今週の連載雑感(2008年2月4日~2月10日)
2008.02.10 22:39
最近、ジャイキリ関連の記事が多すぎたので、他の作品についても、少し書きたいと思います。
■ 今週の雑感リスト
- 清く正しく美しく
- ANGEL VOICE
- エリアの騎士
■ 清く正しく美しく
ジャンプスクエア本誌での掲載は、今回で終了するとのこと。
で、続きはジャンプスクエアのホームページにて、連載していくという話らしいです。
詳細が分かりましたら、当ブログでも告知します。
ここからが、本格始動となっていくところので、今後の展開に注目したいです。
※
いくら、ドリブルが速かろうが、ジャンプが高かろうが、キックが強かろうが・・・
キッカは、所詮はサッカー初心者であるはずなのですが、今回の話は、いきなり、1vs1でドリブルで相手を抜くための駆け引きについてがテーマで、基礎的な部分を差し置いて、話が飛躍しすぎなようが気がします。
相手を欺くための、"一瞬の閃き"を描いたシーンはよかったと思います。
・・・が、サッカー描写がへろへろ~とした感じで、作品のノリというのを考えても、やはり、サッカー主体で見るべき作品ではないなと、改めて実感。
女子サッカー部を舞台にした青春友情ストーリーが主体であるのは、それはこの作品の方向性なのだからいいとしまして、その中で、いかにサッカーの楽しさや面白さのエッセンスを作品の中に組み込んでいくかというところに、私は注目していきたいです。
たとえ、95%の部分がサッカーと関係ないテーマだったとしても、残り5%の部分で、私の琴線に触れる"何か"があれば、好き好んで読んでいけるので、その"何か"を、今後見つけられればいいなぁ。
■ ANGEL VOICE
この作品の、リアリティレベルは、かなり忠実と言える部類ですね。
ですが、いくら身体能力に優れていたとしても、部員の半分以上がサッカー初心者。今の状況で、部を存続させるために、目標(単に、県大会ベスト4とありましたが、選手権の県予選ってことのようです)を達成させるとするなら、どこかでドカーンと爆発的な進化が必要となってくるわけで、その急成長の部分をどのように描いていくのかに、注目していきたいですね。
基本的に、リアリティ路線のサッカーマンガが好きな私ですが、マンガである以上、どこかしらで"ファンタジー"な部分も必要であって(そうじゃなかったら、リアルサッカー見ればいいって話になってしまいますもんね、もちろん極端なまでのリアリティ路線も私は好きですけどw)、 そこをどうを描くのか注目していると言うべきでしょうか。
今の市蘭のディフェンダー陣って、初心者ばっかで、忠実に相手をマークしていくこと以上のこと、経験則から相手の動きを読んで、ときに自分のマークを投げ出してでもボールを奪いに行くってことはできない。このへん、部活動レベル以上のサッカー経験がないのに(ド下手であってもボール蹴るのは好きですよw)、3バックのストッパーをやらされたことがあるので、妙に共感できるものがありましたね(苦笑
だから、八津野のダイレクトパスは面白いようによく決まる。
いくらザルなDF陣とはいえ、あれだけぴったりのタイミングで、キレイにダイレクトパスがつながるのは、すげーと思います。けど、それは、ほんのウォーミングアップ程度でしかなかった・・・って、なんかワクワクしてきます(笑
これで、もう少し作画に躍動感と、背景の白っぽさがなければ、もっと魅力的な作品になれると思うんだけどなぁ・・・。
■ エリアの騎士
えっと、時間がなくなってしまいそうなので、手短にまとめたいと思います。
これは、ずっと感じていることなのですが・・・
なぜゆえ、高瀬はウイング起用されているんですかね?
単に3トップの左ではなく、ハッキリと"ウイング"と言ってますもんね。
これ、リアル日本代表で例えるなら、巻をウイングで使うっていうぐらい(高瀬は、しばしば平山に例えられてますが、足元の技術的にあえて巻と例えてみました)、私には理解できない話なのですが、これって、作中で左サイドで起用する意図は説明されてましたっけ?
