『Goal Den Age 3(完結)』 / 原作:綱本将也 漫画:高岡永生
2007.02.18 23:45
現在、『GIANT KILLING』が連載中の綱本将也先生が原作を担当した、『Goal Den Age』の最終3巻です。
結論から言って、『GIANT KILLING』の連載をスタートさせるために、こちらの方を終わらせたとしたなら(まぁ、仮の話です)、それは大正解だったなと思います。
・・・なんて言ったら、怒られるかな?(^^;
これは、以前も述べたことだと思いますが、序盤は、熱血的少年マンガ+サッカーの面白さがバランスよく融合した良作でした。
序盤のU-16の代表チームの練習試合の相手、かませ犬チームとして主人公がプレーしてたあたりは、すごく期待しながら読んでたんですよね。
非常に優れた長所を持つけど欠点も兼ね備えている、個性的なメンバーたちのお互いの長所を活かしながら、ゴールを奪ったあのシーンは、私をワクワクさせてくれました。
そこから、かませ犬チームのメンバーたちが、お互いの個性にさらに磨きをかけて、代表入りを目指して、切磋琢磨して成長してくという展開になれば面白くなるな~って考えていたのですが・・・
しかし、話はそこから急展開で進んでいって(主人公も、わりとすぐに代表入りしてしまった)、成長していく過程をじっくりを描くのではなく、最後には試合中に限界を超えて覚醒する・・・って感じになってしまったのが、私的には残念だったかなぁと。
その覚醒が描かれているのが、今回の3巻です。
その部分は、今日のところは省きます(^^;
すいません、もし追記できるようなら、そこについて書いていきたいと思います。
あと、作品が進むにつれて気になっていったのは、高岡永生先生の作画のエフェクトがどんどん過剰になっていったことでしょうかね(笑
あれでも、注意されて控えめしてるそうですが(2巻で高岡先生がそのようなことをコメントしてました)、ボールを蹴るインパクト瞬間にボールが潰れすぎだったり、スピードに緩急をつけてマークを外すシーンがどう見てもワープしているようにしか見えなかったり、覚醒した相手選手の目が真っ赤だったりなど、トンデモ系作品のように突き抜けてしまってるわけでは全然ないのですが、この絵柄と追い詰められて覚醒してくという展開が重なって、高岡先生の前作『フルたま』の終盤を思い出してしまって何とも・・・(苦笑
まぁ、何はともあれ、作品は終わってしまいました。
綱本先生は、『GIANT KILLING』の原作の方で、高岡先生は、熱血的なスポーツマンガを描く画力は十分高いとは思うので、またどこか別の作品で・・・ それぞれご活躍をお祈りしています。
『YATAGARASU 13』 / 愛原司
2007.02.18 13:40
2月16日発売組から、まずはこれ。
やっぱり、一番好きなので(笑
12巻に続き、県トレの選考会を兼ねたサマーカップ編。
因縁の相手を前に、自分を見失ってしまった、主人公・・・ではない(笑)森村が、チームメイトや最後は所属クラブの恩師の天野監督の言葉に、自分らしさを取り戻していくところが、今回のストーリー上の一番の見所かと思います。
それから、主人公・茂木但馬の、見事なまでにチャンスで外しまくるところは、逆に笑えますね~。今後のための、何か意図があるんでしょうか?(笑
完璧なシュートを打ってもキーパーやディフェンダーに紙一重のところで止められるし、ゴールに入っても相手に乗りかかってファールを取られたりり、オフサイドだったり・・・
まぁ、茂木は能力のインフレ傾向があるので、ここは外しまくっておいて、県トレの選考からは漏れた方がいいとは思いますけどね。
ただでさえ、U-15チームにいる13歳なんだし、あんまり行き過ぎると、マンガとして続かなくなるもの( ̄▽ ̄;)
そもそも、『YATAGARASU』のゴールはどこにあるんでしょうかね(^^;
13巻まで来て県トレの選考って、そこから、県トレ→地域トレ→ナショナルへと続いていくわけで、そこまで作品が続いてくれるのかどうか、但馬をどう成長させていくのかが気になります。気にしても、しょうがないんでしょうけど(苦笑
実況風の試合展開の説明や、 ひとつひとつのプレーの合間にやたらとセリフが多かったり(エリアのような、プレーの流れを止めるような、選手間の会話はないですが)、いかにもな感じの嫌味な敵役など、マンガとして古臭さを感じるのは否めないのですが・・・
サッカー描写の上手さ(キレイな絵柄=サッカー描写の上手さではない!)、戦うハートやプライドの部分の表現など、どちらかといえば地味ではあるかもしれませんが、サッカー純度の濃く私的には好きな作品で、"しっかりサッカーしてる"サッカーマンガを読みたい方には、安心して読めると思います。興味のある方はぜひ(笑
・・・余談ですが。
この作品に登場する長谷部ってキャラは、レッズの長谷部に似てますよね?
だからってわけじゃないけど、長谷部が好きだったり(笑
もっと、反町とのコンビネーションで、左サイドを切り崩していくところを見たいなぁ。
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