2009年12月発売予定のサッカーマンガ
2009.11.30 22:29
■ 12月4日発売
『MAGiCO 4』 / 佐久間力
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】
■ 12月7日発売
『キャプテン翼 小学生編5 華麗なる準決勝 南葛vs.武蔵(集英社リミックス)』 / 高橋陽一
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■ 12月21日発売
『キャプテン翼 小学生編6 執念の決勝戦! 南葛vs.明和(集英社リミックス)』 / 高橋陽一
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※
先日コンビニで見かけて気付いたのですが、『キャプテン翼』の集英社リミックス版(コンビニによく置いてある、カバーのついてないザラ紙の廉価版コミック)が、再度発売され始めたようなのでリストに加えておきます。そうでもしないと、今月は1作品しか新作が出ないので寂しいことになってしまうので(笑
今週の連載雑感(2009年11月23日~11月29日)
2009.11.29 20:02
ビッグコミックスペリオールで新連載サッカーマンガが始まります!
2009.11.28 23:39
12月11日発売のビッグコミックスペリオールにて、『フットボールネーション』(作者:大武ユキ)という新連載がスタートします。先日ちょこっと書いたのは、これのことです。
現在発売中のスペリオールに予告カットが載っています(大武先生のHPの日記にもあります)。ただ、本当にカット程度のものしか載っておらず、説明もされていないので、作品の具体的な内容については不明です。掲載誌がスペリオールなので、少なくとも中高生の部活サッカーもの(少年マンガ的アプローチのもの)ではないと思います。
大武ユキ先生と言えば、サッカーマンガファンには、『我らの流儀』や『サッカーボーイ』が有名ですね。絵で魅せるタイプの漫画家さんではないですが、サッカーという視点では面白いものが描ける方だと私は思っています。私とサッカーマンガの好みが近い方は、相性が悪くないはず。
この新連載について、コメントを下さった方がいらっしゃいましたが、私もずっとこの時を待っていたので、すごく嬉しいです。私自身すごく楽しみにしているので、少なくとも最初の何回かは、それなりに力を入れてフォローしていくつもりでいます!
大武先生曰く、作品のプロトタイプができたのが2001年で、そこから連載に到達するまでかなり苦労されたようです(サッカーマンガの連載をやりたいって話は以前もしていた記憶があるなぁ)。8年の時を経て、ようやく陽の目を見ることになった『フットボールネーション』(タイトル自体は最近決まったようですがw)。ずっと待ち望んでいた漫画さんのサッカーマンガなだけに、どんな作品に仕上がっているのか今から楽しみです。
タグ : フットボールネーション
今週の『GIANT KILLING』#141
2009.11.26 23:18
最新単行本13巻は、来年1月23日発売で決まりのようです!
まだ、2ヶ月ぐらい先の話ですが、恐らくジャイキリ史上ファンを一番大爆笑させた(させる)であろうあの話が収録されている巻なので、発売が今から楽しみです。
※
ぼちぼち年末モードでいろいろあったりするので、更新の時間が遅めになったり、文章量が減ったり、場合によってはモーニング発売日当日更新ができないこともあるかと思いますがご了承ください(それでも、去年までよりはかなりマシだと思います)。
※
※今週はいつもよりネガティブ分が多めです
タグ : GIANT-KILLING
テンプレートの不具合を修正しました
2009.11.23 00:56
【追記】
まだどこかおかしいようなので、ひとまず元に戻しました。
度々ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
不具合を修正しました。
動作確認も、複数のブラウザで行ったので、今度という今度こそ大丈夫だと・・・思いたい。
理由は・・・、某作品で例えるなら、車が故障したのかと思いきや実はただのガス欠だったってぐらいに、ものすごく恥ずかしいものだったので伏せておきます(苦笑
度々ご迷惑おかけして、申し訳ございませんでした。
こんなことに時間使ってどうすんだよと・・・。
※
テンプレートをマイナーチェンジさせたまでは良かったですが、一部の環境では文字化けしていたようで、大変ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。
テンプレートの修正作業をホームページビルダーで行っていたのですが、ホームページビルダーの文字コード設定がUTF-8になっていて、作業のためにデータを移した時、本来のテンプレートの文字コードであるEUC-JPがUTF-8へ勝手に書き換えられてしまっていたのが原因でした。
ご指摘いただいた時に、文字コードの話を具体的に挙げてくださったので、すぐに原因を特定し対応することができました。どうもありがとうございました(本当は、私がしっかりチェックしないといけないんですけどね・・・)。
今度こそ大丈夫・・・だと思いたいのですが、もし他にも何か不具合な点がございましたら、管理人までご連絡下さいますようお願い致します。
今週の連載雑感(2009年11月16日~11月22日)
2009.11.22 22:14
■ 今週の雑感リスト
- ANGEL VOICE
- LOST MAN
スピリッツ52号は、土曜に発売されてますが、私自身がまだ読んでないので来週の更新に回します(1話分のみ更新)。
タグ : ANGEL-VOICELOST-MAN
ひとりごと
2009.11.22 02:01
やった、勝ったぁーーーーーーーーーー!!!
