2009年のサッカーマンガを振り返る
2009.12.31 20:04
2009年も終わりということで・・・
2009年のサッカーマンガについて、トピックスをいくつかピックアップしつつ(サッカーマンガ自体大きな話題になることは少ないので書くこともあまりないですが)、振り返ってみたいと思います。
■ 現在連載中の作品
- 『イナズマイレブン』 / やぶのてんや
- 『うるとらスーパーさぶっ!!』 / 村山文夫
- 『エリアの騎士』 / 原作:伊賀大晃 漫画:月山可也
- 『ANGEL VOICE』 / 古谷野孝雄
- 『GIANT KILLING』 / ツジトモ 原案・取材協力:綱本将也
- 『さよならフットボール』 / 新川直司
- 『蹴球少女』 / 若宮弘明
- 『蹴助DX』 / 馬場民雄
- 『ばもら!』 / 長田佳巳(フットサルマンガ)
- 『フットボールネーション』 / 大武ユキ(2009年スタート)
- 『MAGiCO』 / 佐久間力
- 『YATAGARASU』 / 愛原司
- 『龍時』 / 原作:野沢尚 漫画:戸田邦和
- 『LOST MAN』 / 草場道輝
※サッカーマンガと定義かわせひろし先生の個人サイト掲載の『ケッタ・ゴール! 激闘編』、浦和レッズ有料情報サイトが主掲載の『赤菱のイレブン』(作者:古沢優)他は、このリストから除外しています。 サッカーマンガとして定義するべきか微妙なラインにある『清村くんと杉小路くんろ』と『群青シザース』も除外しています(後者は、今後の展開次第ではリストに入れるかもしれません)
■ 2009年に連載が終了した作品】
- 『大分トリニータ物語』 / 原作:木村元彦 漫画:宮城シンジ
- 『キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ』 / 高橋陽一(2009年連載スタート、続編は2010年春頃連載開始予定)
- 『清く正しく美しく』 / ufotable×たあたんちぇっく(ウェブ掲載)
- 『GOLDEN★AGE』 / 寒川一之(ウェブ掲載)
- 『マイスター』 / 加地君也
- 『未来のフットボール』(2009年連載スタート)
・・・
ここからは、トピックする別に振り返ってみるとします。
□ 『マイスター』が10週打ち切り
すごく前のことのような気がするんですけど、連載が打ち切られたのは今年2月の話です。
『NUMBER10』以来、久しぶりに週刊少年ジャンプにサッカーマンガが連載されるということで注目されていましたが、残念ながら『NUMBER10』に続いて10週で打ち切られてしまうという結果に・・・。
とはいえ、なんだかんだ言っても少年ジャンプ掲載の作品なのだから、単行本はそれでもサッカーマンガ勢の中ではそこそこ売れるのではと思っていましたが、特にそういったこともなく、「ふざけるなァ!!」という迷言を残し去っていきました。
内容は、正直擁護し切れないというか(「楽しんで勝つ」というコンセプト自体は悪くなかったけれど・・・)、10週で打ち切られても仕方がなかったものだと思いますが、ネットでのあまりにも酷い叩かれっぷりを見てしまうと、逆に同情したい気持ちにも・・・。復活のチャンスがあるのかは分かりませが、頑張れ加地先生。
□ 単行本化されない作品たちを思う・・・
今年、単行本の発売が告知されながらも、結局発売してくれなかった作品があります。
その作品のタイトルは、『大分トリニータ物語』と『未来のフットボール』です。ちなみに、『キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ』も発売されていないままですが、こちらは来年発売されると思います。
『大分トリニータ物語』は、BJ魂で連載されていた最終回に2009年7月に発売予定という情報がありましたが、今のところ発売される気配がありません。個人的に不可解なのは、一度予定時期まで告知しておきながら、結局されなかったことです。何か大人の事情でもあるのでしょうか?
ただ、今のトリニータの現状を考えると、このまま単行本化されることはないまま終わってしまうんでしょうね。むしろ今年起こったことこそ、しっかり取材して伝えるべきでは・・・と思いますけどね。
サンデー超、クラブサンデーに掲載された、『未来のフットボール』も単行本化が告知されながらも、未だ発売されないでいます。同時期に連載が始まってる他の作品は単行本化されているというのに・・・。個人的には、単行本出してほしかったんだけどなー。
昨年も『LOOK UP!』が単行本化されませんでしたが、それは最初から発売されるという告知すらされていないものでした。なので、まだ納得ができます。けど、先程挙げた2作品はそういうわけではありません。
予定は予定なので、「予定が変更になりました」と言われれば返す言葉もないですが、どんな作品であっても、少なからず単行本化を待っているファンがいるということを忘れてほしくないなと思いますね。
身勝手な個人的事情も言わせていただくと、単行本発売すると言うから連載誌を処分したのに、後になってやっぱり発売されませんというのは困ります。私自身も迂闊だったことは否定しませんが(せめて切り抜きだけでも発売されるまで残しておくべきだった)、またその雑誌を探すとなると大変なんだってば・・・orz
□ 『イナズマイレブン』の人気
アニメの新シリーズがゴールデンタイムで放送され、オリジナルであるゲームの新作も、“ファイア”と“ブリザード”の2つのバージョンで発売したからとはいえ、出荷本数がミリオンを突破するなど、その人気は着実な広がりを見せています。
先日グラウンドで子供たちが、「ツインシュート」ではなく「イナズマ1号」と叫びながらシュートしているのを見た時、時代の変化を感じてしまいましたね~。
ただ、コミック版の方は、着実に伸びているとはいえ、ゲームやアニメに比べるとその勢いは弱いんですけどね・・・。ですが、今の子供たちに影響を与えているものとして、取り上げてみました。
□ 大武ユキ先生がサッカーマンガの連載に復帰
個人的に、今年一番嬉しかった話題がこれです。
『サッカーボーイ』、『我らの流儀』がサッカーマンガファンにはな有名大武ユキ先生が、連載としては10年以上ぶりにサッカーマンガの世界に戻ってこられました。
新連載の『フットボールネーション』は、2001年にプロトタイプができて、多くのネームを持ち込みをして、8年の時を経て連載が実現したという大武先生の意欲作。
もも裏の筋肉が使ったプレーができるなどの一定のコンセプトに基づいて作られたチームが、日本をサッカー先進国へと成長させるための道標となるのか?
