『GOLDEN★AGE 8』 / 寒川一之
2008.05.21 00:32
※単行本派の方には、バレになってしまってる部分もあります
新展開へと突入した、『GOLDEN★AGE』8巻の感想を簡単に。
8巻からは、かもめ中から離れ、トレセン編へと突入していきます。
連載を読んでいた当時は、個人的にかもめ中でのエピソードを読みたいと思っていたのもあって、トレセン編は退屈さを感じていたのですが、単行本でまとめて読むと、そうでもなく、いつも通り普通に楽しく読んでました(笑
トレセン編と、舞台が変わってことで、新キャラもあれこれ登場します。
特に、今現在連載を読んでいる方にとっては、栄大藤沢の倉地の初登場シーンは必見ですね。
・・・というか、すいません、私は、倉地はただのかませ以下の存在だと思っていたので、連載で栄大藤沢と対戦するまで、彼のことは全然気にも留めてませんでした(笑
唯と肩を並べるほどの実力を持つ、また近江とコンビを組んで戦う、丹波は、今後の展開という意味では、重要なキャラで見どころもあるのですが、それよりも、過去の出来事から、丹波に対して強いコンプレックスを抱きまくりなのが見て取れる倉地の方が、連載を毎週チェックしてる今の私には印象的でしたね。
このあたりを伏線と理解して読むと、この部分も連載中の部分も楽しるかと思います。
(単行本派の人も、倉地のことは、よく覚えてあげておいてくださいw)
※
今回、サッカーに関して、読んでいて思わずうなずいてしまったのが・・・
"日本のサッカーの課題は「二人組のプレー」だと思うんです"
の場面でした。
以下、そのまま引用させてもらいます。
世界レベルのプレーヤーは、中盤のフォローがなくても2トップで崩していける。
組織プレーの最小単位、2トップで点を取る。2バックが相手を防ぐ。
それが全体のレベルアップにつながると思うんです。
ドイツワールドカップで、日本がオーストラリアと対戦したとき、カウンターのチャンスがあっても、2トップの連携が悪く、カウンターを完結できない(シュートで終われない)シーンが何度かありました。
私がそのシーンを見たときに感じた不満(と感じてしまうのは、戦う選手の立場を理解しない、いちサッカーファンのただの身勝手ですが)の核心を、うまく突いてくれていたので、「うんうん」と、思わずうなずいてしまいました(笑
※
あと、個人的に一番面白かったのは、巻末のおまけまんがですね!(笑
いろんな意味で上手すぎる!
7巻の三国志も面白かったですし、次も楽しみにしています(笑
サッカー描写もいいですが、コメディ的描写も結構好きなので、同タイミングでスタートした、某作品とは大きく水を開けられてしまっていますが、個人的には応援しているので頑張ってほしいです。
次の9巻も引き続き、トレセン編になります。
■ 収録
GOAL67~GOAL76
週刊少年サンデー2007年43号~2008年1号
トレセン編、2vs2ゲーム、近江・丹波vs倉地・江島まで収録
タグ : GOLDEN★AGE
『GOLDEN★AGE 7』 / 寒川一之
2008.03.05 22:32
『GOLDEN★AGE』7巻のレビューなのですが、例によって、あまり記事の作成にあまり時間を割けないため、"今回ここだけはどうしても書いておきたかった"部分を中心にまとめていこうかと思います。
7巻も、6巻に引き続き、東神学園との県大会予選決勝戦が描かれています。
唯を始めとして、トラにナリアちゃんの元シーサペンツのJr.ユース組に、実は東神の監督もスカウトしようと狙っていたという蓮葉、そして実質主人公的存在(?)の近江など、前年東神学園に26点を取られて大敗したチームらしからぬ実力者たちが揃うかもめ中ですが(笑)、6巻までの展開ですでに2点のリードを奪われた状態から、逆転勝利を収めることができるのでしょうか?