なるべくこういう話は自重しようと思っているのですが、後半ロスタイム最後の最後のプレーで起こった劇的すぎる逆転勝利に、この喜びを表現せずにはいられないです!
正直言うと、ゴールが決まった瞬間は、何が起こったのかよく分かっておらず、周囲の流れに乗り遅れてましたけどね(笑
あまりにお粗末な試合内容で肩を落として帰路に着くような日もあったり、思わぬ相手にジャイキリされ呆然とするようなこともあったりしますが(決して喜びばかりがあるわけではない)、こういうこともあるからやめられない!
今シーズン直接観れるのは今日が最後だったので、いい物が見られて良かったです。残り2試合も、この調子でいけるといいなぁ。ACL圏内は、ちと厳しいかもしれないですが、某安西先生の言うとおり、私は最後まで諦めないぜー。
※
で、ここからサッカーマンガの話に繋げていくと・・・
私の中で、ジャイキリが絶対的とも言える存在であり続けるのは、もちろんそれだけがすべてじゃないですけど、好きなサッカークラブを応援することの悲喜こもごも、今日自分が体感したようなものを重ね合わせていけるからなんですよね。
ETUの選手がゴールを決めた時、自分がスタジアムで観戦している時の感覚、スタジアムで感じた臨場感がフラッシュバックされてきて、鳥肌が立ちまくります。あの感覚がたまらない。
このブログを読んでくださっている方と言っても、性別も違えば年齢も違い、サッカーへの関わり方、漫画におけるサッカー描写の感覚もそれぞれ違って、サッカーマンガに対する感性がそれぞれあると思います。それぞれに違う視点・感性があるから面白いし、話していて楽しい。
私も好きなサッカーマンガはいろいろありますけど、自分とサッカーの関わりの中で一番深い共感レベルにあるのがジャイキリということです。だから、多少のことがあっても、揺るぐことなく作品を応援し続けていくでしょう。
今のジャイキリは、明るい話ではないですが、その後描かれていくリーグ戦後半~終盤向けて、今日体感したような最高のカタルシスを味わわせてくれるものと期待しています。
行き当たりばったりで書き始めて、段々自分でも意味が分からなくなってきたので(苦笑)、今日はこのへんで。
今週の『GIANT KILLING』#140
2009.11.19 21:58
本編に入る前に・・・
今週号のモーニングにて、ジャイキリの作画スタッフの募集をしています。
ここを読んでくださっている方で、応募しようという方は・・・いないかなとは思いますが(仮に、仮にですよ、私にそれだけの絵心があったとしても、純粋に作品のファンでいたいから応募はしないと思うので)、興味のある方は、どうかツジトモ先生を助けてあげて下さい。
ジャイキリは、連載が始まって3年近く、一度も休載がないですからね。その仕事ぶりには、本当に頭が下がります。ですが、スケジュール的にあまりに厳しいのなら、場合によっては休載を視野に入れてもいいのではないかと、私は思っています(“急募”と書かれているのが、ちょっと引っかかってしまう)。