日本サッカーのひとつの可能性を描いたものとして、大武先生らしい感性でどう面白く、説得力のあるものとして描いていくのか、個人的に非常に楽しみにしています。
□ 綱本将也先生の次回作はサッカーマンガにあらず
すでにご存知の方も多いかと思いますが、これまで複数のサッカーマンガの原作を手掛けてきた、『GIANT KILLING』の原案者でもある綱本将也先生の次回作は、競馬漫画の原作に決まったという話です。
この話が出た当時は、次の項目に書く出来事が話題をさらっていたのもあり、書きそびれてしまったので、この場を借りて少し書かせていただこうと思います。
(参考リンク:日高舞台に競馬漫画 「スピーディワンダー」来春連載 原作者ら 牧場など現地取材(北海道新聞[道央]))
この話も、ただ普通に競馬漫画の連載が決まったということならまだしも・・・
綱本さんはサッカー漫画の新連載が決まっていたが、「20年来の競馬ファン」という自身の強い希望で、競馬漫画に方針変更した。
(参考リンクの記事より引用)
という記述があったことが、個人的に大きなショックでした。 えー、そりゃないですよー。というか、せめて路線変更の話は伏せておいてほしかったです・・・orz
まぁ、ですが、気が乗り切らないままにサッカーマンガの原作をするよりは、本人の一番やりたいものを形にするのがベストだと思います。こればっかりは、仕方がないよね・・・。
私は、正直競馬のことはさっぱり分からないので、自分の知らないジャンルを手がけたの綱本先生の作品を読んだ時、私自身がどんな感想を抱くのか・・・というのは、非常に興味あります。
私が今ここにいるのは、綱本先生が原作のサッカーマンガに触れたことがひとつのきっかけですし、一ファンとして、綱本先生を応援していきたいです。・・・けど、「またいつか、新作サッカーマンガの原作にも手がけて下さいね!」という言葉も付け加えておきますけどね(笑
□ 『GIANT KILLING』アニメ化が決定!
今年一番のサプライズは、やはりこれではないでしょうか。
サッカーマンガのアニメ化は、『エリアの騎士』の方が絶対先だと考えていたので、私にとってはかなりの不意打ちでした(笑
この件については、つい最近のことですし、記事でも言及しているので、ここで新たに書くこともないですね。アニメ化がジャイキリに何をもたしてくれるのか、思い入れが強い作品なだけに、不安を強く抱いているのも確かなの ですが、とりあえずは暖かい目で見守っていこうと思ってます。
・・・
私が思いついた限りでは、こんなところですがいかがでしたでしょうか?
世間的には、「サッカーマンガは面白くない」と、結構言われたりもしますが(苦笑)、“この業界なりに”ここ数年の流れの中では、昨年に引き続き堅調に推移していると私は思います。
売り上げ的数な話をすると、現在一番売れてる野球マンガやバスケマンガ、テニスマンガと比べてしまうと、サッカーマンガのそれは遥かに少ないという現状があるのは確かなのですが、オリコンの週刊ランキングトップ100に入る作品数は前年よりも増えているという事実もあり、全体を見ると底上げされてきています。
具体的なデータは、大人の事情的なものがありますので載せられないですが(自分用に作った資料はありますw)、大まかに不等号で表すと・・・
GIANT KILLING>エリアの騎士>(週刊トップ50の壁)>イナズマイレブン≧ANGEL VOICE≒LOST MAN≧GOLDEN★AGE≧龍時>(以下トップ100圏外)YATAGARASU、MAGiCO、ばもら!
大体こんな感じになっています。
個人的には、作品のバリエーションも結構ありますし、A代表を題材にした作品がひとつはほしいかなとは思いますが、普通に楽しめているものも多いので、現状のラインアップには概ね満足しています。
そして、来年へと話題を移していきますと・・・
まずは、何と言っても2010年南アフリカワールドカップがあります。
ワールドカップイヤーということで、いくつかの新連載が始まることに期待したいです。
新連載と言えば、『キャプテン翼』が連載30周年を迎えるということで、新シリーズの連載が春から始まる予定になっています(陽一先生は、先月のクラシコも取材しに行かれたそうです)。30周年のキャプ翼は、他にも様々な動きが見られるかもしれませんね。
あとは、何と言っても、『GIANT KILLING』のアニメが始まること。
気持ちとしては期待2割不安8割といったところですが、アニメ化によってどれだけ単行本の売り上げが伸びるのかという点も含めて、大いに注目したいところです。
・・・ということで、時間が押してしまい、だいぶ駆け足にとなりましたが、2009年のサッカーマンガについて振り返ってみました。サッカーマンガ業界にとって、2010年はもっと素敵な1年になりますように。
『このマンガが凄いから読め!γ版2010』
2009.12.30 21:22
昨日の予告通り、『古本屋の戯言』さんの『このマンガが凄いから読め!(仮称)γ版・2010』…略して『こすヨメγ2010』という、企画に参加させて頂くことになりましたので、その投票用記事をアップします。
この記事では、『こすヨメγ2010』用に私なりの基準で選んだ、サッカーマンガもそれ以外のものも全部ひっくるめて「すごい!」「読ませてみたい!」と思った2009年の漫画ベスト5を紹介していきます。
こすヨメの参加にあたっては、読むジャンルがサッカーを中心としたスポーツ系が多いという偏りがあり、漫画に対する知識という面でも他の漫画レビュー・感想系サイトさんに比べたら浅識だと思うので、参加には躊躇する気持ちもあるのですが、せっかくの機会ですので思い切って参加させて頂くことにしました。
それでは、さっそくベスト5に紹介に移らせてもらいます。
(画像クリックでamazonの詳細ページに飛びます)
第5位 『かぶく者』 / 原作:デビッド・宮原 漫画:たなか亜希夫
週刊モーニングに連載中の歌舞伎を題材にした作品です。
歌舞伎を演じるシーンにおいて、ひとつひとつのコマの流れから息を呑むような緊迫感が伝わってくる・・・。なんかよく分からないけどスゲー、そんな風に思わせてくれる作品ですね。上手く言葉で説明できないんですけど、引き込まれてしまうものがあります。
第4位 『ベイビーステップ』 / 勝木光
週刊少年マガジンで連載中のテニスを題材にした作品です。
私は、週マガ読者歴が長いのですが、今、毎週一番楽しみにしているのがこのベビステです。
成績優秀、周囲が引いてしまうほど恐ろしく几帳面な主人公がテニスを始めてみたら?・・・を描いた作品。
几帳面さを活かしたノートを片手に、トライ&エラーを繰り返しながらも成長を見せていく主人公の姿を見ていくのが好きです。
少し地味かもしれないけど、テンポよく話も進み(序盤の頃は、一気に時間が進むと打ち切りフラグかとヒヤヒヤしたものですがw)、リアリティと漫画である部分のバランス、テニスの描写と息抜きのバランスも程好い良作だと思います。今後も今のバランス感覚を保ってほしいと思ってます。
他の作品は、1巻の画像を使っているのに、あえてベビステだけ10巻の画像を使わせてもらいましたが、この表紙に釣られて買ってみるというのもアリだと思いますよ?(笑
第3位 『GIANT KILLING』 / ツジトモ(原案・取材協力 綱本将也)
週刊モーニングで連載中のサッカーマンガです。
このブログの読者の方なら、言わずもがなですね(笑
私がジャイキリを3位に選んだのは意外と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、2009年ということで考えると、このあたりが妥当なのかなと・・・(昨年や一昨年だったら、迷わず1位に選びましたけどね)。あ、でも、勘違いしないでほしいのは、私の純粋に主観だけで好きなものを選ぶとするなら、ジャイキリが一番ですからね!