・・・といった感じで、東神学園戦のクライマックスまで収録されています。
※
今回は、試合描写がほとんどで、その内容も面白かったと思います。
ですが・・・
内容が面白いと思えるからこそ、その作画の躍動感のなさがサッカー描写の魅力を半減させてしまっていることを、強く残念に思ってしまうんですよ(好きなサッカー描写のシーンもあるんですけどね)。
それを今回、一番に感じてしまったのが、唯の決勝ゴールを決めたシーンです。
東神DF3人のマークを受けていた唯が、近江の意志を持った全力ダッシュにほんの一瞬気をとられた東神DFのスキを突いて、マークを外し、トラのパスを受けてゴールを決めるというシーンなのですが・・・
あそこはですね。
サッカーマンガとして、唯の手品師(トリックスター)と呼ばれる凄さ、または、東神DFサイドからすればほんの一瞬スキを作ってしまうだけであっという間にゴールまで持っていかれてしまうという唯のプレーの恐さというものを、作画でもしっかり説得力を持たせなければいけなかったシーンだったと思うんですよ!
というか、私自身"読んでいてゾクッとしたかった"というのが本音かな。あの場面は。
その直前の、近江の強い意志を持った全力のオーバーラップが非常に気に入ってただけに(このプレーについても書きたいのですが、時間の都合上カットします・・・こうなるんだったら、連載雑感のときに書いとけばよかった)、なおさら、拍子抜けしてしまった感がありました。ここで、もっとゾクッできるだけの説得力があったら、本当に最高の場面だったろうと思うだけに、そのあたりが、すごくもったいない。
まぁ、けど、G☆Aのキャラクター同士のやり取りとかは何気に好きで(最初はそうでもなかったですが、読んでるうちに馴染んでしまいましたw)、作品の世界観的にも、この絵柄がしっくりくるというのはあるんですけどね・・・。
絵柄そのものは変わらなくても、サッカー描写で説得力を持たせるための表現の工夫はあれこれできると思うので・・・まぁ、その、自分で出来もしないくせに無茶苦茶なこと言ってるなとは思いますが、個人的には応援してるので、頑張ってください!(苦笑
※
あとは、「ボクはミスしませんよ」の、近江のように派手に目立つわけではないけれど、ピリリと効いた存在感を見せる蓮葉のシーンがすごく好きだとか、甲斐の"そこは勝負するところじゃないだろう!"という場所で唯にボールを取られたシーンに吹いたとか、おまけマンガの三国志の話とか(そこでも、司馬懿役で出てくる蓮葉が効いてますねw)、ミヤッチのキャラ紹介あたりが印象に残っています。
※
次の8巻は、新展開へと突入していきます。
新キャラも、あれこれ登場するのですが、そのあたりについては、8巻のところで書いていきたいと思います。
7巻は、好きなところだったので、もうちょっと時間をかけて書きたかったところですが、個人的に主張しておきたかったところに絞って、手短にまとめさせてもらいました。
■ 収録
GOAL57~66
週刊少年サンデー2007年32号~42号
東神学園との決勝終了後まで収録
タグ : GOLDEN★AGE
『GOLDEN★AGE 6』 / 寒川一之
2007.11.25 21:50
Amazonおすすめ度:

万年1回戦負けの超弱小チームだったかもめ中が、前年20点以上の大差をつけて敗れた相手・東神学園と、今度は決勝戦という大舞台で対戦・・・というのが、6巻のメインとなっています。
唯を中心とした元ユース組、蓮葉や近江などのメインクラスのキャラたちはともかく、前年大差で敗れたときのメンバーだった先輩たち、サッカーをつい最近始めたばかりのヤンキー軍団たちは、決勝戦の雰囲気に飲み込まれて萎縮してしまう中、萎縮状態から解き放つため唯の取った行動とは?