ツジトモ先生を始めジャイキリに携わるスタッフの皆様方に対しては、いつも楽しませていただいてますし、感謝の気持ちでいっぱいです。これからも、無理しない程度に頑張っていただければと思っています。
タグ : GIANT-KILLING
テンプレートをマイナーチェンジしました
2009.11.19 21:58
カレンダーを横型にしたり、テキストの行間などをいじってみたり、ベースは変えないまま、全体的に読みやすいよう微妙に調整し直した“つもり”です。もし、改悪になってたらごめんなさい(というか、ご指摘下されば修正します)。
サイドバーは、もう少しいじるつもりです。
ジャイキリゾーンでも作ろうかと思案中(笑
※
今週の週刊少年マガジンに掲載されている、『だぶるじぇい』が、なぜだかサッカーマンガ風味になっていました。
作品(前提)を知らないと、読んでもよく意味が分からないと思いますが(そもそもサッカーマンガでも何でもないですしねw)、興味のあればチェックしてみてください。個人的には、あの続きが読んでみたいなぁ。あのパターンからどう展開させるのか気になるわ(笑
それにしても、今週の週マガは・・・(苦笑
今週の連載雑感(2009年11月9日~11月15日)
2009.11.15 17:02
■ 今週の雑感リスト
- ANGEL VOICE
- LOST MAN
- 蹴球少女
- うるとらスーパーさぶっ!!
少年サンデーに掲載されていた、『寒川レポート』も読みました。
あのトーゴを観戦しに行かれたんですね。
無職になってしまわれたせいか、これまでのほのぼの系のキャラがほんのちょっぴりやさぐれ風味なったような気がします(笑
今後も掲載されそうな感じなので、このままひっそりとサンデーに居座り続け、いずれは連載復帰となれば嬉しいんですけどねー。影ながら応援しています。
雑談など
2009.11.12 00:59
とある漫画家さんの日記を覗いていたら、現在、サッカーマンガの連載の準備をされている・・・というようなことが書かれていて驚きました。
作品の詳細については、まだオープンにされていないので誰の話なのかは伏せておきますが(と言う話をしてる時点でアウトかもしれせんが)、個人的にこの方のサッカーマンガをずっと待ち望んでいたのですごく楽しみにしています。早く詳細が明らかになるといいなー♪
実を言うと、他にももうひとつサッカーマンガの準備をされている漫画家さんのことを知っていたりします(ネットを巡っていたらたまたま見つけてしまったw)。
2010年南アフリカワールドカップまであと1年を切り、(形はどうあれ)他にも複数の新作サッカーマンガの連載が始まることが予想されます。
今のサッカーマンガ業界は、比較的恵まれている方だと私は思っていますが(何年か前は、連載始まっても3巻以内で終わってしまう作品ばっかりでしたからね!)、この先、もっと盛り上がりを見せてくれればいいなと思います。
※
FC2ブログに移住してきて、もうじき3年になる・・・ということで、サイト周りのいろいろとっちらかってるものを整理しようとあれこれやってます。
整理整頓・・・、私の苦手とする分野だ・・・orz
けど、これ以上とっちらかったままにはできない。
逃げちゃダメだ!