監督が主人公ではありますが、それ以上に、選手やフロントサポーターなどを含めたETUというサッカークラブを取り巻く人々の群像劇が素晴らしい作品です。自分の応援するクラブを持つサッカーファンの悲喜こもごもを味わえることも魅力的(一番好きだと言う最大の理由はここ!)。
絵柄の好みは分かれるところですが、ダイナミックなカメラワークとコマ割り、選手の細かいポジションニングなどもしっかり描いた試合描写も素晴らしいと思います。
ひとつの作品という観点で見ると、最近は以前ほど高いテンションを維持しきれてないかなと思う部分もありますが(序盤のテンションが高すぎたというか、じっくりと話の土台作りをするのにもっと時間をかけても良かったのかも?)、アニメ化も決定したことですし、シーズン後半に向けて巻き返していってほしいなという期待も込めて3位とさせてもらいました。
第2位 『capeta』 / 曽田正人
月刊少年マガジンで連載中のモータースポーツを題材にした作品です。
カートからフォーミュラにカテゴリーが移って少し失速したかなと思っていましたが、F3編に来てまた面白さが増してきたように思います。
「不利な状況を少しでも好転させようと
頭を使いタイヤテストを“利用”して
あそこまでなりふりかまわずやる奴が……!」
このセリフにすべてが集約されています。
速いヤツに少しでも追いつくため、自分にできることを徹底的に考える。そして、着実に実行に移し自分に有利な状況を作り出す。主人公・カペタは、アグレッシブで負けん気が強いんだけど、決して感覚的なだけでなく、しっかりと考えることができる男。そんな姿に、改めて痺れましたね。
ジャイキリよりも上にランク付けしたのは、20巻~21巻で描かれたタイヤテストの話によるものが大きかったです。 コース内でのバトルばかりでなく、車の開発の部分にまで触れていく・・・、これもモータースポーツのひとつのファクターですし、そこまで話を持っていった曽田先生には脱帽です。すごく面白かったです。
ちなみに私は、曽田先生のサイン会&トークライブに行ったことがあります。
そこで初めて、生のカラーイラストを拝見させて頂いたのですが、コミックで見るよりも遥かに力強く迫力があって、ものすごく感激したことを今でもよく覚えています。
第1位 『ANGEL VOICE』 / 古谷野孝雄
週刊少年チャンピオンに連載されている、サッカーマンガです。
サッカーマンガということを抜きにして、というか、サッカーマンガ以外で選べと言われたとしても、私は自信を持って『ANGEL VOICE』をこのマンガがすごいから読ませたいランキング1位に選ぶと思います(笑
何がすごいって、ストーリーの構成力ですね。
今年13巻まで発売されましたけど、巻数を重ねるごとに面白くなっていってます。
普通週刊連載だったら、巻数を重ねてくれば話の矛盾が出てきたり、後付け設定っぽいものが見えてきてもおかしくないんですけど、この作品はそういうのをまったくといっていいほど感じさせません。
最初の土台作りがしっかりできているから、途中ブレることなく、面白さを積み上げていけるんだろうなと思います。 その積み上げてきたものが花開き、今の圧倒的な面白さにつながっていると感じています。その無駄のなさが本当にすごい。
サッカー描写に躍動感が足りないのはちょっと残念なんですけど、それを補って余りある魅力があると思います。シリアス展開の中にシリアスの中にギャグを織り交ぜていくセンスも秀逸。
この作品を一言で言い表すと、“サッカー版『ROOKIES』”ということになるんですけど、『ROOKIES』とは違った面白さがそこにはあると思うので、未読の方は、もしよろしければこの『ANGEL VOICE』の世界に触れてみてほしいなと思います。1巻だけと判断は難しいと思うので、できれば2~3巻ぐらいまでまとめて読んでいただければと。
ジャイキリは、ある程度売れてきてるからいいんですけど、エンボイはその面白さに対して売れてなさすぎだと思うんですよ(あくまで、私の主観ですけどね)。
ある意味、私が今回こすヨメに参加させて頂いたのは、『ANGEL VOICE』の魅力を世にアピールするためだと言っても過言ではなかったのかもしれませんね(笑
・・・
以上が、私なりの基準で選んだ、「すごい!」「誰かに読ませてみたい!」と思った2009年のベスト5です。
選考基準としては、嗜好が偏っているとしても、私が今年読んできた中で純粋に「すごい!」「誰かに読ませてみたい!」と思った自分の感性を最優先してベスト5を選ばせて頂きました。
ジャンルや掲載誌のバランスは気にしてません。ただ、サッカーマンガに関しては、サッカー好き以外の方に薦めてみたいものということを踏まえ、若干マイナス補正していて選んだつもりです。
面白みのないランキングだと思ったならごめんなさい。
でも、数多く参加されているブログ管理人のひとつの個性として、これはこれでアリじゃないかなと・・・思いたい(苦笑
とはいえ、選んだ5作品の中に、サッカーマンガを2つ選んでしまい(ジャイキリとエンボイは、ガチなので外しようがなかったです)、これだとこのブログの読者の方的に新鮮味がないかなーと思うので、今私の読んでいるその他の作品などをいくつかピックアップしてみたいと思います(私のこすヨメランク6位以降という基準ではまったくありません)。
□ 『バチバチ』 / 佐藤タカヒロ
週刊少年チャンピオンに連載中の相撲を題材にした作品です。
『ANGEL VOICE』と同様に、「もっと評価されるべき!」と思える作品のひとつで、チャンピオンらしい魅力に包まれたものだと思います。闘争心をかき立てられる熱い漫画ですね。
今年はベスト5外にしましたが(入れようか結構悩んでました)、来年こそはベスト5入りさせたい、いや、きっと無条件で入れたくなるだろうという期待感を抱いています。『ANGEL VOICE』よりも、序盤から入っていきやすいと思うので、よろしければご一読を!
