『ANGEL VOICE 7』 / 古谷野孝雄
2008.10.27 21:51
Amazonおすすめ度:

※ネタバレ要素が多少がありますのでご注意ください
すみません、更新が遅れている上に、手短にまとめさせてもらいます。
全国高校サッカー選手権の千葉県予選のベスト4以内に入れなければ廃部。
この事実が、市蘭サッカー部のメンバーにも伝わり衝撃を与え、かつ、初戦の相手が強豪の美浜幕張ということもあり、悲壮感漂う中、チームの士気が上がらないままに試合の迎え・・・、さらには、前半で2失点。
この絶体絶命の逆境の中で、市蘭のメンバーたちは、どんな戦いを見せていくのか?
というのが、7巻のメインテーマとなっていきます。
※
改めて、単行本で7巻を読んだ感想はと言いますと・・・
熱い! とにかく熱いなと!
1点を返す百瀬のゴールシーン(ボランチの百瀬が飛び出してゴールするあのあたり全体の流れ・ゴールまでの形が好き)もそうだし、7巻のラストでゴール前の混戦から意外な男が決めたりするのもそうですが・・・
やっぱり、読んでいて、一番胸を熱くさせてくれたのは、主人公・成田信吾。
無人の市蘭ゴールへとボールが転がり、あわや3失点目の大ピンチの状況下で、ただでさえ豊富な運動量で疲労がかなり蓄積されているにもかかわらず、信吾はひたすらに全力で走り続け・・・
「オレが…… オレが止めるしかねえんだ!!」
「届けっ…… 届けぇっっ!!!」
と、間一髪でクリアする場面なんかは、どう考えたって胸が熱くならずにはいられないだろう?
そして、もうひとつ、崖っぷちの戦いを見せる市蘭ばかりにとどまらず、相手チームの美浜側のエピソードもすごくよかったです。
市蘭とは何の因縁もない美浜なのにもかかわらず、彼ら彼らなりの事情があり戦っているところを、決して嫌味な印象を与えることなく描いてくれる、これもこの作品らしい魅力と言えるのではないでしょうか。
地味・・・、やっぱり地味だとは思うけれど、じっくりと読ませてくれるスポーツマンガとしては、最高です。
・・・まぁ、これで、あともうちょっとダイナミズムのある動きの画だったら・・・と、思わなくもないんですけどね(爆
個人的には、好きな作品なので、興味のある方はチェックしてみてください。
※
さて、続く8巻は、2点差を追いついた市蘭、この試合の結末の行方は?
ということで、美浜幕張戦のクライマックスに乞うご期待!
■ 収録
第52話~第60話
週刊少年チャンピオン2008年24号~32号
脇坂のゴールシーンまで収録
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