かもめ中のディフェンス陣を苦しめる、王者・東神学園の攻撃を牽引する一色単のプレー、そして、一色を止めるために、なんとあの近江がマンマークにつくことになるのですが、その常識では考えられない一色を止めるための手段とはいったい?
守ることはできても、ビハインドを負った以上点を取らなければ勝つことはできない。 しかし、トラ→唯のホットラインが通る前に潰されてしまう。そのトラに足りないものとは?
そのあたりが、今回の見どころになっていくでしょうか。
※
6巻を読んで一番思ったことは、この作品のサッカーの描かれ方はいいとは思ってるんですけど、近江がサッカーシーンに絡んでいくほど、"リアリティ"という言葉から遠ざかっていくんだよなぁってことです。
先程、見どころに挙げた、近江が一色にマンマークにつくところの話なのですが、素人である近江をマークにつけたところで、質の高いランでマークを外しフリーでボールを受けラストパスを供給する一色を止められるはずもない。
そこで近江は発想を変え、一色の出すラストパスを、持ち前のずば抜けたスピードでもって反応し、相手FWよりも先にボールに触ることで対抗するという手段に出ます。
それが功を奏し、近江の反応できないパスコースを考える、一色のプレーの迷いを誘い、東神の攻撃の流れを止めることに成功するのですが、その近江のプレーは、さすがに物理的に無理なんじゃないかな(誇張表現の範囲を超えてしまってるのではないか)と思ってしまったんですね。
一色と東神のFWには、出し手と受け手コンビネーションがしっかりできていて、しかもそのパスはダイレクトで繰り出され出しどころは2箇所ある。
そんな状況で、パスを出した瞬間に反応して追いつくことができるのだろうか??
まぁ、近江の身体能力については前々から突っ込みどころではあったし、あれこれ深く考えてもしょうがないのですが、連載雑感でも取り上げてなかったので、あえて書き留めておくことにしました。
これが実際、(多少無茶であっても)物理的に十分可能だというなら、近江らしい破天荒なやり方で面白いとは思ってます。
6巻のサッカー描写で言えば、蓮葉→トラ→唯とダイレクトパスが通り、キックオフ直後の唯のドリブル突破のイメージが残ってる東神ディフェンス陣をあざ笑うかのようにラストパス→フリーになってた堤がシュートのシーンが一番好きでした。
てか、同じ元ヤンキー軍団の藤川やミヤッチには見せ場があったのだから、あの堤のシュートのシーンは決めさせてあげてほしかったなぁ!(笑
※
さて、コミック7巻は引き続き、東神学園との決勝戦が続いていくわけですが・・・
2点のリードを奪われてしまったかもめ中を、"トリックスター"の異名を持つ唯は、過去の実績通りチームを勝利へと導くことができるのでしょうか?
個人的には、この先の展開が好きなので、7巻の発売を楽しみにしています。
■ 掲載
GOAL47~GOAL56
週刊少年サンデー2007年20~31号
東神学園との決勝の途中まで掲載
タグ : GOLDEN★AGE
『キャプテン翼GOLDEN-23 7』 / 高橋陽一
2007.08.28 21:04
一時休載となった時点で、もしかしたら、このまま復活しないままなんじゃないかと思ったりもしましたが(笑)、無事に連載が再開された、『キャプテン翼GOLDEN-23』の7巻です。
今回も、6巻に続いて、翼くんの所属するバルセロナと、サンターナのいるバレンシアの優勝争いの生き残りをかけた一戦が収録されています。まるまる、バルサvsバレンシアの試合です。
見どころとしましては、サブタイトルにも使われている、
それと、ゴンザレスさんのエピソード。
作中のいたるところに、回想シーンが挿入されているのですが(そのへんも突っ込んでやりたいところではあるんですけどw)、そのエピソードそのものは、熱いものがあると思います。
サッカーシーン的にも、ゴンザレスさんへのシュートへと繋がる場面、翼くんがシュートと見せかけといてボールを軸足に当て味方とワンツーで相手DFを置き去りにして、今度こそシュート・・・と見せかけといて、オーバーラップしてきたゴンザレスさんへパスなんてところは、今回唯一のリアリティの中のイマジネーションが感じれれるシーンで、すごく好きだったりします。
ですけど・・・
純粋な疑問として、オリンピックがメインテーマなはずなのに、リーガのしかも直接的に優勝が決まる試合でもないのに、まるまる1巻分(実際には6巻から繋がってるのでそれ以上)費やす理由は何??