□ 『マイガール』 / 佐原ミズ
今年ドラマ化されましたね。『オーレ!』がバンチに掲載されている時から、ずっと好きで読んでました。 どうしてこれがバンチに掲載されてるんだろうと思いながらも・・・(笑
優しさと切なさ、柔らかい温かみのある世界観が好きです。
今は、単行本でしか読んでいないのですが、正宗と片桐さん(大人なのに初々しいこのふたりの関係がツボすぎる)、そして、コハルちゃんとの関係がどうなっていくのか、すごく気になります・・・。
□ 『バガタウェイ』 / 小日向いろは
月刊コミックブレイドで連載中のラクロスを題材にした作品です。
スクエニやマッグガーデン系は、真っ当なスポーツマンガが育つ土壌がないという印象が非常に強いのですが(私はそっち方面には疎いので間違った認識をしてるかも)、この作品は少女たちの青春群像劇を描いていくばかりでなく、ラクロスというスポーツについても、説明描写を交えながら作品の中に落とし込んでいこうする意志が感じられます。
そういった意味で、今後どれだけマイナースポーツであるラクロスを魅力的に描いていけるのか、個人的にも応援したいという気持ちがあり、注目しているので取り上げてさせてもらいました。
□ 『ラストイニング』 / 原作:神尾龍 監修:加藤潔 漫画:中原裕
週刊ビッグコミックスピリッツで連載中の野球を題材にした作品。
高校野球の監督が主人公なのですが、監督漫画としてのロジカルな奥深さを描いているのは、ジャイキリよりもこちらの方かなと思います(競技の特性が違うので一概に比較はできませんが)。
高校野球のちょっと黒い部分にも触れているところも個人的には面白いと思う。
野球マンガでいうと『ダイヤのA』も好きで、ラスイニは王道的なダイヤとは対極に位置付けされるタイプのものと思いますが、私が今一番好きな野球マンガはこれです。
□ 『いぬまるだしっ』 / 大石浩二
週刊少年ジャンプに連載中のギャグマンガ。
・・・ごめん、私これすごく好きなんだ(苦笑
久しぶりにジャンプを買って読んでみて、一番猛烈なインパクトを受けたのがこれでした。
ネタ的にもツボなものが多く、畳み掛けるようなギャグの連続に思わず声を出して笑ってしまいます。
・・・
この他にも、個人的に好きな作品はいろいろありますが、みんな挙げていくとキリがなくなってしまうので、このあたりで打ち止めにしておきます。
あとは、こすヨメ関連でブログを訪問して下さっている方向けにアピールという意味を込めて(笑)、サッカーマンガについても少し書かせて頂きたいと思います。
□ 『龍時』 / 原作:野沢尚 漫画:戸田邦和
同名の小説をコミック化したもので、ワールドサッカーキングにて連載中の作品。
ベスト5入れようか結構悩んだんですけど、サッカーマンガであることのマイナス補正が働いてギリギリのところで外したといった感じです。
U-17の選抜チームの一員として、スペインU-17代表と戦った主人公が、その試合での活躍が認められスペインに渡り奮闘していくというお話。
家族のことや日本人であるをあることを捨てようとしてまで、ひたすらストイックにサッカーに打ち込んでいく主人公の描写がすごいなと思います。簡単に成功をつかめないところもいいです。
サッカー描写も、スキル的に高すぎる感もありますが(これはどのサッカーマンガにも言えることですけどね)、元の小説がしっかりサッカーを描いてることありリアリティ路線の作品と言えます。
あとは、少しメンバー的には古いけど、実名のリーガ・エスパニョーラ所属の選手たち(ロナウジーニョやメッシなど)の登場も作品に彩りを添えていますね。
作品は、まるっきり売れてないというわけではないのですが、サッカー専門誌での掲載ということで作品をご存じない方もいらっしゃるかと思うので、ここで取り上げさせて頂きました。
□ 『YATAGARASU』 / 愛原司
サッカーマンガ好き的には、『VIVA! CALCIO』で有名な愛原先生の作品です。
月刊少年マガジンに連載中のトレセン、街クラブを題材にしています。
個人的には、ベスト5入りを考慮したい作品ではあるんですけど、サッカーという要素を引いてしまうと、特筆すべき部分が少ないというか大きなアピール要素に欠けるかなと思うので選外に。
この作品の一番の魅力は、サッカーシーンの描写力です。
愛原先生は、サッカーをしている身体の動きを描くのが現在連載中の漫画家さんの中でも一番上手いと思いますし、また見栄えのいい見せ方というのを心得ている方だと思います。その点を強く主張したかったので、ここで取り上げさせてもらいました。
こすヨメ的には上位にしにくいですが、サッカーが好きな方、しっかりサッカーをしてるサッカーマンガが読みたい方にはお薦めできるものなので、21巻まであって集めるのが大変ですが、もし興味があれば読んでみてほしいなと思います。
□ 『LOST MAN』 / 草場道輝
週刊ビッグコミックスピリッツで連載中の、『ファンタジスタ』で有名な草場先生の新作サッカーマンガです。
迫力のあるサッカー描写はさすがと思わせてくれるのですが、今作は純粋なサッカーマンガというよりは、コメディや人情劇といった色合いが強いものになっています。
また、サッカーシーンでも『ファンタジスタ』のような創造的なプレーでドキドキワクワクさせてくれるものとは少し違い、大衆には少しアピールしにくいということもあり、ベスト5入りのリストからは早めに外しました。個人的には、コメディ・ギャグ描写も含めて大好きなんですけどね(笑
現在連載で進行中のイングランド編は、サッカーの本場イングランドのビッグクラブを舞台に展開されていて、サッカー的な意味で面白くなってきそうな予感がり、今後に注目しておいてほしい作品ではあります。
これ以上は、またキリがなくなってしまうので、このへんにしておきたいと思います。 もし、その他のサッカーマンガに興味がおありでしたら、こちらで現在連載中のサッカーマンガをチェックしてみて頂ければと思います。
・・・
いかがでしたでしょうか。
基本的にサッカーマンガ(もしくは、リアルサッカー)以外のことについて語る機会がないので、私的には、すっごく楽しみながら記事を書かせてもらいました。たまには、こういうのもいいですね。結局、半分ぐらいはサッカーマンガ語りになってしまったのがアレなのですが・・・(苦笑
この記事を書くにあたって、こすヨメに私を誘って下さった『テニス漫画レビュー』の闇霧様、私のような者に参加を許可して下さったこすヨメ主催者である『古本屋の戯言』のヒロ様には、深く感謝の意を申し上げます。もし、来年も継続されるなら、是非ともまた参加させて頂きたいです。
そして、最後まで記事を読んだ下さった皆様方も、どうもありがとうございました。 ご意見、ご感想、苦情、または・・・「お前の方こそ、この漫画を読めよ!」というのがございましたら、コメント欄なりメールフォームからコメント下されば幸いです。
予告など・・・
2009.12.29 23:59
予告です。
『テニス漫画レビュー』の闇霧さんにお誘い頂き、『古本屋の戯言・営業日誌』さんの『このマンガが凄いから読め!(仮称)γ版・2010』…略して『こすヨメγ2010』という、企画に参加させて頂くことになりました。
企画の詳細はリンク先を見ていただきたいのですが、要は漫画レビュー・感想系のブログ管理人の投票によって2009年のランキングを決めようという趣旨のものです。
お話自体は、1週間以上前から頂いていたのですが、なにぶん家の事情でいろいろとっ散らかってまして、ようやく記事作成の目処が立ったので参加申請をしてきました。なので、投票締め切りが近いですがこのタイミングでの予告となりました(苦笑
こすヨメの投票記事は、明日の夜にアップします。
いつもこのブログを読んでくださってる方には、少々予想外のものになっているかもしれませんが、私なりに5作品を選ばせて頂きました。私が何を選んだかは、明日のお楽しみにしておいて下さい。
※
読み切り情報です。
現在、クラブサンデーにて、『GOAL RUSH』(作者:山仲剛太)という作品が掲載されています。
試合中の暴力事件がきっかけで廃部になったサッカー部が舞台。
再びサッカー部を作ろうとするサッカーバカの主人公・嵐が、廃部の原因を作った元サッカー部・黒沢(エース級の実力を持つ)たちと、勝てば黒沢たちが入部、負ければサッカー部の設立を諦めるという条件で勝負していくといったお話です。
内容としては、サッカーの技術的なものを見せるものではなく、主人公の熱意で燻っていた黒沢の心を動かすといったタイプのもので、読み切りとしてはごく普通の作品だと思います。
クラブサンデーで来年1月25日まで配信予定となっていますので、興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
(参考リンク:クラブサンデー 『GOLD RUSH』の詳細ページ)
※
ちょっと前の話なのですが、『グレースタイル』さんの【2010年】この秋田書店の漫画を買え!という記事にて、うちの『ANGEL VOICE』簡易まとめを取り上げて下さっていました。
某漫画ニュースサイト経由で記事を拝読させて頂き、そこからリンク先に飛んでみたら、うちのブログに帰ってきてしまい思わず笑ってしまったというお話。
今までジャイキリ関連はあっても、エンボイ関連でリンクされたことはなかったので素直に嬉しかったです。どうもありがとうございましたー。
今週の連載雑感(2009年12月21日~12月27日)
2009.12.27 20:42
■ 今週の雑感リスト
- ANGEL VOICE
- LOST MAN
- フットボールネーション
- 蹴助DX
- うるとらスーパーさぶっ!!