こればかりは、何か特別な意図がないって限り、私は絶対に納得できません!(笑
あと、もうひとつ個人的に納得できないというか、すごく違和感を感じるのが(こっちが本題)、駆のことを"純血"ストライカーと、作中でしばしば呼ぶことです。
結論から言いますと、駆はストライカーとしての仕事ばかりでなく、自陣深くまで戻って"献身的に守備をする"など、他の仕事もしているからです。
ストライカーの仕事は、ゴールを決めること。
"ピュア"であるというならば、ストライカーとしての責務だけを全うすべきであって、それ以外の要素があるプレイヤーに、"ピュア"という言葉を使うのは、どうにも違和感を感じずにいられません。まぁ、本当の本当に100%というのは、試合の流れ上無理なことだとは思いますけどね・・・。
私個人としては、駆には、駆のプレースタイルのモデルは、フィリッポ・インザーギだと思うのですが、DFラインの裏で決定的なパスを受けて、ゴールを決める。インザーギのように、その部分でのみ勝負(中には例外もありますけど)するって感じに描いてほしいなぁって思うんですよね。
同じく、インザーギタイプのFWである、『ファンタジスタ』のトトなんかは、まさしくその部分でのみ勝負していたわけですしね。トトが純血種のストライカー(ファンタの作中では、確か"生っ粋"って言葉が使われていたと思います)だっていうなら、納得できるんですが・・・、トトを見ていたからこそ、駆が純血と呼ばれることに、強い違和感を感じたのかもしれませんね。なんかこういうところの感性が、この作品と私のサッカー観とでは、どうにもかみ合わない部分があります。
このあたり、議論してみたいところなので、何か異論などあればコメントいただければと思います。
さて、ストーリーの方は、工藤の負傷により(これも、なんか切なかったです)、急遽出番が訪れた駆ですが、その駆は、工藤のアクシデントのシーンを見て、自分の過去、日比野をケガさせてしまったときのことを思い出してしまったか。
こんなときだからこそ、ハートの強さが試される。
と、そんなところでしょうか。
その駆の"ハート"の部分をどう描くのかに、注目してます。
ぶっちゃけ、幻のなんたらはどうでもいいっす(爆
来週号は、特集が組まれているそうです。
エリアのキャラと世界のサッカー選手を徹底比較するとかで、誰を誰に当てはめるのかにも、注目ですね。
・・・もし、駆がインザーギになぞらえられてなかったら、笑ってやってください(笑
コメント
エリアの騎士
僕も高瀬は左ではなく真ん中にいるほうが特徴が生きていいと思います。
↑の人、ここはふれてぃすたさんのブログなんですから、他人の漫画の読み方にまでケチをつけるのはやめましょう。そんなに気にいらないなら、ここに来なければいいだけの話です。少なくとも僕はふれてぃすたさんの視点は嫌いではありませんし、今のままがいいです。
僕は応援してますんで、批判に負けずこれからも更新頑張ってください。
コメントありがとございます。
私自身、ロッベンとかオフェルマルスとか、古典的なオランダのウイングの選手が大好きだったりするので、確かにそれをイメージして文章を書いていたところはありました(苦笑
ですが、私としては、Ken-Goさんがコメントされてる通り、高瀬は左サイドよりは、中央に張っている方が、合ってるんじゃないかなぁという趣旨で書いたつもりだったので、ウイングの呼称について、突っ込まれるのは想定外の話でした。なるほど、いろいろと勉強になりました。
駆の件につきましても、自分の率直な感想を書いただけで、全然悪意はありませんので(もし、悪意が感じられたようならごめんなさい)、サラッと受け流してやってください。
>もっと普通に漫画を読んだほうがいいかも
うーん、たぶんそれは無理です。
それが、私のスタイルですので。
それを変えてしまったら、私が私でなくなるというか、私がブログを書く意味がなくなってしまいます(笑
私とウイングさん・・・、サッカーに対する関わり方も違えば、嗜好や性格的なものも違うでしょうし、私の発言に対して異論があるなら、その都度コメントしていただくか、華麗にスルーしていただくしかないかなぁと思います。
文脈から判断する限り、何度かブログを訪問してくださってるようなので、よろしかったら、今後もよろしくお願いいたします。
>Ken-Goさん
どうも、はじめまして。
コメント、そして、至らぬ私をフォローしてくださって本当にありがとうございます。
自分に対する批判的なコメントであっても、コメントされた方自身の責任でもって書かれている以上は、こちらとしては、なるべく真摯に対応したいと思ってます。なので、「気に入らないなら・・・」なんて言わないで、みんなで仲良くできればと思います。そもそもは、私の書いた記事が、事の発端なのに、偉そうにすいません。
これからも、自分なりにいい記事が書けるように、精進していきたいと思っていますので、これからも暖かく見守っていただければと思います。
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エリアの騎士についての話読んで、ちょっと気になったんで。
ウイングって言い方ですが、僕なんかは管理人さんが言うところの3トップの左っぽいヤツですが、自分でもみんなも普通にウイングって呼んでますよ。サイド突破なんかあんまりかけないし、管理人さんが言うところのウイングじゃないと思いますけど、3トップの左です、なんて言いませんよ。左フォワードとかも言いませんし、言われたこともないっす。同じ意味で呼びやすいから普通にウイングっす。なんとなく管理人さんはサッカーのポジションの呼び方にこだわってる感じですけど、あれって実際にやってる人間にとっては、わりとハア?って感じなんですよね。ああいう呼び方って誰が決めた話でもないんだと思うんですよ。日本と海外のいろんな国でぜんぜん違うみたいだし、こだわる必要ないと思います。駆が純血ストライカーじゃないとかっていうのも、一回か二回か守備に走ったことがあるだけで、ほとんど途中出場であれだけ得点機に絡んだら、普通に純血ストライカーでいいと思うんです。なんていうか、細かいあら探しをしながら読む人なのかもしれないけど、もっと普通に漫画を読んだほうがいいかもって、ちょっと思っちゃって、書き込みしちゃいました。悪気ないんで、カンベンしてくださーい。
ちなみに本格的にサッカーやってる連中の間では、今この漫画が一番人気間違いなしです。みんな読んでます。
まあ僕はジャイアントキリングなんかもけっこう好きですけど。