今週の『GIANT KILLING』#55(追記あり)
2008.02.21 23:28
※ストーリー部分と、雑感を少し、追記しました。
今日のところは、雑感部分のみで。
ストーリー部分については、週末にやる予定です。
ストーリー部分も毎週書いてほしいという要望が複数あったので、かなり省略気味になってしまうときもあるかと思いますが、時間の許す限り、それに応えていきたいなぁと思います(そのあたりの話についても、週末に書きたいと思います)。
【↓ストーリ部分の追記分↓】
隅田川スタジアムに浦和レッドスターを迎えてのリーグ戦第6節。
ピッチの中では熱戦が繰り広げられるなか、ピッチサイドでいつ訪れるか分からない出番に備えて、アップを続けるETUのサブメンバーたち。
そのメンバーの中でも、ひときわ気合が入っているのは夏木。
気合が入りすぎてるがゆえ、前をよく見ておらず、思いっきり前方へステップしたとき、勢い余って、夏木の前方でアップをしていた堀田にぶつかってしまいます。
アップの段階にもかかわらず、無駄に気合を入れすぎてる夏木に、堀田は少々呆れ気味な印象を受けましたが、それに対し夏木は・・・
ホームとは思えないほどのアウェー浦和の大声援に、0-0と拮抗した展開、そして、ベンチにはケガから復帰した一匹のサムライ(要は自分自身のことw)・・・
まさに俺がヒーローになるには格好の舞台!
「格好の舞台ですよ――!」
と、ベンチに向かって聞こえるように、露骨にアピールします(笑
一方、試合展開はといいますと、レッドスターの試合序盤の立ち上がりは悪かったが、その後立ち直ったため、現在は膠着状態となっている様子。
「もう一回バタつかせられるか?」
と、あれこれ考えをめぐらせながら、ふと、時計に目をやる達海。
予定していた時間よりは、少々早めだったようですが、膠着した試合展開を打開するために達海は、いよいよ"あの男"を投入することを決断し、コーチの金田にその意思を伝えます。
・・・ところで、捻挫のために、今節はベンチ外となってしまった世良は、スタンドから戦況をみつめていました。
チームには勝ってほしいけれど、(自分が活躍しないところでの)ボロ勝ちは嫌・・・けど、負けるのも嫌。と、気持ちはあれこれ複雑。
「やっぱり 怪我なんてするもんじゃねぇ―――!」
というのは、彼の純粋な心情なのでしょう。
そんな世良の左前方で試合を見えていた観客が、「おい! あれ」と、何かに気付いた様子。
「おおおっ!! 来たあ!!」
と、異常に盛り上がるETUサポーターに、スカルズのリーダー羽田も、「ずいぶん待ったぞコラ」と、その登場を心待ちにしていたのは・・・
11番・夏木陽太郎、その人でした!
堺と交代で投入されることになった夏木は・・・
「行ってきますよ監督!
男上げてきますから俺――!」
と、ピッチに入るときもやかましく(笑)、達海にも早く行けと、突っ込まれます。
そんな夏木ですが、一歩ピッチに足を踏み入れた瞬間・・・
これだ――……
この瞬間を 俺は8ヶ月待っていたんだ
と、静かにピッチの感触を踏みしめていたのかなと思いきや。
今後は一転、感情を爆発させ、突然でんぐり返ったかと思ったら・・・
「うっしゃ――! 来い浦和――!!
俺が相手だ――!!」
と、涙ながら叫びだす夏木。
その、ヘンテコっぷりに、「普通にできないの? あいつ……」と、半ば呆れ顔で松ちゃんに話す達海。
サポーターたちは、8ヶ月待ちわびた夏木の登場に、夏木コールをし・・・
それに対し夏木は、長期間戦列を離れていても自分を待っていてくれたサポーターたちに、大怪我でも自分を戦力外にしかった後藤に、復帰まで自分を支えてくれた主治医、嫁、娘に、そして、自分を再びピッチに立たせてくれるチャンスを与えてくれた達海に、"ありがとう"の気持ちを示し・・・
「俺は一人の男として…
からなずこのピッチで結果を……」
と、強い思いを抱きます。
ですが、そう簡単に自分の思うようにいくわけもなく、それどころか、夏木へのパスがカットされてしまい、そこから、レッドスターのカウンターでETUピンチ!
パスをカットした、レッドスター3番の選手(キャプテン)から8番の選手へ縦パスが通り、その8番の選手は、シンプルに左にいた5番のイトイへパス。
イトイは、自分がフリーであると判断するや、すかさず、エリアの外正面やや左側20メートルほどの位置からミドルシュート!
シュートは、GK緑川も触ることができず、ゴールネットを突き刺し、なんと、レッドスターが1点を先制ー!!