『群青シザース』についても書いてます。
年末に向けての話
2009.12.23 00:48
スパム投稿があまりに酷いので、右サイドバーのメールフォームを新しいもの(URI)に変更しました。一応念のために、ご報告しておきます。
もし、メールフォームからではなく直接メールをしたい方は、私のブログコメントにありますので(リンクされてる“ふれてぃすた(管理人)”を右クリックしてアドレスをコピーして下さい、普通にクリックするとメーラーが起動します)、そちらをご利用下さい。
※
仕事の方は、去年に比べたら何てことはないのですが、私の家の事情がいろいろありまして年末年始はのんびりくつろいでるわけにもいかず、ブログの更新はあまりにできないかもしれません。
2009年もあと10日を切りましたが、残りの年内の更新予定としては、24日にジャイキリ(この日らしい素敵な予定は何もないからケーキを頬張りながら普通に更新しますよw)、27日に連載雑感と普段通りの更新。それと、年内中に2009年のサッカーマンガ界を振り返る記事。あとは、記事の更新が間に合いそうなら、ある企画に参加させて頂こうかなと思っています(多分大丈夫だと思うけど、絶対とは言い切れないのでここでは伏せておきます)。
今年を振り返る記事は、トピックスのピックアップは大まかにしていますけど、もし今年のサッカーマンガに関する話題について印象に残ったものなどございましたら、新しくなったメールフォームよりコメント頂けると嬉しいかななんて思ったりしてます(今さらになってそんなこと言うなよって感じですがw)。
今年も残りわずかとなりましたが、よろしくお願い致します。
今週の連載雑感(2009年12月14日~12月20日)
2009.12.20 23:43
■ 雑感リスト
- LOST MAN
- さよならフットボール
- 龍時
- うるとらスーパーさぶっ!!
更新の時間が普段より遅くなりました。
というか、ブログの更新に割ける時間がねぇー(苦笑
『レッズサポのバイブル 赤菱のイレブンⅣ 2009シーズン』 / 古沢優
2009.12.16 22:18
今やすっかり毎年の恒例行事となりました、浦和レッズを題材にした4コママンガ『赤菱のイレブン』の、最新刊の感想を簡単に書いていきます。
冒頭部分、恒例となっている優勝ネタ・・・ではなく、今年は優勝阻止ネタへと変更を試みたものの(さすがに今年は妄想レベルでも優勝ネタにはできないか)、結果としてそれさえも叶わず・・・orz
以前と比べて、すっかり毒気が抜けてしまっていますが、今回も古沢先生なりのレッズへの愛が込められたギャグで楽しませてくれます。
個人的に好きなのは、いろいろありますが、和み系のキャラで赤菱の中では異彩を放っていた直輝を挙げておきます。
レッズにとって今年は、フィンケ新監督を迎え、コンビネーションサッカーを掲げて新たな一歩を踏み出した年でした。
発売日の都合上31節までの収録となっていますが、各試合を題材にしたネタには、その当時、古沢先生がレッズプレスで書かれたコメントが掲載されていて、今年1年を振り返るという意味でも最適かと思います(積極的に振り返りたいかどうかは別にして)。
今年は、春先は順調なように見えましたが、そこからなかなかステップアップしていけず、8連敗してしまったり、実質4部のセミプロチームに負けてしまったり・・・など、ひいき目にも満足といえるシーズンではなかったです(レディースの優勝はまた別な話ですが)。
フィンケ体制2年目となる来期は、メンバーの入れ替わりもありますが、もっと観ていて手応えや希望が感じられるシーズンであってほしいなぁと切に願っています。まだ、この記事を書いている段階では、来期の動向は固まってないですが、とりあえず、柏木が浦和で見られるのはすごく嬉しくて楽しみです(赤菱的な意味でもw)。
基本的には、タイトルから見てもレッズが好きな人向けの作品ですが、マリノスやFC東京、フロンターレといった他クラブのネタ(エルゴラッソに掲載されたもの)も極々わずかですがあり、レッズがお嫌いでないJリーグ好きの方なら楽しめるかもしれません。もし、興味のあれば、手に取って見て下さい。
タグ : 赤菱のイレブン
ジャイキリとソニースタイルのコラボ
2009.12.16 00:45
ネタとしては、思いっ切り周回遅れな気がしてならないのですが・・・
ジャイキリとソニースタイルのコラボって、2009年1号(#142)の掲載された広告だけではなく、普通にネット上でも展開されているものだったんですね。全然知りませんでした。
e-typingというサイトで、タイピング速度を計っている時、なんか見たことあるようなものが視界に入ってくるなーと思ったら、なんと、上の広告バナーがジャイキリコラボのソニースタイルのバナーでした。
あーもー、こっちは必死になってキーボード叩いてたというのに、思わず手を止めてしまったじゃないですか。 こんな罠を潜ませておくとは、まったくもって卑怯というものです!(笑
そのバナーを見てみたい方は、e-typingのサイトで腕試しチェックしてしてみましょう(他にも探せばあるのでしょうが、私は知ってるのはそこだけです)。ただ、ジャイキリのバナーはランダムで出るので、すぐに出てくるとは限りませんのであしからず。
ちなみに、私のタイピング速度のスコアは311でした。
理論的には(ミスらなければ)、350ぐらいはいけそうなんですが、せめて400ぐらいいけるようになりたい。
最近ちょっと思うところがありまして・・・、もっと早く打てるよう修行に励もうと思ってます。
・・・で、ソニースタイルのサイトを見てみたら、ジャイキリコラボのページがありました。
そこで、先日モーニング本誌に掲載された広告が、そのまま見ることができます。なので、もし、モーニング本誌に掲載されたものを見逃してしまったという方は、そこでチェックし見て下さい。
(参考リンク:GIANT KILLING from モーニング | READ ME! 寒い冬は、雑誌でも読みながらぬくぬくと)
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今週の連載雑感(2009年12月7日~12月13日)
2009.12.13 19:19
【新連載】足のきれいな選手を集めたクラブが舞台?・・・『フットボールネーション』第1話雑感
2009.12.12 00:51
今週の『GIANT KILLING』#143
2009.12.10 22:34
今週は、感想部分はあっさりめ。
今日はこれが精一杯です。
拍手コメントくれた方、ありがとうございました。
自分の見方とはまるっきり違ったもので、いろいろ考えさせられる部分がありました。
※
今週のトピックスは、なんと言っても、ジャイキリのアニメ化が決まったことですね!
