『GIANT KILLING 2』 / 原作:綱本将也 漫画:ツジトモ
2007.07.29 21:52
お待たせいたしました。
管理人が連載当初から(←一応ここ強調させてくださいw) 強くプッシュしているサッカーマンガ、 『GIANT KILLING』2巻のレビューです。
ほんのりバレとなる要素があるかもしれないので、そのあたりはご注意を (核心部分に触れてはないと思います、たぶん)。
う~ん、そうですね~・・・。
自分の思ったことは、ほとんど連載の雑感の方で書いてしまってるので、
いざ、コミック用にと言われても何を書いていいのか困ってしまったりするのですが・・・(笑
コミック2巻は、シーズン前のキャンプから、プレシーズンマッチ・東京ヴィクトリー戦の前半までが収録されています。
■ 主な見どころ
ここまで明らかにされてなかった、ETUの選手たちとその個性も見えてきて、 それぞれの立場や人間関係というのは、今後のための布石となっており、 チェックしておくポイントだと思います。
ただ、個人的には(というか同様の指摘されている方はわりと多いですが)、 このキャンプの部分は、もっとじっくりと描いてもよかったのかなって気がします。
コミックで、改めて読み返すと、案外キャンプ編は短かったんだな感じますしね。
そして、プレシーズンマッチ編の方では、達海の授けた作戦によって、いかにしてヴィクトリーからゴールを奪おうとするのかというのがひとつと、ヴィクトリーの代表候補でもある持田がダークな微笑みを見せたプレーのシーンでしょうか。
後者の持田のあの笑みをはじめとして、ツジトモ先生の描くキャラたちは、みんな表情がすごく生き生きとしていていいですよね~。そのあたりも、作品の魅力であるし、見どころでもあると思います(絵柄的には賛否はあるようですが、私は好きですよ)。
■ 椿大介について語ろう
2巻の収録範囲での私自身のお気に入りは、いかなるときでも自由気ままで優雅に振舞う王子(=ジーノ=ルイジ吉田)存在感もそうなんですけど(笑)、 今回は、サテライト上がりの若芽・椿大介について語っていきたいと思います。
椿は、今季サテライト(野球で例えるなら2軍的なもの)から上がってきた若手選手(作中のサテライトの描かれ方に違和感を覚えるのですが、それについてはここでは触れません)で、ズバ抜けたスピードと攻撃のセンスが持ち味のボランチ(守備的MF)です。
#4~#5(コミック1巻収録部分)の紅白戦では、最高に輝くプレーを見せ、 サテライトのコーチもしつこいぐらいにプッシュしたというほどの才能を持った椿ですが、なぜか、キャンプではからっきしダメ・・・。
果たして、その原因はどこにあるのか?
それを語るエピソードは、コミックを読んで、ご自身で確かめてほしいところなのですが、彼の弱点というか、抱いているコンプレックスから解放するために、達海(主人公)が椿に対してかけた言葉のひとつひとつと、そこから、実戦(ヴィクトリーとのPSM)で強いハートを持ってプレーでその期待に応える椿の姿に、私の心は強く揺さぶられました。
このエピソードは、『GIANT KILLING』らしい魅力のひとつだと思います(達海の、相手のネガティブな部分を決して否定せずに、モチベートさせるやり方は、素晴らしいと思う)
・・・と、秘めたるポテンシャルの片鱗を見せた椿ですが、自分の根本となる部分は、そう簡単には変われるわけでもなく、この先はちょっと・・・というところではあるのですが(そう簡単にいかないところがまたいいのです)。
達海が現役時代つけたいた7番を受け継いだこの男が、ETUの再生を担うキーマンとなっていくのは間違いないと思っているので、作品を通じて成長し、真なる意味で強いハートを持ったプレイヤーになっていく椿の姿を、見守っていきたいなぁと思ってます。
■ 3巻予告
さて、コミック3巻は、ヴィクトリー戦のクライマックスから始まり、シーズン開幕直前の、プレスカンファレンス編が収録されると思われます。
ヴィクトリー戦のクライマックスは、最高の盛り上がりを見せてくれますので、単行本派の方は、3巻を楽しみに待っててくださいね~。
発売時期は、9~10月が予想されます。
発売時期が明らかになれば、当ブログでも鬱陶しいほどに告知すると思います(笑
■ ステッカー
2巻にも、1巻同様初版限定でステッカーが付いてきます。
今回は、ETUのサポーターグループ"ユナイテッドスカルズ"のロゴステッカーになっています。ステッカーがほしい方は、早めにコミックを購入しておきましょう。作品の知名度も徐々に上がってきているので、油断してると、初版本はなくなってしまうかもしれないですよ?
