2010年3月発売予定のサッカーマンガ
2010.02.28 23:43
■ 3月1日発売
『キャプテン翼 中学生編 3 思わぬダークホース 南葛vs.比良戸(集英社リミックス)』 / 高橋陽一
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■ 3月4日発売
『清く正しく美しく』 / ufotable×たあたんちぇっく
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『龍時 9』 / 原作:戸田邦和 漫画:野沢尚
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『蹴球風見鶏 総集編1』 / とうこくりえ
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■ 3月15日発売
『キャプテン翼 キャプテン翼 中学生編 4 背番号10対決 南葛vs.ふらの(集英社リミックス)』 / 高橋陽一
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■ 3月18日発売
『未来のフットボール 1(完)』 / 大和屋エコ
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■ 3月29日発売
『キャプテン翼 キャプテン翼 中学生編 5 宿命の決勝戦 南葛vs.東邦(集英社リミックス)』 / 高橋陽一
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※
『未来のフットボール』が、単行本化決定・・・とはされていたのですが、ようやく発売予定のリストに掲載されてホッとしました。もう出してくれないんじゃないかと疑ったりして、小学館さんごめんなさい。
それと、エル・ゴラッソに週一で掲載中の『蹴球風見鶏』もリストの中に入れておきました。
あれ系の作品って、サッカーマンガのリストの中に入れていいものなのか私的には迷ってしまうのですが、作品紹介に“サッカーマンガ”とありましたし、数は少ないより多い方がいいということで、入れておくことにします(笑
今週の連載雑感(2010年2月22日~2月28日)
2010.02.28 19:47
■ 今週の雑感リスト
- ANGEL VOICE
- LOST MAN
- フットボールネーション
- さよならフットボール
- うるとらスーパーさぶっ!!
『さよならフットボール 1』 / 新川直司
2010.02.27 00:35
※ネタバレとなりうる要素を含んでいますのでご注意ください
マガジン・イーノで掲載されているサッカー少女を主人公にした作品、『さよならフットボール』1巻の感想です。
体格に勝る男子と混ざりながらも、少女の夢は色褪せない。
誰よりも速く、誰よりも強く、誰よりも上手くなりたい――
14歳。恩田希の青春は、加速する!!
(作品帯より)
作品の概要を簡単に説明していくと・・・
中学校の一般(男子)サッカー部に所属しているサッカー少女・恩田希(おんだ のぞみ)の青春ストーリーを中心に描いていくものです。
女子は試合に出せないと念を押されているにもかかわらず、どうしても新人戦の1回戦に出たいと強く願う希。そのために、あれこれ画策してみたり、懸命に練習に励んでいくのですが・・・、希はなぜそこまでして試合に出たいと望んでいるのかというその背景部分の描写、そして希の願いは叶えられるのか・・・といったところが、1巻の見どころになっていきます。
※
私の作品を読んだ感想としましては、サッカー少女を主人公とした青春ストーリーという視点から見てなかなか面白く描かれているのではないかと感じました。
私がそう感じる理由は、新人戦の1回戦だけでもいいから試合に出たいと強く望む希の心理描写がサッカーの部分を決しておざなりせず、きちんと丁寧に描いているところにあるのかなと思います。そして、恩田希という主人公の少女のキャラもとても魅力的だと私は感じてます。
サッカー部分でのキーワードとなってくるのが、中学生以降になると男女の差が顕著に表れてくる“フィジカル”の差。
希は、かつて自分の子分格で不器用でサッカーは下手だけど自分を慕っていたナメックと呼ばれる少年と数年ぶりに再会します。そのナメックは、数年の空白の間に身体が大きく成長し、希たちの学校と新人戦の1回戦で対戦することになる江上西中のキャプテンとなっていました。
そのナメックが再会した希に言い放った言葉が・・・
「サッカーはフィジカルだ
身体のデカイ俺に女のお前が敵うわけがない
お前に何が出来る? その身体で何が出来る?
