『オーレ! 5(完結)』 / 能田達規
2007.11.11 15:21
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個人的には好きだったのですが、残念ながら完結となってしまった、『オーレ!』5巻のレビューです。
う~んとですね・・・
完結となってしまった以上、前半部分にある、2シーズン目以降の布石となるエピソードを読んでも、何だか気持ちが高ぶってこなくて、4巻ですごくテンションが上がってたのに、冷や水を浴びせかけられたような気分で読んでました。
12年後、浦和レッドスターと優勝争いができるまでに成長した、上総オーレというクラブと、それによって上総の街がどうなっていったのかという未来図を見るのが、最終巻の見どころということに・・・なるの・・かなと。
私としては、その過程(オーレがN1へと昇格するところとか、チームカラー変更騒動の行方とか、吉見さんとの結婚話だとかw)を見ていきたかったんですけどねぇ・・・。
けど、こうしてコミックで通して読み返してみると、布石となると思ってたひとつひとつのエピソードは、終息に向けて加速するためのお膳立てのようにも捉えることができますね。
まぁ、これらは大人の事情なので、仕方がないことなんですが、連載が終了してしまったことは、残念に思います。
※
さて、コミック5巻は、あらかじめの予告どおり、エピローグが24ページ加筆されていました。
その内容は、Nリーグ入りを目指す、AFLのサンマーナ青森の監督に就任した、元オーレの監督・神野が青森の関係者とともに、連載初期の頃とは大きく変貌したオーレのクラブハウスを訪問し、吉見さんの案内で見学していくというものです(最後には小口のスポンサーにも営業に回る中島社長の姿も)。
これ読んで、のー先生が以前レッズランドを取材してたのは、これのためだったのかと思いました。
リアルJリーグが目指す、地域密着型の総合スポーツクラブの理想形が描かれているといった感じです。
神野が中島に触発されて、自分も何もないところから作ってみたくなった・・・のシーンは、カッコよかったのですが、個人的には、もっと違う形のエピローグが読みたかったなぁ。
クラブワールドカップを戦うオーレだとか、あぁそれよりも、他のオーレにゆかりのあるキャラたちがその後どんな生活を送ってるのかが知りたかったです(竹内や、ミスターオーレ・芝田さん、あと個人的にはアンドレw)。
※
おまけ4コママンガ、"ポン吉くん日記"を読んでいて気づいたのですが、マスコットキャラがワルな感じのタヌキに変わってましたね。オチの吉見さんのダーティーな表情がいいです(笑
※
ちょっとテンション低めの文章になってしまいましたね(苦笑
5巻は、4巻同様、発行部数がかなり少ないようで、私もここに行けば絶対にあるだろうという書店に買いに行ったのにもかかわらず(そこは、ちょっと前まで『オレンジ』が全巻揃ってた)、そこには1冊しか置いてませんでした。
なので、欲しい方は、早めに確保しておいた方がいいかもしれません。
『フットブルース』に続いて、『オーレ!』も不本意な形で終了してしまった、のー先生のサッカーマンガの新しい作品・・・は、さすがに、しばらくは見れそうにないかなというのが、正直なところなのですが、個人的には応援してますので、またいつか、サッカーマンガで復活してくれる日を心よりお待ちしております。
それまで、まったりとピース電器でも読んでますね(笑
タグ : オーレ!
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