塀内夏子先生の新連載『コラソン 〜サッカー魂〜』がスタート!
2010.03.01 23:24
※第1話を読んだ感想はこちらの記事より。
本日3月1日発売の週刊ヤングマガジン13号にて、『コラソン ~サッカー魂~』という新連載サッカーマンガがスタートしました。
20××年、W杯アジア最終予選の終盤、日本代表は窮地に陥っていた。低迷の原因・決定力不足を解消するため、もう後がない日本はいわくつきのFW・戌井凌駕(いぬいりょうが)を招集!W杯のチケットを掴み取るため、魂を賭けて激戦に挑む!『Jドリーム』『中澤佑二物語』を描いたサッカードラマの名手が放つ激情の代表戦記、キックオフ!!
・・・ということで、個人的に待ち望んでいたワールドカップ(予選)を題材にした作品みたいです。
ごめんなさい、取り急ぎ情報を記事にしている段階なので、現時点ではまだ作品の方はチェックできていません。 連載1話を読んだ雑感は、明日書く予定でいます。
『中澤佑二物語』という読み切りがありますが、『Jドリーム』シリーズ以来久々の塀内夏子先生のサッカーマンガということで、サッカーマンガファンには注目度の高いものになると思われる『コラソン』。興味のある方は、現在発売中のヤングマガジンをチェックしてみましょう!
タグ : コラソン
『LOST MAN 7』 / 草場道輝
2010.03.01 23:24
※ネタバレとなりうる要素を含んでいますのでご注意ください
サッカーの本場・イングランドを舞台にしての物語が展開中!
『LOST MAN』7巻の感想です。
イングランドのビッグクラブ、マンチェスター・ユニオンのトライアルを受けたマツモト。デキレースとも言われるトライアルでしたが、シンプソンのコピーとしてばかりではなく、それなりに自分の色を見せることができたマツモト。
果たして、マツモトは無事マンUに加入することができるのか。
その結果待ちの状況から、7巻は始まっていきます。
※
7巻では、サカザキが敏腕ぶりを発揮し無事マンUに加入することができたマツモトとチーム加入後のマンUでの様子を描いた話、そして、記憶喪失で謎の多いマツモトの過去に関する外郭がさらに見えてくる描写といったところが見どころかと思います。
ファゼンダ編までの話も私は好きですが、やっぱり、イングランドに舞台を移してますます面白くなっているなと感じますね。
その背景には、サッカーの部分での魅力がより増してきているからなのかなと思います。
草場先生の描くコメディ描写が好きだということは過去の感想の中でしつこく書いてきましたが、その言葉に何ひとつ偽りはありません(今巻だって、ギボンさんの見せるいい親父キャラぷりや、ミッコリの中に国旗を仕込んでる場面とかは好きですw)。でも、やっぱり草場先生はサッカーを描いてこそ一番輝く人だと思うんですよ。
今巻、サッカー描写で魅せてくれたのは、後半の方で描かれた、コミュニティー・シールドのマンチェスター・ユニオンvsリヴァプール・シティの試合シーン。
マツモトと同じポジションのライバルであるシンプソンのプレーのすごさを描きつつも、シンプソンと交替で出場したマンUの観客からすれば「誰?」と言いようがないマツモトも決して引けを取らないプレーを見せる。
ここで魅せてくれる迫力あるサッカーシーンの数々は、やはり草場先生だから描けるものだと思いますし、読んでいて面白かったです。
(このへんの具体性については、後々の巻の感想で書きたいと思ってます)
そして、さらに圧巻だったのは、どこの誰だか分からない謎の人物だったマツモトが、チームの絶対的司令塔であるシンプソンと遜色ないプレーができると知った時のサポーターたちが示した反応です。
試合が終わって、「あの66番は一体何者なんだ?」というサポーターたちの純粋な疑問に、「彼の名はマツモト」と思わず立ち上がって口にした詩乃。それによって、マツモトという名を知ったひとりのサポーターが・・・
「groly~ UNION♪
There's only one・・・ MATSUMOTO!」
と、タオルマフラーを掲げ、マツモトの歌を歌い出す。
そのひとりのサポーターの行動が呼び水となり、たちまちスタジアム全体に「MATSUMOTO」コールが広がっていく・・・
所詮は想像でしかないんですけど、無名だったマツモトが多くのサポーターたちに認められた・・・このシーンの映像のイメージが頭の中に浮かんだ瞬間、ぶわーっと鳥肌が全身を駆け巡っていく感覚がありました。本当、このシーンは最高でしたね!
詩乃さんも思わずこんな表情を見せてしまう・・・。 このシーンは必見です。それも、その前のサッカーシーンがしっかり描かれていてこそだと思います。
序盤の頃の『LOST MAN』は、個人的には大好きなんだけど・・・という言い方にどうしてもなってしまってしまいますが、現在の『LOST MAN』だったら、サッカーマンガとしてサッカー好きな人にもお勧めできるかなと思います。興味のある方はイングランド編以降の『LOST MAN』をチェックしてみてほしいです。
※
今回、もうひとつ取り上げておきたいのが、本編ではないんですけど12ページもあるおまけまんがが、いろいろと裏話的なものが聞けて興味深く面白かったです。
やはり今の時代実名を使うには権利関係がいろいろあるんだなぁとか(そういう意味では、実名選手が普通に出てくる『龍時』はすごい)、イングランドのフットボール事情については漫画として分かりやすくアレンジしているんだなぁなど。
それと、個人的に笑ってしまったのは、6巻の表紙がシスターだったことについて・・・
のちのち主要キャラとしてしゃしゃり出てくるかもしれせんが、
6巻では端役もいいとこ。それなのに6巻の表紙だとゆうのは、
“萌え”を求めてジャケ買いしてもらおう!!