アニメ化については・・・
ジャイキリのアニメ化が決定!
ジャイキリがアニメ化について思うこと
・・・の記事で触れています。
アニメ化について、私は正直複雑なものがあるんですけど、でも、決まったからには素直に応援したいと思ってます。詳細は追って発表とのことなので、とりあえず、続報を待つとしましょう。
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ジャイキリのアニメ化について思うこと
2009.12.09 00:37
※12月9日22時頃、ほんの少しだけ文章を修正しました(内容そのものは変えてません)
すでにこちらの記事で伝えましたとおり、『GIANT KILLING』のアニメ化が決定し、正式発表されました。
連載の第1話でジャイキリの世界観に魅入られて以来、ずっとファンとして作品を追いかけてきた私からすると(それは、このブログの歴史を振り返れば・・・ね?w)、「アニメ化だなんて、ジャイキリもとうとうここまで来たかー」と、感慨深いものがあります。
しかし、その反面、原作のコミックが好きで好きでたまらないがゆえ、アニメ化(メディアミックス化に)の話に恐怖心を抱いていることも事実です。
そのへんのジャイキリがアニメ化されることについての正直な気持ちを、つらつらと書き連ねてみようと思います。
※
■ アニメ化されることの懸念
大きく分けてふたつあります。
ひとつは、原作のサッカー描写の面白さをどれだけ再現できるのかということ。
もうひとつは、原作の思い入れが強いがゆえのものですが・・・、自分の持っているジャイキリの世界観がアニメ化によって壊されてしまわないかということです。
・・・
まずは、サッカー描写についての話・・・
ツジトモ先生の描く、ジャイキリのダイナミックかつ臨場感溢れる魅力的なサッカー描写を、アニメでどう再現するつもりなのだろうかということ。
これまでの歴代のサッカーアニメを振り返っても、リアリティあるサッカーシーンの表現ができていたものは皆無といっていいです。それがジャイキリによって、いきなり革新的に表現できるようになる・・・とは到底思えません。
ひとつひとつのプレーに無意味に時間をかけたり、地平線が見えるほどやたら広くなっているピッチをドリブルするようなシーンがあったら(スポーツアニメってそういうのってよくありません?)ジャイキリにあったら、果たして私は耐えられるかどうか・・・。『キャプテン翼』や『イナズマイレブン』といった必殺プレーが炸裂しまくるようなサッカーアニメなら、気にはなっても問題なく普通に見れるんですけどね(両作品とも“両作品なりに”好きですね)。
ジャイキリのサッカー描写の良さをアニメの制作サイドがどのように捉え、表現していくのか・・・。 臨場感のあるサッカーシーンをアニメで描くことが非常に難しいというのは、重々承知しているつもりです。けど、ジャイキリをアニメ化させるからには、従来のサッカーアニメの越える何かを持ち合わせていてほしいと願うばかりです(せめて、ジャイキリらしいカメラワークぐらいは・・・!)。
正直、サッカー描写自体はあまり期待していないので(というか、無理というのが現実だと思う)、それを補うETUを人々のドラマで、私たちを感動させたり楽しませてくれればいいかなと思っています(これで、例えばギャグシーンとか、実際にアニメでしゃべらせてみて寒かった・・・とかなってたら泣く)。
ジャイキリのアニメについての話は、今後の私的な見どころの記事(記事の後半部分・・・他は今読むとかなりアレなので読み飛ばして下さいw)と、某動画サイトの話について書いた記事でも少しだけ触れていますので、未読で興味のある方は読んでみてください(っていうほどのことも書いてないですが)。
・・・
これまで3年近く、原作を着々と積み重ねてきた自分なりのジャイキリの世界観というのがあって、それがアニメ化によって壊されてしまわないか・・・というのが、ちょっと怖かったりします。
アニメ化される上で、原作とまったく同じ世界観が再現されるとも限らず(オリジナル要素も少なからず出てきそうですし)、原作コミックが好きであるがゆえに、自分がそのギャップをすんなりと受け入れることができるのか・・・。 こればっかりは実際に放送を見てみないことには何とも言えないですけどねー。
それと、アニメファンの方なら、登場人物たちの声を誰が担当するのかといったことも、大きな話題のひとつになるかと思います。
私は、アニメに詳しくないので、そのあたりの話を論ずることができませんが、作品の読み手それぞれに、登場人物の声のイメージというのがあると思うんですよ(自分なりの脳内ボイスで各キャラのセリフを読んでいたりしません?)。
もし、キャラクターと実際の担当する声優さんの声が自分とイメージが違った時、いくら違和感があっても、一度変わってしまった声のイメージは二度と元に戻せなくなってしまうので、それもある意味怖いといったら怖いかもしれません(笑
まぁ、それは冗談ですが、アニメファン、マンガファン、サッカーファン、それぞれがそこそこに納得できる落としどころを上手く見つけてほしいなと思ってます。このパワーバランスが崩れると、何かと物議を醸しそうな気がするので・・・。みんなが仲良く見られるものに仕上がってくれればいいですね。
それと、もうひとつ、アニメの制作側に関して、ネットを見ているとネガティブなコメントがあるのですが、そのへんはぶっちゃけどうなのでしょうか?(アニメは分からないので、どなたかサッカーに例えてくれるとありがたいです)
■ アニメ化されることのメリット
あまり後ろ向きなことばかり書いてもしょうがないので、ジャイキリのアニメ化されるメリットについても考えてみましょう。
まず、やっぱり、アニメ化されることによって、作品をより多くの人に知ってもらえるということ。それすれば、単行本が売れるチャンスも増えます。
作品が売れていくというのは、連載初期からのファンとしてはある種の寂しさもあるし、売れることが必ずしもいいことばかりとは限らないですけど、それでも綱本先生やツジトモ先生のことを思えば売れてほしいと思ってます。
そして、ジャイキリに触れることで、サッカー・・・さらに言うとJリーグにも興味を持ってくれる人が増えてくれればいいなと思いますね。そうすれば、NHKさんも地上波のJリーグ放送を増やしてくれる・・・かもしれない?(笑
まぁ、地上波ではなく、BSでの放送ということで、アニメ化の効果がどれだけあるのかは未知数なところもありそうですが(NHKでの放送は、私もジャイキリにとって悪い話じゃないと思う)、上手くことが運んでくれることを願ってます。そして、いつか地上波に昇格へ!
で、アニメが続いて、いつかあのマスコットたちの競演が描かれることになればいいですね!(笑
■ 最後に
あと、ひとつ気になるのは、連載はシーズン半分しか進んでいないのに、アニメではどこで話を切るのかということですね。キリよく話が切れそうなところがないですし、このへんも気になるところですね。
・・・ここまでいろいろ書いてきましたが、まぁ、もうすでに賽は投げられたわけで、あとはなるようにしかなりません(笑
心配な面もありますが、前記事でも書いたとおり、アニメ化が決まったからにはひとりのジャイキリファンとして応援したいと思ってます。
当ブログでも、毎週感想を書いていく予定でいますが(アニメ版の内容によっては打ち切りの可能性も?)、うちはあくまで原作コミックがメインなので、簡単にパパッと書く程度にします。詳しい感想は、アニメ系の感想ブログさんにお任せします。
それでは、ジャイキリアニメについては、また続報が分かり次第、取り上げていきます。 4月まではまだ長いですが、連載を楽しみつつ、あーだこーだ予想・議論しながら、まったり待つとしましょう。
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ジャイキリのアニメ化が決定!
