさま、ゴール裏へのサポーターたちの元へと走り出し、看板を飛び越え、手すりによじ登ってサポーターたちと喜びを分かち合います!
"決めるときだけは派手ですからね"とか、"ホントいっつもマグレっぽいよねー"とか言われちゃったりもしていますが・・・
「いいか悪いかは別として……
それがあいつらしさでもあるし……
本当に戻ってきたって感じがするよな
ETU(ウチ)の11番が……」
という、村越の言葉には、きっと誰もが同意するところなのでしょう。
ですが・・・
嬉しさのあまり、喜びすぎて、危うく遅延行為でイエローカードをもらいそうになってしまったのも、またご愛嬌とといったところでしょうか(笑
8ヶ月間、待ちに待った復帰戦でゴールを決めた夏木。
スタジアムで観戦する妻と娘の姿を確認し・・・
「最高だ……
娘 寝ちゃってるけど
最高だ……」
だけど、これで終わりではありません。
去年の借りを倍返しするため、さらに気合が入る夏木でした。
そんな夏木の姿を、スタジアムから見ていたのは世良。
いきなり結果を出すとは――――!!
勝負強さを発揮する夏木に、ちょっぴりくじけそうになりますが、#54の堺のあの言葉を思い出した世良は、「ホントの勝負は… 俺の怪我が治ったときだ!!」と、闘志をみなぎらせます。
その堺も、「ちっ 負けてられっか」と、アイシングのため静かにベンチ裏へと下がって行きます。
夏木、世良、堺・・・
この3人のFWのうち、一番獲ってほしいときに仕事をした夏木をETUのFWの一番手と認識した様子の藤澤さん。
あの名古屋戦以降、好調続きのETU。
夏木の復帰が、それにさらに拍車をかける・・・
藤澤さんはそう見ているようですが、少々厳しい表情で、ピッチの戦況を見ているように見える達海の心境やいかに。
そうこうしているうちに、レフェリーのホイッスルが鳴り、試合終了。
結果は、結局1-1の引き分けに思った模様。
両チーム、戦いを終え、健闘を称え合います。
その一方で、スタジアムに観戦に来ていた、コータたち3人組は、勝てた試合だーと、ちょっぴり不満げな様子でしたが、昨シーズン4位の浦和相手に、引き分けなら上々となだめるのは吾郎。
その吾郎たちの古株サポのグループ。
いつの間にか、ヨシちゃんに伸吉と、新しい仲間が(笑
戦いを終えた選手たちは、ETU相手の引き分けに、どこか険しい表情を見せる浦和の選手たちに対し、ここ3年ほど負けまくっていた浦和相手に、"負けなかった"ことについて、自分たちの成長を実感している様子の清川と石浜。
夏木と黒田も、1点リードされての展開から追いついたことに、はしゃぎ気味でしたが、俺達は勝ったわけじゃないと、ここは村越がキャプテンらしく締めます。
全体的に満足感漂うといった感じのスタジアム。
そんなスタジアムの雰囲気を感じつつ、試合終了後の監督会見へと向かう達海。
「いい調子ねえ……」
5連敗後の5試合は負けなし。
チームは、上向いているように見えますが、達海にはそうは映っていない様子。
なにやら、不穏な気配をイメージさせる流れの中、今週号はおしまいです。
■ ちょこっとメモ
レッドスター戦メンバー
GK:1.緑川
DF:22.石浜、3.杉江、2.黒田、16.清川
MF:6.村越、7.椿、15.赤崎、10.王子、14.丹波
FW:9.堺
サブ:佐野(GK)、堀田(MF)、宮野(MF)、夏木(FW・75分付近、堺と交代でIN)・・・で、残り3人の描写はなかったと思うのですが、亀井or小林、石神、矢野あたりが、全体のバランス的に考えても妥当なところでしょうか。
※
今週の新キャラは、古株サポグループの、ヨシちゃんに伸吉。
この先、どんどん増殖して、いつか、スカルズと肩を並べられるまでの勢力になる日が来るのでしょうか?