って思ってしまうのは、私だけでしょうか?
最初から、バルサで奮闘する翼くんを描くことが主体となってるなら、それで問題ないとは思うんですが・・・、まぁ、だからこそ、連載再開後はオリンピックに話を絞って、翼くんや日向くんのエピソードは別物として、描くことになったんでしょうね(^^;
(『Road to 2002』もそうだったと思いますけど)このようなグダグダ展開を見ていると、"作品をこれ以上継続させる意義はあるのか?"という、最近ずっと感じ続けている、私の素直な感想にたどり着いてしまいます。
この考えは、元々それほどキャプツバにはそれほどの思い入れ私だけでなく、無印時代から半端じゃない思い入れを持っている知人も同様のことを言ってました。
・・・ですが、現実としては、今一番売れているサッカーマンガは、この作品であり(そう遠くないうちにエリアが追い越すと思われますが、ともに週刊売り上げランキングでトップ10圏内に入れないのは、サッカーマンガ界の悲しい現実ですね・・・)、もっと広い視点で見ていけば、まだまだ必要とされる存在ということなのでしょう。強烈な批判論も少なくないですけどね。
この先、陽一先生が、どのように話をまとめていくのか、静かに見守っていきたいと思ってます。
まぁ、目指すところが、マドリード五輪(作中は"マドリッド"の表記だったかも)なので、いっそのこと2016年までストーリーを引っ張るという手もアリかもしれませんね!(爆
(※2016年夏季五輪は、東京もそうですが、マドリードも候補地になっています)
■ 収録
GOAL58~67
週刊ヤングジャンプ2007年7号~11号、13~17号
バルサvsバレンシア終了まで収録。
タグ : キャプテン翼GOLDEN-23
『GOLDEN★AGE 5』 / 寒川一之
2007.08.12 20:46
春の県大会予選を戦う、主人公・白河唯の所属する、かもめ中のメンバーたち。
唯たちがかつて所属していた、プロクラブのJr.ユースの先輩・蘭澄主率いる丸蔵中との試合に勝利を収めたところから、6巻はスタートします(流れ的には中途半端な感は否めませんw)。
ストーリーの見どころとしましては・・・
Jr.ユース時代に、唯に10番を奪われてしまい、どちらが真のエースであるか証明するために、わざわざ中学の部活動に所属したものの、結局は、"選手としての器"(というのは、少々酷だよなぁ・・・)を見せ付けられる結果となってしまった、蘭のその後についてがひとつ。
丸蔵中を破り、準々決勝まで勝ち上がった、万年初戦敗退だったかもめ中ですが、ここからさらにワンランク上のチームを目指すため、"攻撃力アップのための守備練習"をしたことによって、チームはどう変わっていったのかというのがひとつ。
あとは、東神学園の強さ。
特に、東神学園の攻撃を組み立てる、一色単のプレイヤーとして、どう優れているのかってあたりでしょうか。
それと、個人的に気に入ってるのいうのもありますが、何と言っても、ミヤッチ(宮内)の活躍ですね!
あのモヒカンに突っ込みたい気持ちは置いといて、元は素人ヤンキー軍団のひとりのミヤッチですが、ナリアちゃんの目に留まり、センターバックでプレーしているキャラなのですが・・・
丸蔵中戦後の、特訓の成果もあって、試合でいい守備ができているのをいいことに、調子に乗り出したミヤッチのミスから、かもめ中は失点してしまいます。
ですが、
"お前のミスはオレたちのミスだ!"
