今週の『GIANT KILLING』#52
2008.02.01 00:36
すいません、とりあえず雑感のみで。
ストーリーについては、明日追記しておきます。
(※追記しました、私的雑感も少し追記してます)
単行本4巻は、"大絶賛発売中"!
コミックの売り上げランクを見てると、トップ20前後にランクされていたりして、順調に売れてきていますね。単純に、順位だけで判断できない部分はあるとはいえ、すごいなぁ。5巻は、ストーリー的にもっと盛り上がるところだし、近い将来トップ10圏内も狙えそうです。
ジャイキリ関連の検索ワードで、このブログに訪問してくださる方、全体のアクセス数も、1.5倍ぐらい増えたりしてたので、なんとなく予感はしてましたけどね。
この先、ジャイキリがどれだけ伸びていくのか、連載初期からのファンのひとりとして、まったりと見守っていきたいと思います。
それと、作品とは直接関係ないですが、ジャイキリ関連の話として・・・。
ご存知の方も多いかと思いますが、リアルFAカップ4回戦で、イングランド6部に所属するハヴァント&ウォータールーヴィルというクラブが、リヴァプール(プレミアリーグ所属、昨シーズンのヨーロッパチャンピオンズリーグ準優勝チーム)に対し、試合中2度リードを奪うシーンがあったという、まさに、ジャイキリをイメージさせる展開があったそうです。結果は、リヴァプールが5-2で勝利を収めるという"順当"な結果に終わりましたが、ハヴァント&ウォータールーヴィルのサポーターたちは、トータルで30分ほどあったリードした時間帯をどんな気持ちで見守っていたのかなぁ・・・なんてことを思うと、なんだかこっちまでワクワクしてしまいます。これぞ、フットボールの醍醐味ですよね。
・・・あとで、ジャイキリの1話を読み返そうっと(笑
【↓追記部分↓】
リーグ戦第5節、横浜マリナーズ戦の試合シーンから、今週は始まります。
マリナーズのディフェンスラインギリギリのところから、飛び出しを狙う世良。
"ここぞ"の絶妙なタイミングで飛び出したかと思いきや・・・
レフェリーの笛が鳴り、結果はオフサイド。
「ええ!?」
と、思わず世良は振り返ります。
それに対し、さっきから焦りすぎだと怒鳴る松ちゃんに、オフサイドの判定に悔しそうにする世良。
その試合状況を見て、「うーん 集中切らさないなあ横浜……」と、自分の頭の中よりも、横浜のディフェンスがいいことを吐露する達海。
そのマリナーズは、布陣を変えてまで、好調の王子を徹底的に封じる策に出ていて、ボールにすらまともに触れない王子は退屈し、しまいには試合中に堂々とあくびをする始末。
本当だったら、さっさと引っ込めてやりたいところでしょうが、交代させられたらさせられたで、プライドが高いから面倒だと、松ちゃんは思わずため息をつきます。
全体の試合の戦況として、王子は厳しいマークにあっているものの、後半から出場した堀田が、王子の代わりにゲームメイクし、ボールを前線へと運んではいますが、藤澤さんいわく、いまひとつバリエーションのある攻撃ができない。
その原因とは・・・
グランパレス戦とは、うって変わって、イージーミスを連発し、ETUの攻撃にブレーキをかけていた椿にありました。
「どこまでムラがあるのよあいつ……」
と、思わず毒づく藤澤さん。
ゴール裏のサポーターたちも、「集中集中ー!」と声を上げ、椿に大きな期待をかけているゴローもその豹変ぶりに戸惑いを隠せません。
ピッチの中でも、ボランチでコンビを組む、キャプテン・村越は、「落ち着けよ! 椿」と、声をかけます。
敵からは警戒 味方からは期待……
プレッシャーをひとつ乗り越えたところに、また新たなプレッシャーが発生し、思うように自分のパフォーマンスを発揮できない椿の姿を見て・・・
「あいつはこの先ずっとそれと戦っていくのかもな…」
と、少し何か思うところがありそうな様子で、椿を見る村越でした。
そんな椿の不調により、中盤でいまいち打つ手に欠けてしまっている状況のETUですが、こういうときにこそ、バシッと一発決めることがエースストライカーだってんだと、闘志を燃やすのは世良。
「見てろナツさん」
と、ベンチの方を見た世良でしたが、アップをしている選手たちの中に、その姿はありません!
ま、まさか、世良は交代か?
と思いきや、単に自分を出せと達海にアピールに行っているだけでした(笑
ですが・・・
お前は今日は出さないと、ハッキリと夏木に宣言する達海。
「何でですか監督――!!