男というだけで俺は―― お前を超えたレベルにいるんだ」
このナメックの言葉をそのままストレートに受け取ってはいけないのですが・・・(このあたりは読んでいけば分かります)、この言葉が希に火をつけ、是が非でもナメックのいるチームと対戦できる唯一のチャンスである新人戦の1回戦に出たいと強く願うようになります。
(まあ、ナメックの言葉に火がついたと言っても、決して憎んでいるということではなく、むしろとても気にかけている。ナメックの方も、自分がかつて慕った希のことを気にかけている。強気になってしまったのは、自分がキャプテンで後輩が見てる手前といった部分もあったりして・・・
また、希のチームメイトたちも、希に想いを寄せいている描写もあり、このあたりは別の意味で14歳という年齢の青春ストーリーを描いていっているといった要素も、今後の見どころになっていくかもしれません。)
で、この機会が唯一のチャンスであると希が考えているのは、希自身がサッカーにはフィジカルも大切な要素であることを十分自覚していて、今このチャンスを逃してしまったら、年齢的に開く一方であるフィジカルの差が決定的に開き、永遠に真っ向勝負できる機会がなってしまうことを知っているからなんです。
希が自身のフィジカルのことを理解している心理描写というのが作中何度か描かれていくですが・・・、読んでいて、ものすごく切なくなってくるんですよね。自分の現実を理解して受け入れるというのは、やはり切ないものがあります。
男子の中に女子が混じってという描写はこれまでのサッカーマンガの中にもありますが、決定的な男女間のフィジカルの差というのをここまで真っ向から描いたものというのは今まで記憶になく、テーマとしては面白いのではないかなと思います。
※
そして、私がこの作品を面白いなって思わせてくれるのは、何といっても希という女の子が魅力的に描かれているからだと思っています。
試合で使ってもらうためあらゆる手段を駆使して監督に媚を売ろうとしてみたかと思えば、サッカーに関しては誰よりも真摯に練習に取り組む姿勢を見せたり、フットサルで自分を野次った相手にカントナキックをかます気性の荒さもあれば、先程描いた女子であることのコンプレックスを感じる描写もある。
サッカーをしている時の表情もすごくいいと思いますし、まぁ、弟と強引にすりかわってピッチに立つというやり方は感心しませんが、そんな茶目っ気たっぷりで豊かな表情を見せる希の姿を見てもらいたいなーと思います(笑
※
サッカー描写に関しては、先程書いた男女間をフィジカルの差についてのテーマで、ちょこちょこ小ネタ系のものもあります。作画面では一級品の上手さではないかもしれないですが、余分なセリフは極力カットしてスピーディーに展開させたりなど見せ方としては十分及第点レベルにあるのではないかと思います。
作品主体としては、繰り返しますが、一般(男子)の中学校のサッカー部に所属しているサッカー少女・恩田希(おんだ のぞみ)の青春ストーリーを中心に描いていくものなので、そういった視点では私にとっては十分面白いと思える作品でした。この作品については、連載雑感でも1~2話のことは結構書いているので、そちらも併せて読んでいただければと思います。
サッカー少女を主人公とする作品が読んでみたい方には、個人的にお薦めしてみたいものなので、もし興味があればお手にとっていて頂ければと思います。
※
さて、続く2巻では、強引にピッチへと降り立った希。
ようやく念願かなってナメックと対峙することになっていきますが果たして・・・?