「今日逃げたら 明日はもっと大きな勇気が必要になるぞ」
・・・ということで、一気には無理ですが、ちまちまと任務を遂行中。
先日、本棚系のサイトの話をしたのも、そのへんの事情からです。
で、いろいろ考えたのですが、結局、サッカーマンガ系はブクログを軸にやっていこうと決めました。ブクログは、カテゴリー分けとタグ付けができるので、旧作のサッカーマンガの整理、検索に便利かなと思ったので。
現在は、最近ブログで取り上げた新作コミックばかりですが、旧作サッカーマンガについても、作品の基本的な情報と簡単なコメントを書いたものを上げていく予定でいます。ただ、基本的には、ブログで連載中作品(特にジャイキリ)を扱っていく現在の更新スタイルを変えるつもりはないので、気の向いた時にちまちまと進めてく形になります。
コミックダッシュの方は、私のサッカーマンガ+αの漫画用本棚として活用していきます。まぁ、私の場合、サッカーマンガ系を何でも節操なく購入している分、その他の一般コミックの購入はかなり少ないので、あまり面白みはないと思いますが。こちらも、ある程度目途がついたら、ちょこちょこ更新していきますので、興味ある方はたまーに覗いてみてください(笑
とある新連載作品の話
2009.11.09 23:56
現在発売中の月刊少年チャンピオン2009年12月号にて、『群青シザース』(作者:大曽根賢)という作品の連載が始まりました。
↑の表紙画像の右下の少年がこの作品の主人公になります。
サッカーボールを持っているし、彼はサッカー部に入る話の流れにもなっているのですが、どうして、こういう歯切れの悪い書き方をしているのかと言うと・・・
作品の紹介コピーの中には“サッカー”の文字が一切入っておらず、中学生の青春グラフィティという点しか強調していないからです。
主人公は、中学2年生で、いじめを苦に新しい中学へ転校するところから始まっていきます。主人公は、サッカー経験はありません。中学のサッカー部も本格的・・・とは言えないような状況(に見えた)。
ちょっとしたことから、クラスメイトの3人組に誘われ、誘われたことが嬉しかったのかな、サッカー部に入ることを決意するところまで1話では描かれています。
画的には、作品のテーマとの関わりもあるのでしょうが、陰のある画を描かれる方で、一般受けするタイプではなりだろうなと思います。動きのある画は、かなり苦手とされてそうな印象があります。走ってる時の姿が、まるで走っているようには・・・。
ストーリー的には、いじめられていた前の学校から新しい環境にやってきた主人公が、サッカー部に入り、すんなりと新しい何かを見つけ手に入れていくことができればいいのだけど、きっとそう簡単にはいかないんだろうなぁ。時折過去の記憶がフラッシュバックされつつ、揺れ動く主人公の陰のある心理描写を追っていく、そこが見どころ・・・といった感じになっていくのかなとイメージしています。
正直なところ、サッカー描写的な部分は、1話だけではどうにも判断できません。
そもそもコピーの中で、サッカーうんぬんの言葉は使われていないので、サッカーがあまりストーリーに絡まなかったとしても文句は言えないですし、ひとまず、サッカーマンガとして定義するかどうかの判断は保留しておきます。
ただ、作品のタイトルが『群青“シザース”』であること、登場人物のひとりの名前が相馬浩二であだ名がジーコと某サッカークラブをイメージさせてくれるあたりから(あと、これは関係ないだろうけど、主人公がドクターペッパーを飲んでたことw)、サッカーとの絡みにそれなりに深いものになっていく・・・と思っていたいです(笑
とりあえず今回は、こういう作品があるということだけ紹介しておきます。興味のある方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。
『ANGEL VOICE 13』 / 古谷野孝雄
2009.11.09 00:14
※ネタバレとなりうる要素も含んでいますのでご注意ください
部の存続を賭け、市蘭の全校生徒・全教員が見つめる中、名門・帝稜高校と試合を行う市蘭サッカー部。
試合は、前半10分、コーナーキックから成田がヘディングで決め先制点を奪うことに成功します。しかし、脇坂たちが一般生徒たちの目を意識し、より高いレベルのプレーを目指しプレーしますが、それが仇となり、チームとしてのバランスを崩し同点に追いつかれてしまう市蘭サッカー部。
市蘭ディフェンス陣に不穏な空気が流れ始める中で、試合の行方はどうなってしまうのでしょうか・・・と言ったところから、13巻は始まっていきます。13巻は、まるまる帝稜戦が描かれていきます。
※
面白いですね。
いつも、ありきたりな言葉ばかりで、ほんっと申し訳ないんですけど、ひたすらに面白いです!