と、誰もミヤッチのミスを責めるようなことはしない・・・。
それに対して、ミヤッチは、プレーでミスを取り返そうと奮起する。
"オレのせいで同点にされたんだ、このままじゃ終われねー!"
と、カウンターのチャンスに、少々不恰好ながらも、自陣深くからドリブルで駆け上がり、唯にパスを送るシーンはカッコよかったと思います(笑
主役クラスばかりでなく、こういう、脇役クラスのキャラ(というには、目立ちすぎなんですがw)にも、活躍の場が与えられているところは、好感が持てます。
全体的な評価としては、キャラの成長速度や身体能力、年齢に対する技術レベルが高すぎるなど誇張が行き過ぎてしまっていたり、主人公の唯が完全無欠過ぎて面白くないなぁなど、(自分にとって)マイナスポイントもそれなりにはあるのですが、サッカー描写のベースとなる部分は、わりとしっかりと描けているので、好きで読んでると言える部類の作品ではあります。
連載当初、否定的に考えていた、絵柄や幼稚に感じられるキャラクターなどについては、もうすっかり慣れてしまいました(笑
むしろ、『GOLDEN★AGE』という作品全体をひっくるめて考えれば、寒川先生のこの絵柄じゃないとダメなんだとすら、思えるようになってきたぐらいです。
次の6巻では、いよいよ東神学園との決勝戦がスタートします。
かもめ中のメンバーたちも、大きく成長したとはいえ、地力ではまだまだ相手の方が上。そんな、東神学園に対して、どのようにして挑んでいくのか・・・。普段立ち読みでしか読んでいないので、早くコミックの方で、ゆっくりと読みたいですね(笑
■ 掲載
GOAL37~GOAL46
週刊少年サンデー2007年第10号~第19号
記者がかもめ中に取材に来た回まで収録
タグ : GOLDEN★AGE
『GOLDEN★AGE 4』 / 寒川一之
2007.06.05 00:12
コミック発売から、結構日数が経ってしまいましたが(苦笑)、簡単に雑感に書いておきたいと思います。
今回メインとなるのは、唯が所属していた、シーサペンツのJr.ユースの元チームメイトで、唯がつける以前に10番だったという、蘭澄主(あららぎ・すみかず)率いる、丸蔵中との3回戦になります。
主な見所としては、実力的には上とされているのにもかかわらず、蘭が唯対して強いコンプレックスを抱いている理由とは何なのか・・・という、ところでしょうか。
個人的な雑感としては、以前、連載雑感のところでもちょこっと書いたのですが、蘭が唯に10番を受け渡さなければならなくなったエピソードのところですね。
唯を10番にするというきちんとした説明も、10番を今まで背負ってきたというプライドに対するフォローもなく、10番を奪われてしまった蘭。作中のエピソードを読む限りでは、そりゃあ、納得なんかできないだろうなぁって思います。
高慢で人を見下すようなところもある蘭とはいえ、10番を奪われた仕打ちは理不尽なのに、唯よりも実力的に上なはずなのに、徐々に小物のような扱いになっていってしまってることに、連載を立ち読みしてた当時、すごく同情したくなった記憶があります(^^;
そのコンプレックスの部分を突いて、蓮葉が蘭を挑発するところは好きだったりするんですけど(笑
あとは、実力を少しずつ見せ始めてく近江の身体能力について突っ込んでやりたいなって思ったことと(笑)、巻末ページで、丸蔵中のキャラとして登場する、蘭と上井についての元ネタを知って「おおっ、そうだったのかー」って思ったこと、ミヤッチの背番号が1ヵ所間違えてることに気付いてしまったこと・・・あたりかな。
リアリティという観点で見ると、あれこれ突っ込んでみたくなる部分はありますけど、サッカーマンガとしては、現状の売り上げ数よりは、もうちょっと評価されてもいい作品だと思いますので、まずはサンデーの立ち読みからでも、読んでみてもらえればなぁと思います(笑