この記事を書いてる時点(2月27日)では、単行本と連載とのタイムラグは一切ないので、もし1巻を読んで興味を持ったなら現在発売中のマガジン・イーノをチェックしていてはいかがでしょうか。
2巻は、今秋発売予定とのことで、すでに最終巻であることが告知されていますが(新川先生自身が最初から全2巻ぐらいの構成で考えているものだと発言してらっしゃいます)、最後はどんな結末を迎えることになるのか。私も先の展開は知らないので、続きを読んでいくのを楽しみにしています。
■ 掲載
第1話~第4話
マガジン・イーノ02(月刊少年マガジン2009年7月号増刊)~05(月刊少年マガジン2010年1月号増刊)
江上西戦、弟・順平と強引にすりかわって後半のピッチに登場するところまで収録
タグ : さよならフットボール
今週の『GIANT KILLING』#152
2010.02.25 21:19
【緊急追記】
ジャイキリファンにはスペシャルなコラボ企画の話があったので、その件について追記しておきます。 ジャイキリとは、連載開始前から非常に縁の深い柏レイソルとのコラボ企画です。
3月21日(日)に行われる柏レイソルvsアビスパ福岡(日立柏サッカー場)にて、「レイソルホームパーティー」として、『GIANT KILLING(ジャイアントキリング)×REYSOL カレーパーティー』というのが開催されるそうです!
イベントの概要については、下記のリンクよりご覧になっていただきたいのですが、この企画非常に豪華なものとなっていまして、コミックキャラクターとタイアップしたオリジナルカレーの販売やジャイキリの原画展、プレゼントや限定グッズの発売などもあるようです。
その中でも特に気になるものが、「Jリーグ初!GIANT KILLING内のマスコット“パッカ君”が日立台に登場!」というもの。ま、まさか、本物のパッカくんが・・・?(これには、この手の企画に定評のあるフロンターレの広報は激しく嫉妬してるんじゃないかと勝手に想像してみるw)
とにかく、企画としてはすごいものだと思うので、興味のある方はとりあえずリンク先チェックしてみて下さい。
日立台は、ETUの隅田川スタジアムのモデルとなっていますし(それを抜きにしても、ピッチとスタンドが近い日立台でのサッカー観戦には興味がある)、原画展もパッカくんも見てみたい。私の応援してるクラブもその日はアウェイでのゲームですし、ちょっと行ってみたいかななんて思ってたりもします。誰か私を招待してくれもいいんですよ?
イベントの情報に関しては、3月上旬に改めて詳細を告知するとことで、またその時点になったら取り上げてみたいと思います。
(参考リンク:【3/21福岡戦】『GIANT KILLING×REYSOL カレーパーティー』「スペシャルジャイキリシート」観戦者募集のお知らせ)
【追記終了】
先週号にて、2010年分のジャイキリシートの要項と3月前半分の募集がありましたが、今週号では3月後半分の募集が掲載されています。興味のある方は、チェックしてみて下さい。
(参考リンク:ジャイアントキリングシート2010)
ジャイキリシートの募集が始まったり、選手名鑑が発売されたり、プレ・シーズンマッチが行われたりと・・・、来週末から始まるJリーグの開幕が迫ってきているんだなぁと実感します。
それぞれ贔屓にしているクラブを持ってる方もいらっしゃるかと思いますが、今年はどんなシーズンになっていくんだろうかと、シーズン開幕がすごく楽しみで気持ちが昂ぶってきます。私は、某赤いクラブを応援していますが、今年は昨年以上に手応えが感じられるシーズンになればいいなぁと思ってます。
タグ : GIANT-KILLING
『YATAGARASU 22』 / 愛原司
2010.02.21 21:40
※ネタバレとなりうる要素を含んでいますのでご注意ください
高円宮杯全日本ユース選手権への出場を目標に掲げ、全日本クラブユース選手権の地域大会を戦う、主人公・茂木但馬が所属するグランヴォーチェ城ヶ丘SC。
準決勝の対戦相手は、全員が各カテゴリーでトレセンなどを経験し、Jユースチームの撃破に執念を燃やしている、高い実力を持つ夙沢サザン。