あまりに内容が濃すぎて書きたいことだらけなんですが、それだとまた収拾がつかなくなってしまうので、大きく分けて2つのことについて書いていくことにします。
※
「一度(ひとたび)くるい始めたリズムを元に戻すのは 容易なことではなかった」
12巻のラストにあった言葉の通り・・・、同点に追いつかれ、さらに逆転され、ディフェンスのやり方を戻したにもかかわらず失点を重ね続け、リズムを取り戻せないまま1-4というスコアで前半を終了した市蘭。
連携が取れず、互いに苛立ち、殴り合い口論をする脇坂と所沢。
そんな、最悪なハーフタイムを迎えましたが、ここで存在感を見せてくれたのが監督の黒木と、すっかり市蘭ファミリーの一員となった臨時GKコーチの関根のじっちゃんでした。
まず、黒木は脇坂に対して、これまでは百瀬と半々の割合でディフェンスラインのコントロールを・・・
「――後半からは
ラインコントロールをお前1人に任せたい」
と、大役を任せることで責任感を持たせます。
それにより、百瀬のディフェンス面での負担が減ってより攻撃に絡んでいきやすいというメリットもありますが、何より、このことが脇坂に自信を与えることができたことに大きな意味があったと思います。今の脇坂は、百瀬の次にキャプテンマークが似合う男と言えるほどに成長しましたね~。黒木のDF出身の監督ならではの視点というのも良かったです。
そしてもうひとつ、関根のじっちゃんは、所沢に対して、これまでの欠点であったコーチングの部分についての指導をします。
コーチングと言っても、指示の内容そのものが悪いのではなく、上級生(脇坂、万代、水内など)に対して、丁寧に“さん付け”で呼ぶことで時間的なロスを生んでいたというのが何とも所沢らしい理由です。
さらに、じっちゃんは、ディフェンスラインの4人を・・・
「ブンタ(広能)、ワッキー(脇坂)、バン(万代)、ジミー(水内)」
と、呼ぶように厳しく指導します。
まぁ、この部分だけでも、普通に納得できてしまうものなのですが、これだけで終わらせないのが古谷野先生の恐ろしいところです。
“地味だからジミー”だと呼ばせたことに対して、軽く凹んでいた水内を尻目に、実戦を想定して所沢に練習をさせるじっちゃん。
「ジミー ゴールをカバー」
「そんな小さい声で聞こえるか!!」
「ジミー!! ゴールをカバー!!」
「まだまだ小さい!!」
「ジミ――!! ゴールをカバー!!」
「もっと!!」
「ジミー!!
ゴールをカバ―――!!!」
「そ…そんなに
地味なのか……? オレは||||||」(by水内)
所沢が頑張って声を張り上げれば張り上げるほど、それに比例してジm・・・いや、水内が凹んでいくという・・・、すごくシリアスな局面なはずなのに、笑っちゃ水内に悪いだろ・・・と思いつつも、この場は声を出して笑わずにはいられませんでした。
乾や尾上がシリアスな表情をしている中、あれが延々と繰り返されてるところがまたシュールさも誘っていて、違った意味で笑えます。
このシリアスな局面の中、じっちゃんの指導内容にサッカーマンガとして普通納得してたところから、しれっとギャグ描写に持っていく古谷野先生。
で、その後、さらに水内は、ジミーと連呼したことを謝る所沢に対して・・・
「水内じゃねぇ ジミーだ」
と、振り返りなら言います。
・・・え、なに、この謎のカッコ良さは?(笑
このあたりの古谷野先生のセンスが大好きです。
天賦の才を感じずにはいられません。
えーっと、何だっけ・・・、気が付いたら水内がメインの話になってしまいたが(笑)、じっちゃんの指導を受けた後の所沢は、自身の欠点を克服し、大きな成長を見せてくれました。
水内の方も、あわやゴールかというところを間一髪クリアしてサムアップするなど、これまでの地味キャラから一転、13巻で一番輝きを放つ活躍を見せていたと思います。このジミーの場面だけでも、420円以上の価値があったと、私は言い切りたいです!