2009.12.08 06:54
速報! 『GIANT KILLING』ついにアニメ化決定!!(モーニング公式サイト)
あまりにもビッグなニュースが飛び込んできたので、朝ですが、取り急ぎ更新します。
2010年4月より、NHK BS2/BS hi にて、『GIANT KILLING』のアニメ化が決定したとのことです。詳細については、リンク先の情報をご覧になってみてください。
私自身は、原作であるコミック版に強い思い入れを持っているので、アニメ版のことをどれだけ受け入れられるのか、正直なところ分からないんですけど(以前の記事でアニメ化は基本反対のスタンスを示したことがありますし、内心複雑な部分もある)、アニメ化が決まったからにはひとりのジャイキリファンとして応援させていただきます!
アニメ化について思うことは、また後で書くつもりです。
今日は、仕事中もジャイキリアニメ化の話で頭の中がいっぱいになってしまいそうです(笑
(参考リンク: 「GIANT KILLING」のTVアニメ化が決定、来年4月から放送(サポティスタ))
(参考リンク:「GIANT KILLING」TVアニメ化決定、2010年4月放送開始(コミックナタリー))
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今週の連載雑感(2009年11月30日~12月6日)
2009.12.06 18:24
■ 今週の雑感リスト
- ANGEL VOICE
- LOST MAN
- MAGiCO
あぁ、しまった。
草場先生が出ているサカダイに気を取られて、サカマガ買ってくるの忘れてました・・・orz
『MAGiCO 4』 / 佐久間力
2009.12.06 18:24
※ネタバレとなりうる要素も含んでいますのでご注意ください
少しずつ面白さが増してきていて、個人的には今後の注目作のひとつに挙げたい、『MAGiCO』4巻の感想です。
高校総体県予選を勝ち進む撫高。
2回戦終了後、弱小の撫高になぜか入学していた元U-15代表の右SBの片倉哲平がチーム加わり、迎える3回戦の相手は湘南育英。
“閃光の司令塔”の異名を持つ脇坂直人を擁する湘南育英を相手に、撫高はどんな戦いを見せてくれるのか。また、新戦力の哲平はどんなプレーを見せてくれるますでしょうか。
※
冒頭にも書きましたが、『MAGiCO』は、少しずつ面白さが増してきてると思います。
基本的に、名のある必殺プレーが飛び出す(と、言ってもマジコを使うのは主人公だけですが)マンガ的なサッカー描写の作品ではあるんですけど、その中でも、創造的な閃きやプレーといったサッカーの魅力的な部分を上手く作品に取り込めているので面白いなと思います。
巻数を重ねていく過程で、ファンタジーである部分とサッカーの面白い部分のバランスが取れてきて、磨かれてきていると感じます。
哲平が右SBにもかかわらず、中央からパス交換でボールを持って上がり、センターサークル付近でキープしてタメを作り相手を寄せ付けたところで、相手ディフェンスの裏を取った蔵希に絶妙なパスを送る。ボールを受けた蔵希は、“ヴァーラ ヂ ペスカ (海神の釣り竿)”というマジコを発動してGKをかわし、カバーで残ってる脇坂のタイミングをずらすようにトゥーキックでシュートを放つシーンや・・・
哲平がビックブリッジで相手をかわし中に切れ込み、2回のシュートフェイントを混ぜ、最後はシュートを見せかけて軸足に当て、それを蔵希が決めるといったシーンなどは、そういった面白さがあったと思います。
作画的には、熱さを持った少年マンガらしく、力強さを押し出したものになっていますが、このあたり、もう少し柔らかさとでも言いましょうか、演出面で緩急の表現が見られるようになってくれば、もうワンランク上の作品になれるのではないかと思ってます。
もしこれがリアリティさやウンチクといったものを前面に出すような作品だとしたら、もっと注文つけたくなる部分もありますけど、そういうものではないですし、これはこれでいいと私は思います。まだまだ発展途上にあると思っているので、今後にさらなる期待をしています。
※
ストーリーの方も、いつも通り、ありきたりなところはありますが、熱いものを見せてくれました。
湘南育英の脇坂は、不整脈が持病であり、そのため激しい運動をすることが許されない。その制限があるがゆえに、パスの精度を極限まで高め、試合の流れを的確に読むことによって、最小限の動きで最大限のプレーができるよう努力し続けた。その結果が、“閃光の司令塔”という異名を持つプレーヤーになったということ。
その脇坂は、蔵希のプレーを止めるため、そして勝利するために、自らの力を解き放って同点ゴールを決めます。
しかし、無理をしすぎたがゆえ、監督からは交替を命じられてしまいますが、これが最後の大会である脇坂に悔いを残させないため、一緒に最後までプレーさせてほしいと願い出るチームメイトたち。
その気持ちを汲み取った監督は、脇坂に1分だけのプレーを許し、それまでは休んでいるように命じるのですが、そこから両チームの全力を尽くした戦いというのが熱かったですね。
蔵希も蔵希で、ひたすらに走り続け、注意されますが・・・
「もし何もしないで負けちまったら いや勝ったとしてもだ…
残った体力の分だけ気持ち悪いんだよ!」
という蔵希の言葉には、グッとくるものがありました。
シンプルだけど熱を帯びたストーリーに、リアリティ路線ではないけれど創造的なプレーの面白さを感じられるサッカー描写。
手放しで絶賛するレベルとまではまだいかないですが、私は結構好きですし、期待もしています。まぁほら、中村憲剛選手も読んでますし、内容に興味があればぜひチェックしてみて下さい。
憲剛選手といえば、巻末のおまけマンガでは、月刊少年ライバル10月号に掲載された、佐久間先生と憲剛選手が対談された時のことが描かれています(残念ながら、対談記事の掲載はありませんでしが)。憲剛選手は、講談社から本を出版した事情もあるのでしょうが、講談社のサッカーマンガ絡みでよく見かけますねー。
※
さて、続く5巻では、次なる戦い、県1次予選の決勝が始まっていきます。
次もまた個性的なチームとの戦いになっていくのですが、撫高がどんな戦いを見せてくれるのかは、読んでみてのお楽しみです。
■ 収録
STAGE 12~STAGE15
月刊少年ライバル2009年8月号~11月号
湘南育英戦、試合終了のホイッスルが鳴る瞬間まで収録
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少しだけ雑談
2009.12.05 01:03
今日本屋にごっそり積んであるのを見て思い出したんですけど、『赤菱のイレブン』の2009年シーズン版が12月4日に発売されてます。
レッズのサポ・ファン以外の方は、あまり興味がないと思いますが(さりげにマリノスの限定ユニのネタがあったりもする)、気が向いたら読んでみてください。
私は、とりあえず明日のJリーグ最終戦を観てから、シーズンを振り返る意味もこめてじっくり読みたいと思います(笑
※
今週号のサッカーダイジェストの“僕と私のLove Football”というコーナーに(一番最後のページ)、草場道輝先生が出ています。