試合は、(父親とは複雑な関係であるものの)森村と同等のズバ抜けた才能を持つ緑川魁のドリブルを長谷部がエリア内で倒し、夙沢サザンにPKを与えてしまいます。
そのPKの行方どうなるかといったところから22巻は始まっていきます。
※
22巻は、まるまる夙沢サザン戦の様子が描かれていきます。
今回は、収録のタイミング的に、物語の大きな盛り上がりというのはそれほどないですが、いつもながらにサッカー描写が上手く、サッカーシーンに魅力のある作品として安定した面白さがあるなぁと思いました。
本当、サッカーをしている身体の動きの描写が素晴らしく、フェイントから逆モーションを取る時なんか思わず「上手い!」って言いたくなってしまいますね(私的に愛原先生の切り返しの描写がすごく好き)。
魁がPKを蹴る時、ボールを見ずにGKの動きだけを見てボールを蹴るシーンなんかも、地味なんだけど魁のプレーのすごさを宮の視点からよく表現できているのではないでしょうか。
別の言い方をすれば、それだけサッカー描写が上手く表現できるだけに、プレーシーン中でのセリフの量はもう少し減らしてもいいようにも個人的には思ったりもします。
物語の方では、森村と魁、両チーム一の実力者それぞれがお互いを意識してプレーしている描写が結構好きだったりします。21巻で森村が見せたラボーナを魁が見せれば、森村も茂木がさんざん失敗してた魁のフェイントで突破してみたりなど・・・。
森村と魁で言えば、魁を高く買っているがゆえに、森村の実力を素直に認められないで憎まれ口を叩き続ける夙沢のキャプテン・設楽の描写には、ある種の微笑ましさを感じましたね。
一方で、茂木の方は、今回も見事な外しっぷりを見せてくれていました。
決して、シュートそのものは悪くないのにどころか、シュートに持って行くまでの形まではすごくいいのにな~。
「クソ――ッ
なんで俺のシュートはいいところで外れやがんだよ――っ!」
「クソッ あのGK俺に恨みでもあるのかよ」
という茂木のセリフもそうなのですが・・・
「相変わらず気前よく外しやがって」
と、つぶやく反町のシーンは、見て思わず笑ってしまいました。
このへんは、もはや恒例のネタと化してますね(笑
※
さて、続く23巻では、夙沢サザン戦の続きが描かれていきます。
再び2点差へと広げられてしまったグランヴォーチェですが、ここから逆転していくことができるのでしょうか?
脳裏に過去のトラウマが頭によぎる魁の今後のプレーへの影響や緑川親子問題、22巻では思ったより話に絡んでこなかった印象の長谷部、茂木のフェイントを成功させられるのか、さりげに通算2枚目のイエローを受け次の試合出場停止となってしまう塚口の描写は今後に向けてどのようなフラグとなっていくのか・・・など、気になるところもいっぱいです。
話のタイミング的に大きな盛り上がりのない21巻でしたが、物語的にここから面白くなってくると思われるので、次はまた4ヵ月後になるのかな、23巻を読むのが楽しみです。
■ 収録
Vol.84~Vol.87
月刊少年マガジン2009年9月号~12月号
過去のトラウマを意識した魁が簡単なコントロースミスをしたところまで収録
タグ : YATAGARASU
今週の連載雑感(2010年2月15日~2月21日)
2010.02.21 16:50
- キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA
- ANGEL VOICE
- LOST MAN
- 蹴助DX
- うるとらスーパーさぶっ!!
今週の『GIANT KILLING』#151
2010.02.19 00:39
※とりあえず感想のみです。
ストーリー部分もアップしました、遅くなってしまい申し訳ありません。最後の方にですが、少しだけ感想を追記しています。
今年もジャイキリシートをやるとのことで、その概要が今週号のモーニングに掲載されています。
今年は、鹿島アントラーズ、柏レイソル、湘南ベルマーレ、ガンバ大阪の4クラブのホームにて行われるそうです。
もし、興味のある方は、応募してみてはいかがでしょうか。
(参考リンク:今年もやります、《ジャイアントキリングシート2010》!)