ベンチに入れといてそりゃあんまりだ――!!」
と、しつこく食い下がる夏木に、うるさいと怒る松ちゃん。
試合に使わないとはいえ、夏木をサブに入れているのは、きちんとした理由があります。
それは、昨年、一昨年と、夏木はマリナーズ戦でゴールを決めていること。
マリナーズの元木監督は、やたら細かいところを気にするタイプで・・・
「お前がベンチにいるだけで
向こうには若干の危機感を与えられると思ってね……」
要は、ただの"見せ駒"要員。それだけの理由(笑
その理由に、ショックを受ける夏木でしたが、達海は、まだ言葉を続けます。ちょっと、長くなりますが、セリフをそのまま引用させてもらいます。
「お前はまだ身体ができあがってねえ
でもしっかり怪我を治してきた それだけで評価に値する」
「約束するよ」
「お前が爆発できる場は 俺がキチンと用意してやる
それまでおとなしく待ってろ」
そんな達海の言葉に感激し、「はいっ!!!」と全力で返事をする夏木。
見てるんだか見てないんだか、考えてるんだか考えてないんだか(笑
何かよく分からないが、「俺は嫌いじゃないかもな」と、達海対して、好感を抱いている様子の夏木でありました。
さて、話はピッチの中へと戻ります。
左サイドを懸命にオーバーラップしてきた清川。
ETU久々のチャンスに、世良も張り切ってゴール前へと入っていきますが・・・
清川のクロスボールは、マリナーズのディフェンスの選手に当たり、コーナーキックへ。
フリーでいた世良は、ボールを受けられなくて残念(このコマを見る限りだと、もし世良の方へクロスが上がったとしても、5番の選手にクリアさせたような気もします、個人的にはw)。
コーナーキックのチャンスに、長身の杉江は当然上がって行き、退屈そうにしていた王子にもやっと見せ場が訪れます。
そして、ゴールを狙う世良は、高さでは勝てないからスピードを生かしてニアへ飛び込もうと、意を決します。
「来いーっ!!」
王子の蹴ったコーナーキックは、高い軌道を描いてファーサイドへ!
ニアに飛び込んだ世良はまたまた残念(笑)、・・・ということは杉江か?
・・・じゃない!
ボールの行くその先に、飛び込んできたのは・・・
村越だーーーーーーーーーー!
村越が、右足のインサイドで軽くミートさせたシュートは、マリナーズゴールのネットを突き刺し、ETU先制!!
みんなが喜びに沸く中、世良も「スゲェッ!! コシさん」と、喜びの感情を見せますが、すぐさま・・・
「俺…… 全然絡んでねーじゃん…」
と、素直には喜べない、複雑な思いを抱く世良の図で、今週はおしまいです。
【↑追記部分終了↑】
■ 私的雑感
いやぁ、今週も面白かったですね。
もう、読みながらニヤニヤしまくりでした(笑
今週も、書きたいことがいっぱいあるのですが、まずは、ますます立場が危うくなっているセリーからいきますか。
世良の空回りっぷりが、よかったです。
せっかく絶妙のタイミングで飛び出してもオフサイド、せっかくフリーでいてもクロスが相手DFに引っかかってしまったり、挙句の果てには、コーナーキックでニアに飛び込んでいってもそのはるか上をボールが過ぎて行ってしまったりして・・・。
世良も必死なんだから、笑っちゃいけないと思いつつも、最後のコマの「俺…… 全然絡んでねーじゃん…」には、笑ってしまいました。
夏木は夏木で、好キャラクターで応援したくなる存在ではありますが、私としては、虚しく空回りし続けるセリーの方を応援していきたいと思います!
頑張れよ、セリー!(笑
※
次は、椿の話にいきましょう。
もう、なんだろ。ちょっと違った意味で、今週一番私をニヤニヤさせてくれたのは、彼かもしれない(笑
グランパレス戦で、覚醒したかと思われた椿でしたが、今度は一転不調でイージーミスを連発。その様子に、藤澤さんも呆れ顔。
相手からは警戒され、味方からは期待される。
そんな、新手のプレッシャーによって、ダメダメっぷりを発揮する椿。
うんうん。マンガ的に私はそれでいいと思いますよ~。
その様子を見た、コシさんの「あいつはこの先ずっとそれと戦っていくのかもな…」のセリフも、何か意味ありげです。単に、椿の性格的なものをさしているとも受け取れるし、将来のエースとなりうる存在と感じているからこそ出てきた言葉のようにも受け取れる。
秘めているポテンシャルの片鱗と、精神的な弱さを交互に見せながらも、ETUの真のエースとして成長していくであろう椿を、ETUサポの気持ちで、見守っていきたいですね。
次に覚醒するとき、どんなプレーで私たちをワクワクさせてくれるのか、期待して待ちましょう。
※
今週の王子。
相手の徹底的なマークにあい、ボールに触ることすらできず、あくびをしてやる気を失うシーンも見せながらも(あのやる気のなさ加減がいい)、最後は、きっちりコーナーキックから決勝ゴールをアシスト。
下げたら下げたでプライドが高いから・・・
と、松ちゃんは言いますが(なんとなく、言わんとするところは分かるw)、それだけでなく、なんだかんだで、いい仕事をしてしまうから、結局外すに外せないって一面もあるんでしょうねぇ。
私としては、一度外されるところを見てみたいですが(笑
※
そして、夏木と達海のやり取りも、非常に面白かったです。
単なる"見せ駒"要員の夏木、かわいそう(笑
けど、そのあとですね・・・
「お前が爆発できる場は 俺がキチンと用意してやる」
と、監督として、しっかり選手の心理マネージメントができているところには好感。戦術的なマネージメントも大事だけど、試合を戦うの選手たちなわけですし、それ以上に、心理マネージメントの方が大事だと私は思います。
さっき、セリーの方を応援すると言っておいてなんですが、夏木が爆発するシーンもすごく楽しみにしています。
※
あとは、コシさんのゴールシーンですね。
王子がコーナーを蹴る→ファーだ!→ニアに飛び込んでいたセリー残念の図→スギ?→じゃない→コシさん右足インサイドで軽く合わせて→ゴーーーール!!
