『GOLDEN★AGE 5』 / 寒川一之
2007.08.12 20:46
春の県大会予選を戦う、主人公・白河唯の所属する、かもめ中のメンバーたち。
唯たちがかつて所属していた、プロクラブのJr.ユースの先輩・蘭澄主率いる丸蔵中との試合に勝利を収めたところから、6巻はスタートします(流れ的には中途半端な感は否めませんw)。
ストーリーの見どころとしましては・・・
Jr.ユース時代に、唯に10番を奪われてしまい、どちらが真のエースであるか証明するために、わざわざ中学の部活動に所属したものの、結局は、"選手としての器"(というのは、少々酷だよなぁ・・・)を見せ付けられる結果となってしまった、蘭のその後についてがひとつ。
丸蔵中を破り、準々決勝まで勝ち上がった、万年初戦敗退だったかもめ中ですが、ここからさらにワンランク上のチームを目指すため、"攻撃力アップのための守備練習"をしたことによって、チームはどう変わっていったのかというのがひとつ。
あとは、東神学園の強さ。
特に、東神学園の攻撃を組み立てる、一色単のプレイヤーとして、どう優れているのかってあたりでしょうか。
それと、個人的に気に入ってるのいうのもありますが、何と言っても、ミヤッチ(宮内)の活躍ですね!
あのモヒカンに突っ込みたい気持ちは置いといて、元は素人ヤンキー軍団のひとりのミヤッチですが、ナリアちゃんの目に留まり、センターバックでプレーしているキャラなのですが・・・
丸蔵中戦後の、特訓の成果もあって、試合でいい守備ができているのをいいことに、調子に乗り出したミヤッチのミスから、かもめ中は失点してしまいます。
ですが、
"お前のミスはオレたちのミスだ!"
と、誰もミヤッチのミスを責めるようなことはしない・・・。
それに対して、ミヤッチは、プレーでミスを取り返そうと奮起する。
"オレのせいで同点にされたんだ、このままじゃ終われねー!"
と、カウンターのチャンスに、少々不恰好ながらも、自陣深くからドリブルで駆け上がり、唯にパスを送るシーンはカッコよかったと思います(笑
主役クラスばかりでなく、こういう、脇役クラスのキャラ(というには、目立ちすぎなんですがw)にも、活躍の場が与えられているところは、好感が持てます。
全体的な評価としては、キャラの成長速度や身体能力、年齢に対する技術レベルが高すぎるなど誇張が行き過ぎてしまっていたり、主人公の唯が完全無欠過ぎて面白くないなぁなど、(自分にとって)マイナスポイントもそれなりにはあるのですが、サッカー描写のベースとなる部分は、わりとしっかりと描けているので、好きで読んでると言える部類の作品ではあります。
連載当初、否定的に考えていた、絵柄や幼稚に感じられるキャラクターなどについては、もうすっかり慣れてしまいました(笑
むしろ、『GOLDEN★AGE』という作品全体をひっくるめて考えれば、寒川先生のこの絵柄じゃないとダメなんだとすら、思えるようになってきたぐらいです。
次の6巻では、いよいよ東神学園との決勝戦がスタートします。
かもめ中のメンバーたちも、大きく成長したとはいえ、地力ではまだまだ相手の方が上。そんな、東神学園に対して、どのようにして挑んでいくのか・・・。普段立ち読みでしか読んでいないので、早くコミックの方で、ゆっくりと読みたいですね(笑
■ 掲載
GOAL37~GOAL46
週刊少年サンデー2007年第10号~第19号
記者がかもめ中に取材に来た回まで収録
タグ : GOLDEN★AGE
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