タグ : GIANT-KILLING
『ANGEL VOICE 14』 / 古谷野孝雄
2010.02.15 21:44
※ネタバレとなりうる要素も含んでいますのでご注意ください
実質、サッカー部の存続をかけた戦いでもある、東京の名門・帝稜高校との練習試合。一時は、1-4と3点のリードを許すものの、その後は巻き返し、試合は4-4の同点のまま後半ロスタイムに突入。
試合の残り時間も押し迫りラストワンプレーかといったところで、水内、所沢、脇坂、乾とつなぎ、そこから乾は坪井しか残っていない帝稜の最終ラインの裏をめがけて成田を走らせるパスを送る・・・
坪井さえかわされば、独走して相手GKと1対1になれる状況の中、成田は逆転ゴールをあげることかできるのか・・・といったところから、14巻は始まっていきます。
※
んで、感想なのですが・・・
いやぁ、本当に困ってしまいますね。
今回も内容が濃く、書きたいポイントが多いので、記事をどうまとめていこうか頭を悩ませてしまいます(苦笑
帝稜戦のクライマックスは、成田が坪井を振り切り独走し、完璧に“自分の型”を習得したシザースで逆転ゴールをあげたシーンや、他のメンバーたちもこぼれ球を押し込むためゴール前へと詰めていく勝利への執念を見せた部分は本当に熱い気持ちになれましたし・・・
「オレが予言してやる!! サッカー部を残したら―― 一年後―― お前らはこいつらのこと自慢するようになる!!」 ・・・市蘭サッカー部廃部の危機を知った坪井が、廃部を願っていた一般生徒たちに対して言った言葉は、一部ギャグっぽい描写もありましたが、やっぱり胸を熱くされてくれました。
「良い人」という周囲の評判を捨てる覚悟をしてまで、市蘭サッカー部存続の署名に“一番最初にサインをした”野球部の元主将・吉沢啓太のエピソードもすごくいい話です。
瑠華姐さんと校長の関係もいつも結局スルーしちゃってますけど個人的には好きだし、14巻の最後の方から始まっていく船学vs八津野の決勝の話も触れたい・・・
古谷野先生は、ひとつひとつのエピソードをいちいちじっくり丁寧に描いてくれるので、語ろうと思えばいくらでも語れてしまう。なので、いざ単行本の感想として記事を書いていこうとすると、本当にどうまとめていけばいいのか困ってしまうんですよね(笑
でもやっぱり、14巻の感想を書いていくにあたって、一番取り上げるべきところは、サッカー部の存続の可否が決まる職員会議が行われている時の話になるでしょう!
会議室では、サッカー部存続派と廃部派の教員たちが激論を交わし、話が平行線を辿り続け、延々と時間が経過していく中・・・
「待ってるだけってのは…… つれえなあ」
という万代の言葉が示すように、“その時”をひたすらに待ち続ける市蘭サッカー部員たち。部員たちにとって永遠とも思えるほど長く感じられる時間。この張り詰めた空気には、見ているこっちまでもが息が詰まりそうになっています。
そんな、話を読み進めていくたびに緊張感がどんどん高まっていく描写がある一方で、ここでも古谷野先生がシリアスな局面の中にギャグを織り交ぜていくという半端ないセンスを見せてくれます。
シリアスとギャグの局面が交互に織り交ぜ、またシリアスな局面がヒートアップしていけばギャグ描写もヒートアップしていくという・・・。
会議室では、教員たちの投票によってサッカー部存続の可否を決めていて、思わぬ人が存続に投票してくれたり、味方だと思ってた人が寝返ったりと進行していく中、存続・廃部の投票が同数の状態での最後の一票。
その開票される最後の一票は、廃部推進派の最先鋒とも言える間宮のもので、物語の緊張が最も高まっていこうとするところで、ギャグシーンもまた最高のオチの瞬間を迎えていくんです。
そのあたりの詳しい描写については、連載を読んだ当時のものでも読んで頂きたいのですが・・・
成田がサッカーを辞めた理由を話す経緯として、まずはイメージをつかんでもらうために、辞めるきっかけを作った宮地先生という人のモノマネを始める成田。
「あ~~~~ 相手の攻撃はフォルテシモ(強く)~~~~
う~~~~ うちの守備はピアニシモ(弱く)~~~~」
この成田の宮路先生のモノマネは、顔芸も含めて必見です!