先制点に沸くレッドスターの選手にサポーター。
それに対し、静まり返るETUの選手たち。
特に、自分が交代出場したばかりの時間帯での失点に、夏木は意気消沈しかけますが、すぐさま、自分がいるのは一瞬たりとも気の抜けない真剣勝負の場で・・・
「俺が8ヶ月求めていたのは
そういう世界じゃねえか」
ということを思い出し、気持ちを切り替える夏木。
そして、試合はキックオフ。
1点を先制し、引いてくるであろうレッドスターに対し、前掛かりならないと点が取れないと主張する赤崎ですが、カウンターにも警戒しろと相変わらずケンカ腰に言い返す黒田。そんな様子を見て、くだらない言い合いをするな、ディフェンスラインを上げろと指示を出す緑川。
引かれてしまった相手を、どう切り崩そうか困惑した様子(と、個人的には解釈)の王子。その王子のパスは相手DFにカットされますが、それを椿が何とか拾い・・・
ちょっと、ETUサイドから見て、流れが悪くなったしまった印象。
ボールを持った丹波も、相手のチェックが早く、縦を切られているため、前をボールを運べないなか、夏木は前線から下がって、丹波からの横パスを要求します。
その様子を見た赤崎は、今後は右サイドから、攻撃の形を作り直そうと、夏木にパスを要求しますが・・・
夏木は、パスをせず、丹波の横パスをそのままシュート!
そのシュートを放ったシーンで、今週号はおしまいです。
■ 私的雑感
夏木交代出場来たー!
・・・というわけで、後半13分ぐらい(?)に、堺と交代で今シーズン初出場を果たした夏木。
ひとり無駄に気合の入ったアップで堀田に迷惑をかけるシーンは、読んでいて危うく、お茶を吹きそうになってしまいましたが・・・(笑
いざ、出番が訪れピッチに入るときの、堺や達海に話しかけるシーンは、まぁいいとして(笑)、そのあとです。ピッチに入って・・・
「これだ――……
この瞬間を 俺は8ヶ月待っていたんだ」
このシーンは、なんとも言葉で言い表せないのですが、すごくこみ上げてくるものがありましたね。いろいろなことがあったと思うけど、すべてはこのときのために頑張ってきたこと。その想いのすべてが凝縮されていますよね。
けど、それの束の間・・・
そこから、すぐさまでんぐり返って、泣き叫ぶ、夏木らしい行動に笑ってしまいました。先週も同じようなことを書いた気がしますが、数秒前までの私の深く考えていた気持ちは一体なんだったのかと・・・
そうしたら今度は、サポーターに、後藤GMに、主治医に、家族に、そしてチャンスをくれた達海に、"ありがとう"と、感謝の意を表す場面で、再びしみじみとさせといて・・・
「俺は一人の男として……
必ずこのピッチで結果を……」
の言葉で、私の胸を熱くする。
けど、それだけは終わらず、その想いをあざ笑うかのように、自分へのパスがカットされ、そのカウンターから失点し、意気消沈しかけるが、自分が真剣勝負の舞台にいることを思い出し、再び熱く気持ちをたぎらせる。
・・・とまぁ、今週は、夏木の行動ひとつひとつに、私の感情が翻弄されまくりでしたねー(苦笑
けどですね。
その、あっちこっちへと転がり回される私自身の感情の変化を自分自身で楽しんでいたような気がします(笑
これぞ、ジャイキリワールドの楽しさですね。
最後、丹さんからのパスを、身を反転させて打ったシュートのシーン(ちょっと分かりにくいけど、その場面を見るとそういう解釈でいいんですよね?)。
兎にも角にも、変な体勢だろうが何だろうが、まずは自分がシュートを打つことを考える!
