今週の『GIANT KILLING』#136
2009.10.22 21:36
『GOALDEN★AGE 15(完結)』 / 寒川一之
2009.10.22 19:15
※ネタバレとなりうる要素を含んでいますのでご注意ください
少年サンデー時代から含めておよそ3年半・・・
ついに最終巻を迎えた、『GOLDEN★AGE』15巻の感想です。
サエグサ杯予選リーグ、最強の強さを誇る、横浜ドルフィンズJr.ユース戦。
試合は、蓮葉のゴールで先制。その後、3点を奪われ逆転を許しますが、近江のゴールにより反撃ののろしを上げるかもめ中。果たして、かもめ中は、ドルフィンズJr.ユースを逆転することができるのか・・・といったところから始まっていきます。
※
最終巻は、王道展開ではありますが、少年マンガとして熱いものを見せてくれました!
超人的な身体能力を活かした破天荒なプレーばかりではなく、トニオコーチとの特訓の結果身につけた、ピタッと止まるスーパートラップから反転して決めた同点ゴールは素晴らしかったです。
そして、想像を超えるプレーを見せる近江の存在を認めたくないがゆえに、ペナルティエリア内でファールを犯してしまい、一発レッドを受ける唯の実兄である出雲(あのファールは、1試合の出場停止じゃ許されないぐらい悪質ですよねぇ)。しかし、出雲のファールを受けた影響で足首を負傷した近江は、せっかく得たPKを外してしまう。
その後、ドルフィンズの攻撃を防ぎ、反撃に出ようとしたところで、倒れている近江の姿を見つけ、唯はボールを外に出してプレーを中断させますが、それに対し怒りを露にする近江。
近江は、唯に手加減(遠慮)なんかさせることなく、100%のプレーをさせるために、トニオとの特訓に取り組んでいました。その意地が、近江を奮い立たせる。
「てめーの想像を超えたプレーをしてやる!!!」
ゴールの形も、唯→近江のラインではなく、近江→唯のラインで生まれたゴールということに、非常に大きな意味があったと思います。本当の意味で、このふたりのホットラインがつながった瞬間と言えたのではないでしょうか。
唯がボランチ(アンカー)に下がって、4-4-2→4-3-3にフォーメーションを変化させたといったサッカー的に面白かった部分もありましたが、それ以上に作品終盤は、少年マンガとして熱いものを見せてくれました。
作品としては、ベストな形でクライマックスを描き切ったのではないかと思います。
※
最終話のG★Aのエピローグ部分については、こちらの記事で書いています。
あ、大田原はかもめ高にいましたね。連載の時、気付いてあげられなくてごめんね。
単行本でまとめて読むと、やっぱり、小波さんは10歳ぐらい・・・いえ、何でもないです。
それよりも、でっかくなったミヤッチと、岡ちゃんっぽい代表監督に吹いてしまいます(笑
個人的には、大好きだった巻末のおまけまんががなかったことが残念でした!
・・・
『GODLEN★AGE』は、個人的に1話目の印象は決して良くはなかったですが、最終的には、キャラクターたちのほのぼのとしたやり取りも含めて、愛すべき作品となっていました。
寒川先生、本当にお疲れ様でした。
ひとまず、動かしてないラジコンでも走らせながら、のんびりと次回作の構成を練ってほしいなと思います。
次回作にサッカーマンガは望めないかもしれないですが、私は、個人的に応援していますので、また近いうちに連載復帰してくれることを願っています。
これで、ブログの記事の方も一区切りつきましたが、時間のあるときにでも、また最初からひと通り読み返して何か書きたいと思っているので、当ブログでのG★Aネタは、もうちっとだけ続く予定です(笑
(ただ、いつになるかは分かりません)
■ 掲載
GOAL135~LAST GOAL(全142話)
クラブサンデー2009年5月19日配信分~8月25日配信分掲載
最終話まで収録
タグ : GOLDEN★AGE