というあさましい考えからでした…
と、コメントされていたことです。
・・・草場先生、あなたの作品の魅力はそこじゃないですし、努力の方向が間違っていると私は言いたい!(笑
・・・思いっきり失礼極まりないことを書いてしまいましたが(苦笑 ちなみに、私の手元の資料によると、(シスター萌え効果によるものかは定かではないですが)5巻から6巻の売り上げは伸びています。
ただ、前髪出したがかわいいには同意ですし、出番こそ少ないかもしれないですが、作中のシスターはちょっと天然っぽさがあって好きですし(神父様のお姉さんですけどねw)、のちのち主要キャラとしてしゃしゃり出てきてもいいと本気で私は思ってますよ?
っと、話がどうでもいい方向に脱線しかけましたが(苦笑)、7巻はおまけまんがも面白いということで、興味のある方は是非単行本を買ってご自身の目で確認してみて下さい。
※
さて、続く8巻では、無事マンUに加入し、着々とその地位を築きつつあるマツモトの過去話が描かれていきます。
記憶喪失となってしまったマツモト、そしてサカザキにはどんな過去があるのか。
その鍵を握るメディア王・デビット・トラウズマとの関係は?
サッカー描写の面白さが増していく一方で、物語の核心に迫っていくエピソードにも注目です。
■ 収録
第58話~第67話
週刊ビッグコミックスピリッツ2009年38号~46号、48号
マツモトがサポたちに認められ、MATSUMOTOコールが起こるところまで収録
タグ : LOST-MAN
『イナズマイレブン 5』 / やぶのてんや
2010.03.01 23:23
※ネタバレとなりうる要素を含んでいますのでご注意ください
オリジナルであるニンテンドーDS用ゲームソフト『イナズマイレブン2 脅威の侵略者』の出荷本数が110万本を越え、アニメも予定の期間を延長して放送中、またゲームの最新作も発表され、ますますその勢いが増していく印象のある『イナズマイレブン』のコミック版5巻を読んだ感想です。
フットボールフロンティア地区予選で帝国学園を破り、全国大会出場の切符を手に入れた、主人公・円堂守が所属する雷門中。5巻では、そのフットボールフロンティアの全国大会の様子が描かれていきます。
※
今回も、コロコロらしいというか、『イナズマイレブン』らしい王道的な熱血ストーリーで魅せてくれます。このあたりの作品のベースとなっている部分にブレはありません。
(今回ようやく登場となった)響木さんが思わず守のおじいさんの姿をダブらせてしまう爆裂パンチでシュートを止めるシーンや、豪炎寺と鬼道が協力してプレーする場面、じいちゃんが殺されたという真実を知り(戦う気持ちは見せるけど)今ひとつ精彩を欠くプレーを見せる守のために協力して“トリプルディフェンス”を発動させる壁山と栗松のシーンなんかは、やっぱり胸を熱くされてくれます。
そういう描写がある中・・・
「じいちゃんが好きだったサッカーでぶっとばす!!!」
と、真実を知った守が静かに闘志を見せるシーンには、また違った意味で心揺さぶられるものがありました。
ただ、いい意味を見せてくれる反面、全国大会を勝ち進んでいくプロセスがコミック版では大幅に端折られてしまっているのは、ちょっと残念かなぁと思います。それによって、戦国伊賀島戦なんかもただのかませ犬的存在になっている印象を受けますし。
このあたりのことは、前巻の感想でも書いているのですが、現状の連載ペースを考えると仕方のない部分はあるんですよね。ゲーム版はすでに最新作「3」が発表され、それどころかアニメ版の方ではすでに「3」のストーリーに入っている中、コミック版はまだ「1」の終盤を描いているわけですから。
そのあたり、やぶの先生は適度にアレンジしつつ上手くまとめようと頑張ってらっしゃると思います(きっと苦心されてることと思います)。それでもやっぱり、私としてはもっとじっくりと読んでみたいないう気持ちの方が強いです。ここは割り切るしかないのですが・・・。
その他には、今回も本編の他に恒例となってきている特別ギャグ編が収録されていたり、ゲームやアニメをご存知の方ならお馴染みであろう吹雪士郎のストーリーを描いた読み切りも掲載されています。
コミック版は、ゲームやアニメほどの存在感は示せていない印象もありますが、もし興味があるならコミック版の方もチェックしてみてはいかがでしょう。
※
続く6月末に発売予定の6巻では、フットボールフロンティア全国大会決勝戦、世宇子中戦の決着がつくようです。コミック版では、フィナーレの部分をどのように描いていくのか、注目していきたいと思います。
■ 収録
第18話~第20話、イナズマイレブン特別編 吹雪士郎外伝、イナズマイレブン特別ギャグ編
2009年10月号~2010年1月号、別冊コロコロコミック2009年12月号
フットボールフロンティア全国大会決勝、円堂たちがトリプルディフェンスで相手シュートを止めるところまで収録
タグ : イナズマイレブン