これが、夏木陽太郎というフットボーラーの本質なのでしょう。
かつて、板垣が試合終盤で、とにかくシュートを・・・というスタイルになっていきましたが、夏木はそのスタイルの究極形なのかなぁと私は考えました。だから、無茶しすぎて、ケガしてしまうんでしょうねぇ。夏木がこのスタイルを貫く限り、今後もケガが絶えないんじゃないかと思います。けど、それが魅力の選手なんだろうなぁ、きっと。そういう意味では、ゴン隊長(=中山雅史)に似ているのかも。
このシュートは、外れるんじゃないかと思っていますが、このシュートがETUに流れを呼び込むことになっていくような気がします。そして、ストーリー的にゴールを決めそうな気もするのですが、それは来週以降のお楽しみってところですね。
とにかく、頑張りすぎてまた大ケガなんてことのないように、してほしいものです。
※
そんな夏木の様子を、スタンドから見つめていたのが世良ということで・・・
チームには勝ってほしいけど、自分の出てない試合でボロ勝ちするのは嫌みたいな、世良の複雑な心理描写は、スポーツマンガにはよく見られる・・・というか、そういう類の感情は、形は違えど私にも経験あるし、きっと誰にでもあるんじゃないかなぁと思います。
このあと、夏木が活躍するのかどうかは分かりませんが・・・
まぁ・・・、頑張れよ、セリー!(笑
私は、影ながら応援してるぜー。
※
今回は、浦和レッドスター戦ということで、個人的に、極めて個人的になんですが、レッドスターがどう描かれているのかが気になっておりました(笑
監督は、ギド(・ブッフバルト前浦和監督)に似てますねー。
プレスカンファレンスのときから、この人がレッドスターの監督なのかなぁと思っていたら、やっぱりそうでした。同じく、プレスカンファレンスに出ていた、3番のキャプテンの選手、今回夏木へのパスをカットしてカウンターにつなげた選手は、永井っぽいかも。
あとは、サポーターの描写とか、堅守速攻型っぽいサッカースタイルなどは、無難なところかと思います(ユニはナイキではなくプーマでしたね)。
ギド似の監督が「先に動いてきたか……」と言ってましたが、このあと、何か采配を見せてくれるのか(守備固めをしてきそうな気がする)。何もないかもしれませんが、一応注目しておきたいと思います。
※
【↓以下追記分↓】
夏木は、何気に妻子持ちだったんですね。
娘は、なんとなくだけど、お父さん似でしょうか?(笑
そういえば、最近、夏木とモーニングで連載されてる『宇宙兄弟』の主人公がが、どうしてもかぶってしまってしょうがない・・・ということを、知人に話したら、「俺もそう思うよ」と返事してくれ、ネット見てたら同じようなことを書いて人も他にいらっしゃって、笑ってしまいました。
・・・この記事を読んでくださる、他のジャイキリファンの方はどう思ってるか分かりませんが、どうでしょうか?
レッドスターの先制点のシーン。
これは、仕方がないというか、相手のミドルシュートがいいところに決まってしまったのを褒めるしかないって感じでしょうか。
レッドスターの19番が左サイドを駆け抜けていて、石浜はそっちが気になってしまって、イトイに対してチェックに行けなかったのだろうし(チェックに行ってしまったら、今度は19番をフリーにて決定的なシーンになっていたはず)、守る人数がそっちサイドは足りてなかったので、やむを得ないのでしょう。
このあたりも、さりげないけど、流れがしっかりと描かれていていいなぁと思いました。
※
あと、今週のジャイキリの更新スタイルについて少し。
本編とは、直接関係ない話なので、読み飛ばしてもらって結構です(笑
ブログの更新に使える時間の減少から、雑感中心でいくということを一度は宣言したのですが、ストーリに部分についても書いてほしいという要望をいただいたので、とりあえずは、両方同じような割合でやっていくことにします。ただ、物理的に更新に割ける時間が増やすことはできないので、時間のないときは、かなり端折って書いてくことになってしまうと思いますが・・・。
私としては、最近ジャイキリの知名度も上がってきたし(大ヒットってレベルには"今は"程遠いにしても、コミックはそれなりに売れてきている印象が強いです)、他のブログでも毎週ストーリーに沿って記事を書いてらっしゃる方もいますので、私があえてストーリーについて書く必要性もないかなぁと考えた上での、雑感中心という判断でした。
ストーリー部分も書いてほしい。
という、要望してくださった方の意見として、だいたいを要約しますと、"新規のジャイキリ読者が、未読の部分をカバーする"というのと、"毎週連載読んでいるけど、なんらかの原因で読みそびれてしまったり、すぐには本誌をチェックできないときに内容だけでも知りたい"といったところでした。
それで、嬉しいことに、私の書いた文章で読みたいと言ってくれた方もいらっしゃいました。
そうまで言ってくれる人がいるんじゃあ、私も一人の男としてやらないわけにはいかねーだろ!
と、思ったので、自分のできる範囲内でですが、両方やっていくことにしました(笑
ストーリー部分について書くのも、マンガを文章化することは、自分自身の文章力を磨くための修業にもなりますし(まだまだ面白く読んでもらうための文章力が低くて申し訳なく思ってます)、ジャイキリに関して言えば、どちらに比重を置くにしても、毎週すっごく楽しく更新させてもらっているので、そのあたりは、ブログ読者の方の要望に、できる限り柔軟に対応していきたいなぁと思ってます。なので、何かありましたら、遠慮なく言っていただければと思います(笑
まぁ、うちのブログはジャイキリ読者によって成り立っていると言っても過言ではないので、今後もよろしくお願いいたします。
【↑追記分終了↑】
さて、来週も引き続きレッドスター戦となっていきそうですが、強引に打って行った夏木のシュートの行方は? 果たして、試合の結末はどうなっていくのか?
続きが気になって気になって仕方がないですが、また1週間楽しみにしながら待つとしましょう。
タグ : GIANT-KILLING
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