それで、とにかくイメージをつかんでもらうのが大事だからと、1時間かかると言う成田の過去話のうちの59分をモノマネに費やしてきたのに・・・
「なんだ? シンゴ 宮地のモノマネかぁ?
相変わらず似てねえなあ」
と、あっさり瑠華姐さんに否定されてしまい・・・ まぁ、人それぞれ笑いのツボは違うと思うのですが、ここでのシリアスと対比であまりに破壊力のありすぎるオチに声を出して笑わずにはいられませんでした。本当、古谷野先生のこのへんのセンスは半端ない!
・・・と、さんざん笑うだけ笑い、笑いの涙で満たされているところで話が戻り、間宮の投票は存続に入れられていてサッカー部の存続が決まったというシーンで締めくくった119話は、いろんな意味ですごい回だなぁと思いました。
その直後(120話)には、市蘭サッカー部と間宮の関係が明らかにされるエピソード、そして、サッカー部の存続のが決まり、新たな目標を胸に再出発するメンバーたちの描写(見開き)も、本来だったらじっくりと書きたい『ANGEL VOICE』らしい素晴らしさのある場面でしたね。
全体の感想としてハッキリと言えるのは・・・
今回もブレることのない、安心して読んでいける、完成された面白さを保っているということです!
『ANGEL VOICE』を好きで読み続けてる人にとってはやっぱり面白いと言ってくれると思うし、最近連載を読んで興味を示した人でも1巻から読み始めていけば、今ある面白さに納得してもらえるのではないかと思います。
昨年末、『こすヨメγ2010』という企画に参加させていただいた時、私は『ANGEL VOICE』を1位にしたことからもお分かりいただけるように、個人的にはプッシュしたい作品のひとつということで、しつこいと思われるかもしれないですが、少しでも興味があったら是非読んだいただければなと思います。
とにかく、14巻も私にとっては大満足な1冊となりました。
※
さて、続く15巻では、船学vs八津野の県大会決勝戦の続きから描かれていきます。
1点を先行することに成功した八津野は、万年2位の座を返上することができるのか?
で、この決勝戦の話の後には、これまたこの作品らしいエピソードが・・・。
『ANGEL VOICE』の面白さはとどまることを知りません!(笑
毎週連載を読んで楽しんでいますが、単行本として15巻を読むのが楽しみです。
■ 掲載
第115話~第123話
週刊少年チャンピオン2009年40号~48号
選手権県予選決勝・船学vs八津野、八津野が先制したところまで収録
タグ : ANGEL-VOICE
今週の『GIANT KILLING』#150
2010.02.10 21:18
今週の連載雑感(2010年2月1日~2月7日)
2010.02.07 19:19
闘莉王の漫画が4月より連載開始予定
2010.02.06 15:43
(参考リンク:闘莉王がマンガになった!「週刊少年サンデー」4月から連載)
少し先の話になりますが、週刊少年サンデーのW杯応援キャンペーンの一環として、『闘莉王物語』(原作:工藤晋、漫画:山仲剛太)が、4月より連載開始予定とのこと。
ソース元の記事によると、ブラジルから日本に留学してから代表の中心選手へとなっていくエピソードが描かれていくようです。記事には、“連載”と書かれていますが、長期連載ではなく4~5回ぐらいの短期集中連載型になるのではないかと踏んでます(長期連載だったら、それはそれで面白そう)。
原作の工藤晋先生は、サッカー関連だと2006年に月刊少年ジャンプで掲載された『中村俊輔物語』(2007年に単行本化)の原作も手がけている方で、調べてみると、他にはスポーツ選手ものの原作や競馬関係の作品に関わってらっしゃる方のようです。
漫画担当の山仲剛太先生は、現在は見ることができませんが、昨年末クラブサンデーで『GOLD RUSH』というサッカーマンガを読み切りを掲載されていました。
ちなみに、記事には「初めて漫画化」されるとありますが、それは誤りです。
覚えてる方もいらっしゃると思うのですが、2004年のアテネ五輪の前に週刊少年マガジンで読み切り作品が掲載されています。確か、表紙もトゥーリオが飾っていたはずです。
まぁ、その、トゥーリオについては、いろいろ思うところはありますが(苦笑)、漫画での闘莉王はどのように描かれていくのか、注目をしておきたいとは思います(あ、あまり変な意味で捉えないで下さいね?w)。
連載にあたっては、今後週刊サンデー上で発表されると思うので、またその時期になったら取り上げるつもりでいます。
タグ : 闘莉王物語
キャプテン翼の新シリーズがスタート!