う~ん、やっぱり、絵柄が問題なのでしょうか?( ̄▽ ̄;)
■ 掲載
週刊少年サンデー2006年49号~2007年9号
丸蔵中との3回戦の途中まで掲載。
【以下追記】
・・・って、一度記事を書き上げた後に、3巻の記事を読んでみたら、最後のところは、今回と同じようなことが書いてあって、自分で笑ってしまいました(笑
タグ : GOLDEN★AGE
『キャプテン翼 GOLDEN-23 6』 / 高橋陽一
2007.04.30 11:10
これまで『キャプテン翼 GOALDEN-23』については、立ち読みだけですませ、コミックの購入はスルーしてきたのですが、今後は新刊コミックはすべて購入することにしました(これも私の意地みたいなものですw)。
ということで、キャプツバシリーズは、初めて自分で買いました(笑
今回のところで、私の印象に残ったのは、岬くんのエピソードですね。
"おまえはフィールドの"芸術家(アーティスト)"であっても "戦士(ファイター)"ではないからだ"
という、対戦相手のナイジェリアU-22代表のオチャド(この2人にはちょっとした因縁がある)の言葉をきっかけに、岬くんがファイター化していってしまうという、この展開に、なんだかなぁと・・・。
時と場合によることではあるのですが、どんなときでも己のスタイルを信じて貫き通すことに美学を感じる私からすれば、ちょっと疑問。岬くんには、ちゃんと個性が備わっているんだし、そうさせる必要性も感じません。
若島津のFWについてもそうなんですけど、安易に今までのイメージを崩してるだけに見えてしまうんですよね。
そして、相変わらずの、大ゴマ連発に遅すぎるストーリー展開。
結局は、"翼くんマンセー"で終わってしまうのだから、あまり余計なキャラクターやエピソードも不要なんじゃないかと思います。
何を描きたいんだかよく分からない状態になってしまってますね(^^; やっぱり、ギャグマンガとしてしか、読めないです(爆
陽一先生は、今後どのようにして、オリンピックまでつなげていく気なんでしょう?
今さらながら、作品の存在意義が微妙だなぁ・・・。
■ 掲載
週刊ヤングジャンプ2006年48号~2007年5・6合併号
GOAL48~57、U-22ナイジェリア戦の後半部分~バルセロナvsバレンシアの序盤まで掲載。
タグ : キャプテン翼GOLDEN-23
『ガールガールボールシュートガール 3(完結)』 / 平野博寿
2007.03.07 21:34
連載誌をチェックしてなかったので全然知らなかったのですが、終わってしまっていたんですね(^^;
最近連載されるサッカーマンガは、3巻までで終わることが多いなぁ(『キャプテンどんかべ』、『ケッタ・ゴール』、『Goal Den Age』など)。確かに、一般的にも面白いっていえる作品が少ないのも事実なんだけど、サッカーマンガを扱うブログとしては寂しい限りです。
で、作品の雑感ですが。
サッカーの面白さを描く作品というよりは、 女の子を描く部分の方が比重としては大きいものなので、私の読みたいサッカーマンガ像からは根本的に外れています。
女が女にキスしたり、"梅沢さんっ!!"って危ない抱きつき方をしたり(こういうの百合って言うんでしたっけ?)、何より、コミックの一番最後のページ(裏側からめくった最初のページ)は、主人公・梅沢ヒカリが女王様のコスチュームに身を包み"お仕置きの時間よ"ってイラストが描かれていたりと、いったいこれは何のマンガなのかとところも('-';)
サッカー部分については、 スコーピオンシュートや、ラボーナでゴールを決めるなど、相手の意表をついた創造的なプレーがあって、そのへんはわりと好きです。