※
もうひとつ取り上げておきたいのは・・・
後半1-4から乾と二宮のゴールで3-4と1点差に迫った市蘭。
市蘭イレブンの勢いが増し、イケイケモードになったところで帝稜は、前巻でもやたらと目立っていた坪井を投入。
持ち前の高い戦術眼とディフェンス技術で成田を封じる坪井。
それによって、他のDF陣たちの動きの良くなり、徐々に攻撃の糸口を失っていく市蘭。
部の存続のためには、どうしても勝利が必要で、あと2点を取らなければならない状況。試合の残り時間の減り、焦りの色濃くなっていく時間に差し掛かってくる局面ですが・・・
「オレたちは知っている―― 最後まで全力で走れることを
オレたちは知っている―― 走り抜けば何かが起こせることを
船学戦がそうだったじゃねーか!!」
船学戦での成功体験を胸に、自分たちを信じて最後まで全力で走り続けようとする市蘭イレブン。
このシーンを見て、期待する気持ちが自然と沸き起こってくるのは、私自身も、船学戦で疾走し続ける市蘭イレブンたちの姿を見てきて、心の底から熱い気持ちになったからだと思うんですよ。
ここまで地味にだけど丁寧に描き続け、着実に積み上げたものがあるからこそ、強い説得力を持たせることができるわけであり、このあたりにも、古谷野先生のストーリー構成の上手さを感じることができました。
1巻の頃は、期待する気持ちはあるけれど、「絶対に面白くなる!」という確信を持てないでいましたが、その後、着実に面白さを増していき、今では圧倒的な面白さを実感しています。ここまで右肩上がりで上昇し続ける作品も珍しいと思います。
サッカーシーンの躍動感のなさに若干の不満を持っているのは確かなのですが、それを差し引いて余りある魅力が他にありますし、もっともっと売れてほしい作品だなと思いますね。もっと評価されるべきです!
※
他にも、帝稜の坪井についてだとか、サッカー部の練習を隣で見続け、サッカー部に「勝ってほしいなあ」と言ってくれた野球部部長の話だとか、1-4にされて試合を観るのをやめようとした教員を必死に引き止める校長先生だとか・・・語りたいことはいっぱいあります。
けど、それらをひとつひとつ拾って書いていくと、とんでもなく長文になってしまうので、そのあたりは、毎週書いてる連載雑感と併せて読んでいただければと思います。
※
さて、続く14巻では、13巻のラストを見ても分かるように、帝稜戦の最後の最後、最大のクライマックスから描かれていきます。
ラインを割りそうなところを必死に食い止めたジミーから所沢、脇坂とつなぎ、乾が前方へとフィード・・・その先には、成田と坪井。ラストワンプレーの結末はどうなるのか。
そして、サッカー部の行く末は・・・?
先の展開は知っていますが、改めて単行本で読むのが楽しみです。単行本派の方も、楽しみに待っていて下さいね!
■ 掲載
第106話~第114話
週刊少年チャンピオン2009年30号~39号
市蘭vs帝稜、同点のまま後半ロスタイムを迎えるところまで収録
タグ : ANGEL-VOICE
寒川一之先生少年サンデーに登場
2009.11.08 01:19
『ANGEL VOICE』の13巻の感想を上げたかったのですが、ちょっと無理だったので、取り急ぎこちらの情報だけ記事にしておきます。
※
来週、11月11日発売の週刊少年サンデー50号にて、2010南アフリカW杯応援企画というのが掲載されるそうです。
来年のW杯に向けてサンデーミーハーSOCCER班が始動!
栄えある第1弾は日本代表でもあるイケメンSB(サイドバック)・内田篤人選手(鹿島アントラーズ)が登場!
ちょっとかっこいいグラビア&インタビューが6ページ!
第2弾は『GOLDEN★AGE』寒川一之先生の日本代表戦観戦レポートをお届け!
・・・ということで、おおよそ1年ぶりに少年サンデーで寒川先生が描くところが見られるみたいです。情報をくれた方、どうもありがとうございます。
形はどうであれ、その姿を見ることができるのは嬉しいですね。
興味のある方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。
今週の『GIANT KILLING』#138
2009.11.05 21:13
ジャイキリまとめの登場人物周りを、ちょこちょこと更新しました。
今後の予定的には、連載でリーグの後半戦が再開されそうなあたりを見計らって、リーグ戦前半を振り返る記事を書こうかと思ってます(まとめの戦績にコメントを加えた手抜き仕様になる予定ですが)。
タグ : GIANT-KILLING