『LOST MAN』ができるきっかけとなった出来事の話や、マツモトが関西弁である理由などについてなどが書かれていて、なかなか興味深いものでした。
草場先生というと、“ミカン”のイメージが強いですが、ミカンではない草場先生の姿がカラーで見られるので、そういった意味でも興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
※
この少し後、ワールドカップの組み合わせ抽選会が始まります。
日本は、どこと対戦することになるのかドキドキしますねー。
一番通過の望みがありそうな組み合わせであってほしい気もするし、どうせダメなら最初から諦めつきそうな組み合わせで(ポット4がフランスとか)いいよーって気がしないこともない(笑
個人的には、オランダと同じ組み合わせになってほしいと思ってます。
オランダ好きというのもありますけど、9月にも対戦してますし、本当の意味で相手との距離を知るという意味でも、もう一度戦って確かめてみたいという気持ちがあります。
まぁ、結局は何を言ってもなるようにしかならないので、成り行きを固唾をのんで見守りたいと思います。他の国も含めて、抽選の結果が楽しみです。一応、テレビつけて中継見ますが、途中で寝てしまうかもしれない・・・。
今週の『GIANT KILLING』#142
2009.12.03 23:21
※今回の記事は、コメント欄も併せて読んでいただければと思います。
今週号のモーニングに、ジャイキリとソニースタイルがコラボした広告が掲載されています。
内容は、タッツミーやバッキー、王子など、ジャイキリの登場人物のイメージに合わせて、ソニー製品を紹介するというスタイルが採られています(使われているイラストが描き下ろしではないので、絵柄が明らかに違う部分があります・・・特に有里と後藤さんw)。
あぁ、なるほど。1巻#7で有里が使っていたデジタル一眼レフはソニー製だったんですね。そういえば、ETUのクラブ事務所で使っていたパソコンもVAIOだった記憶があります(ちなみに、私のPCもVAIOで、デジカメとTVもソニー製・・・と、無駄にアピールしておく)。
こういったものは単行本では見れないものなので、普段は単行本派の方でも、興味のある方は、今週号のモーニングをチェックしてみてはいかがでしょうか。
・・・
それと、先週、13巻の発売日が来年の1月23日と書きましたが、正しくは1月22日でした。訂正してお詫び申し上げます。
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『LOST MAN 6』 / 草場道輝
2009.12.02 20:31
※ネタバレとなりうる要素も含んでいますのでご注意ください
「僕もマツモトも結果を求める思いは同じ!!!」
今回は、中澤佑二選手が帯に登場している、『LOST MAN』第6集の感想です。
※
物語の舞台は、フットボールの本場イングランドへ!
マツモトたちの次なるターゲットとなるクラブは、世界的ビッグクラブであるプレミア“ム”リーグのマンUことマンチェスター・“ユニオン”(他の巻にはないのに、この巻には「※この物語はフィクションです(以下略」の表記があって吹いてしまいました)。
今回の第6集では、そのマンUへの加入を目指す話が描かれていきます。 物語が本格的な動きを見せるという巻ではないのですが、今後の布石となる描写がちらほら見られ、毎週の連載(この記事を書いてる時点で、7巻の終盤に収録されるあたり)を追いかけている私からすると、いいタイミングで振り返ることができるものになっていました。
※
私の『LOST MAN』評は、“『ファンタジスタ』と比べるとサッカー分は少ないけど、草場先生の描くサッカー描写もコメディ描写もどっちも好きだー!”というものですが、今回もそれにたがわぬ面白さでした。
まず、今回はヒロインっぽさを見せる場面もありますが、コメディ要員としていつも私を笑わせてくれる詩乃さんが最高です。
カーリー(ブラジル編にも登場していた某華道家っぽい人)とのやり取りも好きなのですが、やっぱり、連載雑感の時にも書きましたけど、神父&シスターと出会うきっかけになるあのトラブルの件が単行本で読み直してもツボでしたね~。
草場先生の描くこのへんのノリが好きな人は、今回も期待していいと思います。
詩乃には、笑いの神が宿ってますね(笑
そんな詩乃が私は好きです。
そして、試合の描写がメインの作品性ではありませんが、やっぱり草場先生は面白いサッカー描写を描いてくれます!
マンUに加入するため、トライアウトを受けたマツモトは、一次選考を通過し最終テストに臨みます。 今回のマツモトのポジションはボランチ。しかし、そのポジションには、マンUの不動の司令塔アルバート・シンプソンという選手がいます。
このトライアウトでのマンUの本命は、右ウイングのマリオ・ミッコリ(マリモッコリ)。
100mを9秒台で走るという(!)ミッコリの裏のスペースに抜ける才能は、現在のマンUにはいないタイプで獲得を狙っているとのこと。
すでに“デキレース”の様相を呈した最終テストで、マツモトは仮想マンUとして構成されたチームのボランチ(=仮想シンプソン)として紅白戦に臨みます。
この“デキレース”という事実を知った詩乃は、試合のハーフタイムにテストを受けるのをやめるようにマツモトに言いますが・・・
「最後の最後まで何が起こるかわからんのがフットボールちゃうんか!!」
と、詩乃の助言を拒否し、試合の後半へ臨むマツモト。
もちろん、マツモトもそのまま終わるわけがなく・・・
シンプソンのコピーとしてマンUのサッカーにフィットすることを証明した上で、マンUが必要としているミッコリとの相性の良さ(その段階では、シンプソンには見せられないもの)をアピールしていきます。
このシンプソンとは違う部分をアピールするマツモトのプレー。
狭いスペースに絶妙なタイミングでパス出しをするマツモトのプレーには、『ファンタジスタ』のような匂いを感じ取ることができたかなと思います。
『LOST MAN』依然として、試合描写がメインとなる作品性でないのは確かなのですが、イングランド編は、イングランドサッカーの文化や雰囲気にも触れられた描写もありますし、これまでのシリーズの中では一番サッカー描写が面白くなっていると、私は感じています!
ヨーロッパのサッカーが好きな方(特にプレミアやマンU好きな方)、初期の頃の『LOST MAN』を読んで合わないなと思った方なんかは、今一度作品に注目してみてもいいと思います(それでも、合わない人には合わないのでしょうが・・・)。
あと、巻末のおまけまんがが面白かったです。
草場先生のそっち路線のサッカーマンガも読んでみたいなー。
読み切りでもいいので、いつか実現させていただきたいものです(笑
※
さて、続く7巻では、引き続きイングランド編が描かれていきます。
マツモトは、無事マンUに加入することができるのでしょうか。 そして、『LOST MAN』という作品の核心部分に、少しずつ迫っていく展開に注目です。
■ 掲載
第48話~第57話
週刊ビッグコミックスピリッツ2009年26号~36・37合併号
トライアルの合否を告げる電話が鳴るところまで収録
タグ : LOST-MAN