※
王子の、夏木の呼び方は、"ナッツ"でしたね。
夏木は想像しやすいからいいですけど、清川とか丹波はどう呼ぶんだか、私には見当がつかず、気になって仕方ありません(笑
■ 私的雑感
今週はまず、なんと言っても、夏木の同点ゴールでしょう!
けど・・・。
あ、あれ~?
決まっちゃったの??
というのが正直な感想でした。
なので、せっかくのゴールシーンだったのですが、個人的には、"意外"という印象が強くて、盛り上がるべきストーリーの流れに乗り遅れてしまった・・・というのが、実のところだったり( ̄▽ ̄;)
けど、その後のサポたちと喜びを分かち合うシーンとかは、最高でしたよねー。
頭モシャモシャされてるシーンも好きです(笑
奥さんと娘さんの描写もよかったですね。
本当、夏木は、みんなに待ち望まれていた存在だったんだなぁと実感。
だけど、コシさんのあのセリフ、世良が聞いたらショック受けるでしょうねぇ(笑
世良は、早く怪我治して戻って来い!
あぁ、あと、夏木が喜びすぎて、危うくイエローをもらいそうになるところも笑いました。
こういうオチもあってくれるところがいいですね。これも夏木らしい(笑
ゴール後の看板越えは、一時期、あれやるだけでも問答無用でイエローの対象になってたときがありました。夏木の場合、問答無用でイエローなる時代であったとしても、絶対に看板越えてサポのところにいったでしょうね。えぇ、仮に1枚イエローをもらっていたとしても、夏木ならきっと看板を・・・(実際にそれで退場になった選手もいるんですよね)。
あともうひとつ。
夏木がゴールを決めたときの効果音、"ギャコッ"ってどんな感じなのでしょう?
なんかよく分からないけど、とにかくすんごいシュートだったんだとは思います(笑
まさに、ネットを突き刺すといった、強烈なシュートでしたね。
うっかりネットを突き破ったりしないでよかったです(笑
※
今回は、夏木が存在感を見せ、ポジション争いを一歩リードしているのは間違いないと思います。 そんな中、世良と堺の心境やいかに。
この二人の描写があってくれたのは、良かったと思います。特に堺にも触れていてくれたのが。
彼らには、このまま終わってほしくない。今後の巻き返しに期待してます。
けど、無理に活躍させてほしいってことではなく、流れの中で、活躍の場があってくれれば嬉しいなってニュアンスで。そこは、メリハリをつけてほどほどに。ポジティブ一辺倒ってのも、どうかと思うので。
※
あとは、箇条書きにて。
- 試合終了後、赤崎とイトイが握手してるときの赤崎の表情が・・・、失点シーンでは戻りきれなかっただけに、複雑な思いがあるのでしょうか
- クロとナッツは、ウマが合いそうなタイプ?
- スギの惜しいヘッドってのは、やはり、セットプレー絡みの話?
- 試合終了の整列時の挨拶で、王子は左45度で右手を上げるのはデフォっぽい?(あとで、調べておきます)
- キーパーは代えづらいポジションですが、佐野にも試合での出番を与えてあげてほしい(笑
※
・・・といったところで、来週号に向けてなのですが。
一見、調子がよさそうに見えるETU。
けど、達海は何かが引っかかっている様子。
その原因は一体どこにあるのだろうか?
それが、次のテーマということになっていくと思うんですが、この原因の部分をどう描いていくのかが、サッカーマンガとしての"見せ所"になるかと思います。
まだまだ、本当の意味では強くなったわけではないのに、全体的に現状に満足(というか、納得?)してしまっていることに対する危惧みたいなものかなぁと、漠然とだけど、考えているのですが、まぁそれについては、これから描かれていくところなので、来週以降の展開に期待しています。
それでは、来週は縮小版になってしまうかもですが、また来週更新したいと思います。
タグ : GIANT-KILLING
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