『風飛び一斗 25』 / 門馬もとき
2007.05.06 12:08
連載誌の休刊で、その動向が気になる、『風飛び一斗』の25巻です。
今回は、主人公たちよりも、"漢・山崎"をはじめとした、ライバル役のエピソードの方が目立ってましたね(笑
この作品に対しての印象は、24巻の感想の記事にも書いたとおり、"自分の嗜好には合わない"というのが、やっぱり基本的な考えではあるのですが・・・
だけど、試合中の心理的かけ引きを描いてたり、試合後半まで徹底マークにあい自分の仕事をさせてもらえず、イラ立ってラフなプレーでイエローをもらってしまった"漢・山崎"のシーンは、その後も含めて、結構よかったと思います。
あとは、Jリーグのクラブを"球団"と使っていたり(これについては、他に書きたいことがあるので別記事に書きます)、ループシュートのシーンを"ロビング"と言ってたり(これは以前にもありました)、ひとつひとつのプレー間のセリフがやたらと多かったり(これは、愛原司先生あたりの作品にも多く見られる傾向ですが)するところが、読んでいてやっぱり気になってしまいました。
ちょっとした言葉の使い方とか、作者なりサッカーへの深いこだわりなどからも、私はリアリティを感じ取るので、その部分はこの作品には足りないかなぁと。ギャグ寄りの作品なので、そこを求める必要性は全然ないんですけど(笑
さて、気になるのはその先の展開なのですが、4カ月分で1巻のペースを考えると、月刊少年ジャンプが休刊となる7月号分で、ちょうど26巻が収まることになります。
だけど、ストーリーが収束に向かってる気配はなく、う~ん、一体どうなってしまうのでしょうか?
■ 掲載
月刊少年ジャンプ2006年12月号~2007年3月号清雅学園のエピソードまで収録
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