■ あとがきと過去ログ
・・・と、書きたいことは他にもいろいろあるのですが、それは、 毎週の連載の雑感で書いてるところでもありますので、今回のところは、椿のエピソードにポイント絞ってまとめてみました。
過去の連載雑感のログについては、 『GIANT KILLING』のタグをつけた記事 を辿ってみてください。5月12日以前のものが、2巻の収録範囲となっています。
うちのブログの読者様は、『GIANT KILLING』のファンが多く (私自身がひいきしてるので当然と言えば当然かなw)、その方々の期待に沿うことができたかどうかは分かりませんが、自分は自分で王子(ジーノ)のごとく、自由気ままに優雅・・・ではないけれど、語っていきたいと思ってますので、これからもよろしくお願いいたします。
■ 掲載
#08~#17、週刊モーニング2007年13~23号
東京ヴィクトリーのプレシーズンマッチの前半まで収録。
タグ : GIANT-KILLING
今週の『GIANT KILLING』#28
2007.07.26 23:52
コミック2巻は好評発売中です。
コミックの感想の方は、週末ぐらいまでお待ちください。
amazonでは、1巻は在庫切れ、2巻も3~5週待ちとなっていて、売り上げ的にも、好調みたいですね。初回限定のステッカー付きがほしい方は、急いだ方がいいかもしれません。
『オーレ! 3』 / 能田達規
2007.07.22 21:05
市役所で勤務していた公務員の主人公が、プロサッカークラブに出向し奮闘する姿と、貧乏サッカークラブのシビアな現実を描いた、『オーレ!』の3巻です。
今回も、降格圏内の崖っぷちというと厳しい状況の中、N2リーグに残留を果たすため、死にもの狂いで戦う姿が描かれています。
その中でも、降格圏内のままで迎えた最終節、N2リーグ首位であり、N1リーグへの昇格を目指して戦っている、横浜キングス戦が最大の山場であり、今回の見どころにもなっています。
横浜キングスは、横浜FCがモデルとなっていて、"キングヤス"をはじめとしたキングスの面々も、実在選手がモデルとなっているので、それだけでも好きな人には楽しめるのでは?
キングについて、よりによって、"ヤス"ってことはないだろう~?
と(いや、ほら、兄貴の名前が・・・ね?w)、最初は思ったりもしましたけど(笑)、得意のまたぎフェイントで見せ場を作ったりと、キャラとしてしっかりと立っていて、めちゃくちゃカッコよく描かれてます(笑
なぜオレが「キング」と呼ばれているか知ってるか……?
なぜならオレは「場の空気」を読まない男――
「キング」とは――
場の空気を作り出す男のことだ!!
のシーンのところは、敵役ながら、シビれましたね~。
実在のキングって、あらゆるギャグマンガで、目も当てられないほどにネタにされてしまっていることが多かったりするので、こういうところで、カッコよく描いてくれるのは、全盛期のキングを見てるものとしては、嬉しい限り。
それと、キングス戦の他のシーンでは、創造的なプレー描写というのはないのですが、"サッカーは本物の心理ゲーム"(湯浅健二さんがよく言ってるあれです)というところが、しっかりと描かれているので、よかったと思います。 他会場の結果を試合中に流したりとか、なりふり構わず、ピッチ外のところでの心理的駆け引きみたいなことをしているのが。
"クリエイティブなサッカー"のような、甘美な言葉が似合うような作品ではないのですが、上総オーレというサッカークラブを愛し、戦う人たちのハートというのは、私を熱くさせてくれるものがあります。
このあたりは、Jリーグを中心にサッカーを見る(オシムが就任してからは代表への関心も飛躍的に高まりましたけど)自分自身の、『GIANT KILLING』にも通じる、好きなポイントなんですよね。
さてさて、上総オーレのN2残留をかけた戦いは、次巻も続きます。
4巻は、"入れ替え戦"という、さらに熱い戦いが待っていますので(気に入らない部分もあるのですが・・・)、発売されるのが今から待ち遠しいです。
■ 掲載
18話~26話まで掲載
(コミックに記述がないので、いつ連載分かは不明)
横浜キングス戦終了まで掲載。
タグ : オーレ!