2010.02.06 02:04
すでにツイッターでも取り上げてますが・・・
来週、2月10日(水)発売の週刊ヤングジャンプ2009年11号より、キャプテン翼の新シリーズが始まります。今年は、キャプテン翼生誕30周年ということで、事前に告知されていたものです(春という話だったので、2月から連載が始まるのは思ったより早かったという印象)。
作品のタイトルは、『キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA』。
サブタイトルや、陽一先生がスペインへ取材に行かれたという事実、何より翼くんがバルサ所属であることからも判断できますが、以前陽一先生が描きたいとおっしゃっていた、リーガ・エスパニョーラを舞台にしたものになるようです。
リーガ・エスパニョーラを舞台にしたサッカーマンガと言えば、他には『龍時』が挙げられますが、陽一先生とコミック版『龍時』を手がける戸田先生とは師弟関係にあるんですよね。W杯も近いことですしこのあたりの絡みで何かあると面白いのになぁとか思ったりしてます(笑
内容的に、良くも悪くも近年のキャプ翼らしいものに終始すると思われすが・・・
興味のある方は、来週号のヤングジャンプをチェックして見て下さい。
※
ちなみに、今週号のヤングジャンプには、[キャプテン翼]生誕30周年記念特別寄稿ということで、イビツァ・オシム氏のインタビューが4ページに渡った掲載されています。あくまでインタビューという形式で、陽一先生との対談形式ではなかったのが個人的にはちょっと残念だった気もします。
内容的には、オシムさんらしさを感じる部分もありましたが、オシムさんのインタビューとして見ると、それほど目新しさはないかもしれません。
『キャプテン翼』にはサッカーを始めるきっかけとなるだけでなく、 日本に本当の意味でサッカーを根付かせるお手本になっていってほしい。
と、最後に締めくくっています。
この言葉はどう受け止めるべきなのか・・・?
こちらの方も、興味あればチェックしてみて下さい。
タグ : キャプテン翼海外激闘編
今週の『GIANT KILLING』#149
2010.02.04 22:25
今週のジャイキリは、表紙&巻頭カラーです!
せっかくの機会ですので、単行本派の方も今週はモーニングを購入してみてはいかがでしょうか?
それと、今シーズンもジャイキリシートが継続されるようです。
詳しくは、再来週2月18日発売の週刊モーニング12号に掲載されるとのことです。
タグ : GIANT-KILLING
2010年2月発売予定のサッカーマンガ
2010.02.02 18:44
■ 2月1日発売
『キャプテン翼 中学生編1 南葛中学V3への挑戦!(集英社リミックス)』 / 高橋陽一
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■ 2月5日発売
『蹴球少女』 / 若宮弘明
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■ 2月8日発売
『ANGEL VOICE 14』 / 古谷野孝雄
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■ 2月15日発売
『キャプテン翼 中学生編2 全国中学生サッカー大会開幕!(集英社リミックス)』 / 高橋陽一
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■ 2月17日発売
『エリアの騎士 19』 / 原作:伊賀大晃 漫画:月山可也
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】
『YATAGARASU 22』 / 愛原司
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】
『さよならフットボール 1』 / 新川直司
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】
■ 2月26日発売
『イナズマイレブン 5』 / やぶのてんや
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