この流れ、いつもながら、この表現力が素晴らしいなと思いました。
ゴールが決まるのって、本当に一瞬の出来事で、このスピード感がいいんです。
※
ひとつ、疑問に思っているのが、後半から入った堀田は、いったい誰と交代したのかということ。
堀田は、たぶんMFだと思うのですが、ETUのMF陣(コシさん、椿、赤崎、王子、丹さん)はみんないるし、見ていくと、石浜と替わってるっぽいんですよね。
となると、どんな形でやっているのかが気になります。
赤崎を、下がり気味にして、変則4バックみたいな感じなのでしょうか?
【↓雑感追記部分↓】
この試合については言えば、達海の頭の中より、ETUの視点から見れば、ネガティブな方に違う展開になっていったってことですよね。ディフェンスの集中力は、後半途中で切れてくると達海は踏んでいたわけですから。
そう考えると、達海のプランは外れた(思い通りにはいかなかった)。
達海であっても、そんなことはある。
いや、むしろ、特別にモチベーションの上がる要素のない試合であったから、達海の頭に"冴え"がなかったのかもしれないですね。
なので、村越の先制ゴールは、偶発的に起きた、これもある意味、"頭ん中よりスゲーこと"と言えるのかも。このシーンを、実際に映像化したとしたら、私も思わず「おぉ~、すげ~」と、声に出してだろうなぁって思います(笑
私は、たぶんこのゴールが決勝点、というか、マリナーズ戦は、今週で終わりで、来週は別な展開になっていると思っているのですが、どうなるんでしょうか?
※
それと、誰かかが指摘してるのを見たのですが、マリナーズのゴール裏に、パラソルらしきものが描かれてるの見て、これはまた芸が細かいなぁと思いました(実際パラソル使ってるところは他にもあります)。
ジャイキリ世界のJFリーグ所属クラブは、ホームタウンにクラブ名、ユニフォーム、ロゴ、エンブレムあたりはリアルJリーグクラブがモデルになっていると思われますが(ただし、ETUには絶対的なモデルとなる特定のクラブはありません、選手や戦術面もリアルとは違います)、こんなところにも小ネタが散りばめられていたとは、さすがです!(笑
【↑追記部分終了↑】
とまぁ、今週はこんなところでしょうか。
来週は、夏木の爆発の場となるのかな?
どんな展開になるのか、予測ができませんが、来週号を楽しみに待ちたいです。
タグ : GIANT-KILLING
コメント
最近気になること
どうも、はじめまして。
コメントありがとうございます。
あぁ、なるほど。
そういった解釈は、確かにできますよね。
例えば、夏木と同じ靭帯の怪我であったら、場合によっては、選手生命も・・・なんてことも考えられますしね。
私は、ブランのシーンは、気になってましたが、夏木のシーンについては、特に気に留めてませんでした(苦笑
伏線をちらつかせてる以上は、きっと、達海の過去について、描かれるときがくると思います。達海は、自らのことを話すタイプでないような気はしますが、その部分をどう描いていくのかに注目したいですね。
また、何か気になることがありましたら、自分じゃ気付かないことも多かったりするので、コメントを寄せていただけると嬉しいです。
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私のジャイキリ歴は単行本3巻が発売された時からでまだまだ新参者ですが、見事にハマってしまいました。
で、最近夏木という新キャラクターが登場してから妙に気になることがひとつありますのでコメントを寄せさせていただきます!
それは”ケガ”の話と達海の関係です。
これは少し考えすぎかもしれませんが、今週号の夏木に対する達海の「しっかり怪我を治してきた、それだけで評価に値する」というコメントや、夏木登場時に松ちゃんが達海に夏木のことを説明している時の達海の表情であったりと、いくつかの場面で達海とケガに関して何か思わせる感じがあるような気がしてなりません。
3巻のブラン監督とのやりとりの中で達海の引退に関わる話がちょこっと出てきましたが、うまく謎を持たせたまま終わりましたからねぇ、非常に気になるところです。
今後どのような展開になるのか、そして気になる達海の過去についても見逃せません!