たまにはこんなことも・・・
2007.07.22 00:25
週刊少年チャンピオンにて、『ANGEL VOICE』というサッカーマンガが連載されていたようです。
すいません、私のチェックが十分行き届いてなくて、ずっと見落としたままになっていました( ̄▽ ̄;)
大抵の場合は、自分が見落としていたとしても、誰かしらが、早いうちに突っ込んでくれるのですが、今回はたまたま、ここまで(連載スタートから3ヶ月ぐらい経過してます)誰にも指摘されず、捕捉されないままとなっていました。
なるべく、こういうことがないように、気をつけたいと思っていますが、もし何か見落としているサッカーマンガがあったりしましたら、メールフォーム(右上のインフォメーションにリンクがあります)より、突っ込んでいただければと思います(^^;
なお、『ANGEL VOICE』につきましては、コミックの発売されてから読む予定ですので、作品の感想などについては、そのときに書きたいと思います(8月の発売予定リストにないので、早くても9月以降)。
『サッカー監督はつらいよ』 / 平野史
2007.07.16 23:44
本が発売されたのは、半年ほど前の話なのですが、私自身が最近購入したというのと、内容的にうちのブログでも取り上げておくべきものだなとも思ったので、この本を紹介させてもらいます。
この本は、サッカー専門紙エル・ゴラッソで連載されていたコラムを、大幅に加筆修正し、さらに書き下ろしを加えて、単行本化したものです。当時、『U-31』の小説版が、水曜発売のエル・ゴラッソに連載されていて、毎週水曜版だけは購入してたので、これも好きで読んでました(笑
内容は、その名の通り、サッカー監督のさまざま事情について書かれていて、最初の2/3ほどは、架空のJリーグ監督をモデルに、サッカークラブの監督の1シーズンの仕事のあれこれを、残りの1/3ほどは、オフト~オシムまでの実際の日本代表監督の事情について書かれています。
それで、なぜゆえ、うちのブログで取り上げようと思ったかといいますと、『GIANT KILLING』がきっかけで、国内サッカー(=Jリーグ)や実際の監督の仕事について、興味を持った方には、まさにうってつけのものだなぁと思ったからです。
一応架空の話とはなっていますが、実際の話をベースにしていると思われ、具体性があって解りやすく、それほどサッカーについて詳しくない方が読んでも、楽しめると思います。Jリーグファンが読んだら、「あれって、もしかして、○○○のことじゃない?」みたいな感じで、さらに楽しめるかもしれません(笑
・・・とはいえ、『GIANT KILLING』ファンが、"監督はマジックを使うか"あたりの項目を読むと、
「なんだよ、夢がない話だな」
って思ってしまうかもしれませんけどね(^^;
ま、まぁ、それはともかく、Jリーグから日本代表と、国内サッカーについて、いろんなことが幅広く書かれている本ですので、興味のある方は、手にとってみてはいかがでしょうか。個人的には、お薦めの本です。
2007年8月発売予定のサッカーマンガ
2007.07.15 00:34
■ 8月1日発売
『シュート! トリオ結成!!編』 / 大島司
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■ 8月3日発売
『龍時 3』 / 原作:野沢尚 漫画:戸田邦和
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『龍時 4』 / 原作:野沢尚 漫画:戸田邦和
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】
■ 8月6日発売
『ホイッスル! 8(集英社リミックスワイド)』 / 樋口大輔
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■ 8月10日発売
『GOLDEN★AGE 5』 / 寒川一之
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■ 8月15日発売
『シュート! 久保嘉晴、登場!!編』 / 大島司
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■ 8月17日発売
『キャプテン翼 GOLDEN-23 7』 / 高橋陽一
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】
■ 8月23日発売
『ホイッスル! 9(集英社リミックスワイド)』 / 樋口大輔
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ようやく、『龍時』の続刊の発売が決まりましたね~!
3巻出せるだけの、ストックはあるはずなのにもかかわらず、なかなか発売されなかったので、大人の事情でコミック版の続刊はもう出ないのかと思ってたりもしました。
今回も、2冊同時発売となります。
発売を首を長くして待ってた方、あともう少しの辛抱です(笑
何にしても、よかったよかった。
『シュート!』につきましては、講談社プラチナコミックスを、再び発売するみたいです。
今週の連載雑感(2007/07/02~07/08)(1)
2007.07.08 20:38
■ 今週の雑感リスト
- オーレ!
- GOLDEN★AGE
- エリアの騎士
これ更新するの久々ですね(^^;
あくまで、気の向いたときにしかやらないものなので(ここに書かなくても、ちゃんとノートには箇条書き程度にメモは取ってますよw)、これからもこのスタイルで続けます。
タグ : オーレ!GOLDEN★AGEエリアの騎士
月刊コミック特盛8月号
2007.07.05 22:35
モーニングを買おうと思って、コンビニに寄ったら、たまたま発見したのですが、月刊コミック特盛8月号は、"『かっとび一斗』総集編・仰天!カンフーサッカー誕生編"とのことで、一冊まるまる『かっとび一斗』になっています。
一応雑誌のようですが(ごめんなさい、月刊コミック特盛ってもの自体、今回初めて知りました)、要は集英社リミックスが、B5版で出ているようなものって捉え方でいいと思います。
ちなみに、来月号も一斗になるようなので、ファンの方や、興味あるけど読んだことないって方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。
特に意味はないですが、デカイ画像にしてみました(笑