今週の連載雑感(2008年5月19日~5月25日)
2008.05.25 22:34
■ 今週の雑感リスト
- イナズマイレブン
- うるとらスーパーさぶっ!!
- GOLDEN★AGE
- ANGEL VOICE
- LOST MAN
最近読んだ未読の旧作サッカーマンガの雑感
2008.05.25 21:57
私は、サッカーマンガのブログの管理人ではありますが、まだ読んだことのない作品は、実は結構あったりします(苦笑
そんなまだ未読だった作品、または、読んだことはあるけど知名度の低そうな作品を中心に、サッカーマンガのまとめページを作るためのベース作りをかねて、このカテゴリーでは取り上げて行きたいと思います。
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■ 『El Vient』 / 伊藤和史
高校入学前の春休みを利用し、アルゼンチンにサッカー留学へやって来た、主人公・香山慎吾は、現地に在住する叔父と一緒に空き地でボールを蹴っていたところを、ソフィアという名の少女に見初められて、草サッカーの試合に誘われます。
いざ、その場所に行ってみると、汚いファールしかしない相手に腹を立て、ぶん殴っているリカルドという男がいました。
そのリカルドは、前日、慎吾がサッカーを見に行った帰りがけに寄った、売店の売り子をしていて、勝手に財布を奪い、お金を抜き取った(必要な代金のみではあるのだけれど)経緯もあり、お互いに印象は良くない様子。
慎吾は、実力で千葉のベストイレブンに選ばれるほどの実力の持ち主、だが、リカルドは叔父曰く、慎吾と同じ年齢だがプロの近いサッカーセンスはリカルドの方が上という。
このふたりが2トップを組むという、この草サッカーの試合の行方はどうなっていきますか・・・。
というのが、序盤の簡単なあらすじ。
作者の伊藤和史先生が、「『El Vient(エル・ビエント)』はサッカーマンガではありません。サッカーを題材にした青春ドラマです。」とおっしゃるように、サッカーを通じた慎吾とリカルドの友情物語というニュアンスが一番正しいところかと思います。
ですが、そのパーセンテージはさておき、たいていのサッカーマンガには、人間ドラマの要素が含まれていますし、私はサッカーマンガという定義でも問題ないと判断します。というか、そうしないと、サッカーマンガと呼んでいい作品の数が減ってしまいますし(笑
論理的な根拠もない、自分の感覚的なものですが、連載されていた月刊少年マガジンらしい作品だなぁと思いました。
ぶっちゃけ、あんまり似てないですが、冒頭部分に、主人公がマラドーナやカニージャの所属するボカの試合を観戦する描写もあったり(けど、カニージャが1カットだけ、しかも後姿で小さく描かれてたのが悲しかったですよ)。
単行本 : 全1巻
掲載 : 月刊少年マガジン1996年11月号~1997年2月号
■ 『カズ撃ちゃ当たる!! 1』 / 荒井清和
タイトル名から想像できるように、カズを中心・・・というか、Jリーグ開幕直後あたりのヴェルディ系のネタが多い4コママンガです。
荒井清和先生という言えば、私はファミ通のイメージが強いのですが、あの絵柄やノリがそのままJリーグの4コママンガになっているという感じです。一部例外もありますが、選手は結構似てると思います。
面白いかどうかってのは、人それぞれ笑いのツボ感じ方が違うので、何とも言えませんが(個人的には、微妙なのが多いけど、中にはかなり笑ったものもありました)、村山文夫先生や中本哲哉先生の作品にあるような"毒気"のあるネタはありません。
出版社 : 竹書房
単行本 : 全2巻
掲載 : 月刊パロ野球ニュース(1993年6月号~1995年1月号)、月刊まんがくらぶ(1994年3月号~1995年2月号)
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■ 『流星のストライカー 1』 / 秋月めぐる
暴行・傷害、窃盗・・・
素行面には、大きな問題があるものの、ストライカーとしては高いポテンシャルを秘めている、主人公の織田流星が、ワールドユース(現U-20ワールドカップ)の代表候補して、追加召集され、テストマッチのペルー戦でデビューを果たす・・・といった感じで始まっていきます。
形としては、強烈な個性を持った人物が組織・規律を重視するチームの中に入っていくが、監督からはあまり好まれない・・・みたいな、よく見られるパターンかと思います。
主人公たちの年代は、谷間の世代(時系列的には、アテネ世代と重なる時期に連載されていた)で、優れた個の力には劣るかもしれないけど、言われたことは忠実にこなし、よくトレーニングされた組織サッカーを披露するも、言われたこと以外のことはできないといった、"良くも悪くも日本らしい部分"というのがよく描かれていると思います。
全2巻のうち1巻しか読んでいないので、作品として結論付けるのは尚早ではありますが・・・
サッカー描写はきちんとしていて、決して嫌いな作品ではないのだけれど、なんかこう、ぐあぁーーーとくるような気持ちの高ぶりというのは、強く来なかったかなぁと(あまりに、感覚的すぎる書き方で申し訳ないのですが)。
物の核心は突いているけど、盛り上がりのパワーが足りないとでもいいましょうか、組織の型を破る主人公を描きたいのに、作品自体がその殻を破りきれてないという印象を受けてしまいました。
それは、あくまで1巻を読んだだけの印象で、ストーリー的にも、ここからが盛り上がっていくところでもあるので、なるべく早いうちに続きを読んでみたいと思います。言葉だけで見ると、微妙なようにも感じられてしまうかもしれませんが、個人的には好きですよ(笑
出版社 : 秋田書店
単行本 : 全2巻
掲載 : 月刊少年チャンピオン2001年10月号~2002年1月号
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とまぁ、こんな感じで、不定期にはなりますが、サッカーマンガのブログとしてやっている以上は、もっと多くの作品を取り上げて、もっといろんな作品を知ってもらえるように、このカテゴリーの記事をもっとアップしていければなぁと思います。
とりあえず、今回取り上げたものは、全部今週末初めて読んだものです。
初めて読んだけど記事にできなかった作品は、他にもあるのですが、時間との折り合いを見て、少しずつでも取り上げていければ・・・。