ジャイキリのアニメ化について思うこと
2009.12.09 00:37
※12月9日22時頃、ほんの少しだけ文章を修正しました(内容そのものは変えてません)
すでにこちらの記事で伝えましたとおり、『GIANT KILLING』のアニメ化が決定し、正式発表されました。
連載の第1話でジャイキリの世界観に魅入られて以来、ずっとファンとして作品を追いかけてきた私からすると(それは、このブログの歴史を振り返れば・・・ね?w)、「アニメ化だなんて、ジャイキリもとうとうここまで来たかー」と、感慨深いものがあります。
しかし、その反面、原作のコミックが好きで好きでたまらないがゆえ、アニメ化(メディアミックス化に)の話に恐怖心を抱いていることも事実です。
そのへんのジャイキリがアニメ化されることについての正直な気持ちを、つらつらと書き連ねてみようと思います。
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■ アニメ化されることの懸念
大きく分けてふたつあります。
ひとつは、原作のサッカー描写の面白さをどれだけ再現できるのかということ。
もうひとつは、原作の思い入れが強いがゆえのものですが・・・、自分の持っているジャイキリの世界観がアニメ化によって壊されてしまわないかということです。
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まずは、サッカー描写についての話・・・
ツジトモ先生の描く、ジャイキリのダイナミックかつ臨場感溢れる魅力的なサッカー描写を、アニメでどう再現するつもりなのだろうかということ。
これまでの歴代のサッカーアニメを振り返っても、リアリティあるサッカーシーンの表現ができていたものは皆無といっていいです。それがジャイキリによって、いきなり革新的に表現できるようになる・・・とは到底思えません。
ひとつひとつのプレーに無意味に時間をかけたり、地平線が見えるほどやたら広くなっているピッチをドリブルするようなシーンがあったら(スポーツアニメってそういうのってよくありません?)ジャイキリにあったら、果たして私は耐えられるかどうか・・・。『キャプテン翼』や『イナズマイレブン』といった必殺プレーが炸裂しまくるようなサッカーアニメなら、気にはなっても問題なく普通に見れるんですけどね(両作品とも“両作品なりに”好きですね)。
ジャイキリのサッカー描写の良さをアニメの制作サイドがどのように捉え、表現していくのか・・・。 臨場感のあるサッカーシーンをアニメで描くことが非常に難しいというのは、重々承知しているつもりです。けど、ジャイキリをアニメ化させるからには、従来のサッカーアニメの越える何かを持ち合わせていてほしいと願うばかりです(せめて、ジャイキリらしいカメラワークぐらいは・・・!)。
正直、サッカー描写自体はあまり期待していないので(というか、無理というのが現実だと思う)、それを補うETUを人々のドラマで、私たちを感動させたり楽しませてくれればいいかなと思っています(これで、例えばギャグシーンとか、実際にアニメでしゃべらせてみて寒かった・・・とかなってたら泣く)。
ジャイキリのアニメについての話は、今後の私的な見どころの記事(記事の後半部分・・・他は今読むとかなりアレなので読み飛ばして下さいw)と、某動画サイトの話について書いた記事でも少しだけ触れていますので、未読で興味のある方は読んでみてください(っていうほどのことも書いてないですが)。
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これまで3年近く、原作を着々と積み重ねてきた自分なりのジャイキリの世界観というのがあって、それがアニメ化によって壊されてしまわないか・・・というのが、ちょっと怖かったりします。
アニメ化される上で、原作とまったく同じ世界観が再現されるとも限らず(オリジナル要素も少なからず出てきそうですし)、原作コミックが好きであるがゆえに、自分がそのギャップをすんなりと受け入れることができるのか・・・。 こればっかりは実際に放送を見てみないことには何とも言えないですけどねー。
それと、アニメファンの方なら、登場人物たちの声を誰が担当するのかといったことも、大きな話題のひとつになるかと思います。
私は、アニメに詳しくないので、そのあたりの話を論ずることができませんが、作品の読み手それぞれに、登場人物の声のイメージというのがあると思うんですよ(自分なりの脳内ボイスで各キャラのセリフを読んでいたりしません?)。
もし、キャラクターと実際の担当する声優さんの声が自分とイメージが違った時、いくら違和感があっても、一度変わってしまった声のイメージは二度と元に戻せなくなってしまうので、それもある意味怖いといったら怖いかもしれません(笑
まぁ、それは冗談ですが、アニメファン、マンガファン、サッカーファン、それぞれがそこそこに納得できる落としどころを上手く見つけてほしいなと思ってます。このパワーバランスが崩れると、何かと物議を醸しそうな気がするので・・・。みんなが仲良く見られるものに仕上がってくれればいいですね。
それと、もうひとつ、アニメの制作側に関して、ネットを見ているとネガティブなコメントがあるのですが、そのへんはぶっちゃけどうなのでしょうか?(アニメは分からないので、どなたかサッカーに例えてくれるとありがたいです)
■ アニメ化されることのメリット
あまり後ろ向きなことばかり書いてもしょうがないので、ジャイキリのアニメ化されるメリットについても考えてみましょう。
まず、やっぱり、アニメ化されることによって、作品をより多くの人に知ってもらえるということ。それすれば、単行本が売れるチャンスも増えます。
作品が売れていくというのは、連載初期からのファンとしてはある種の寂しさもあるし、売れることが必ずしもいいことばかりとは限らないですけど、それでも綱本先生やツジトモ先生のことを思えば売れてほしいと思ってます。
そして、ジャイキリに触れることで、サッカー・・・さらに言うとJリーグにも興味を持ってくれる人が増えてくれればいいなと思いますね。そうすれば、NHKさんも地上波のJリーグ放送を増やしてくれる・・・かもしれない?(笑
まぁ、地上波ではなく、BSでの放送ということで、アニメ化の効果がどれだけあるのかは未知数なところもありそうですが(NHKでの放送は、私もジャイキリにとって悪い話じゃないと思う)、上手くことが運んでくれることを願ってます。そして、いつか地上波に昇格へ!
で、アニメが続いて、いつかあのマスコットたちの競演が描かれることになればいいですね!(笑
■ 最後に
あと、ひとつ気になるのは、連載はシーズン半分しか進んでいないのに、アニメではどこで話を切るのかということですね。キリよく話が切れそうなところがないですし、このへんも気になるところですね。
・・・ここまでいろいろ書いてきましたが、まぁ、もうすでに賽は投げられたわけで、あとはなるようにしかなりません(笑
心配な面もありますが、前記事でも書いたとおり、アニメ化が決まったからにはひとりのジャイキリファンとして応援したいと思ってます。
当ブログでも、毎週感想を書いていく予定でいますが(アニメ版の内容によっては打ち切りの可能性も?)、うちはあくまで原作コミックがメインなので、簡単にパパッと書く程度にします。詳しい感想は、アニメ系の感想ブログさんにお任せします。
それでは、ジャイキリアニメについては、また続報が分かり次第、取り上げていきます。 4月まではまだ長いですが、連載を楽しみつつ、あーだこーだ予想・議論しながら、まったり待つとしましょう。
タグ : GIANT-KILLING