『宮本恒靖 「FIRE&ICE」』後編を読んだ雑感
2008.07.16 21:14
先週号に引き続き、週刊少年マガジンに掲載されている、『宮本恒靖 「FIRE&ICE」』の後編(第2話)を読んだ雑感。
後編の内容は、2002年日韓ワールドカップ予選リーグ第2戦、ロシア戦でのエピソードがメインとなっています。
第1戦では、ベンチからのスタートだった宮本選手でしたが、同じポジション(当時のトルシエジャパンの代名詞とも言えるフラット3の中央)である森岡隆三選手が負傷したため、宮本選手が交代出場します。
ですが、フラット3の肝であるディフェンスラインのコントロールが上手くいかず、そこを上手くかいくぐられ同点ゴールを決められてしまった、というシーンを覚えている方も多いと思います。
・・・と、その部分の描写は、実際作中にはなかったのですが、その出来事を受けて、宮本選手が主体でロシア戦ではディフェンスライン下げようと決断(もちろん、トルシエには秘密でw)するエピソードや、ロシア戦での試合で最高のパフォーマンスを見せる宮本選手のことが描かれています。
先週号も含めた全体の感想として・・・
適度な遊び心が散りばめられているなど、一般的な『○○物語』とはちょっと違った、安田先生独特の感性で描かれた、今回の『FIRE&ICE』は、個人的には楽しく読ませてもらいました。
今週号で言えば、ディフェンスラインを下げたことに怒り狂うトルシエのシーンは、思わず吹き出してしまったし、冴え渡っている宮本選手の思考回路を描いてるシーンも面白かったです。
ツネ様というと、クレバーなディフェンスを見せる反面、ときに、大きなポカをやらかすといういった、ポカのイメージの方が強かったりもしたのですが、この作品を通じて、ほんのちょっとだけですが、ツネ様に対する見方が変わりました。
週刊マガジンに掲載された、前編&後編(第1話、第2話)は、レッドブルのキャンペーンサイトで無料で読むことができますので(先週号掲載された、取材レポートもそちらで読めます)、興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
とりあえず私は、レッドブルを購入して、第3話まで読んでみたいと思います。
※
今回は安田剛士先生が描いてくれたからこそ、独特の面白さが出たのかなと思っています。
主人公よりも、お母さんの方がいいキャラしていたことにしては、意見は分かれそうな気もしますが、あれはあれで私は好きです。
安田先生は、サッカーに対して熱意を持ってらっしゃる方なようなので、やっぱり個人的にはですね、そういう人にサッカーマンガを描いてほしいなぁって思います。
今は他に連載があるので無理でしょうが、そのうち、安田先生自身にその気があるなら、いつか読んでみたいですね。マガジンの編集者の方は、ぜひご一考を!(笑
(関連リンク:レッドブルキャンペーンサイト)