けど、メインキャラ級の身体能力がスペシャル過ぎるので、それに萎えてしまい、トータル的に面白いのかと言われれば、う~ん・・・
作画のレベルは高い方だと思います(引いたフィールドを広く映してるところは手抜き感があるけど)。やたらと胸を強調されてたりするのには、まぁ、こういう方向性の作品だしねと苦笑い。
ということで、サッカーを主体と作品としては、お薦めできるものではありませんが、女の子だらけのサッカーマンガ読みたいんじゃー!!という方は、読んでみてはいかがでしょうか。
『GOLDEN★AGE 3』 / 寒川一之
2007.02.20 00:20
今回の収録されているところは、ストーリー的な見所が多くて、なかなか面白かったです。
まずは、"ゴールデンエイジ"の言葉の意味と、近江の過去の話。
それから、ヤンキー軍団のザコたちを3トップに置き、彼らに勝利を委ねた大会1回戦とヤンキーたちの奮闘。
もうひとつは、ヤンキー軍団の見てくれだけで、"お前らにサッカーをやる資格はない!"と相手チームの監督に言われたことを聞き、感情的になった唯が超攻撃布陣で真っ向勝負を挑む、大会2回戦。
このあたりが、今回の見所かな。
申し訳ないです、そのあたりの話は、他の作品同様、時間があったら後日追記するという形で・・・(苦笑
リアリティのあるサッカー描写・・・とは言い切れないのですが、そこそこにサッカーというスポーツのポイントは押さえられており、絵柄と年齢層低め向きっぽい作風が受け入れられれば、それなりに読める作品だとは思います。
少なくとも、サッカーマンガとしては、同じ週に連載がスタートした『エリアの騎士』(単行本も同日発売)より、売り上げ的には大きく水をあけられてしまってますが、こちらの方をお薦めします。
もっと売れてもいい作品だとは思うんですけどね~。
やっぱり、絵柄がマズイのかな・・・(^^;
タグ : GOLDEN★AGE
『Goal Den Age 3(完結)』 / 原作:綱本将也 漫画:高岡永生
2007.02.18 23:45
現在、『GIANT KILLING』が連載中の綱本将也先生が原作を担当した、『Goal Den Age』の最終3巻です。
結論から言って、『GIANT KILLING』の連載をスタートさせるために、こちらの方を終わらせたとしたなら(まぁ、仮の話です)、それは大正解だったなと思います。
・・・なんて言ったら、怒られるかな?(^^;
これは、以前も述べたことだと思いますが、序盤は、熱血的少年マンガ+サッカーの面白さがバランスよく融合した良作でした。
序盤のU-16の代表チームの練習試合の相手、かませ犬チームとして主人公がプレーしてたあたりは、すごく期待しながら読んでたんですよね。
非常に優れた長所を持つけど欠点も兼ね備えている、個性的なメンバーたちのお互いの長所を活かしながら、ゴールを奪ったあのシーンは、私をワクワクさせてくれました。
そこから、かませ犬チームのメンバーたちが、お互いの個性にさらに磨きをかけて、代表入りを目指して、切磋琢磨して成長してくという展開になれば面白くなるな~って考えていたのですが・・・
しかし、話はそこから急展開で進んでいって(主人公も、わりとすぐに代表入りしてしまった)、成長していく過程をじっくりを描くのではなく、最後には試合中に限界を超えて覚醒する・・・って感じになってしまったのが、私的には残念だったかなぁと。
その覚醒が描かれているのが、今回の3巻です。
その部分は、今日のところは省きます(^^;
すいません、もし追記できるようなら、そこについて書いていきたいと思います。
あと、作品が進むにつれて気になっていったのは、高岡永生先生の作画のエフェクトがどんどん過剰になっていったことでしょうかね(笑
あれでも、注意されて控えめしてるそうですが(2巻で高岡先生がそのようなことをコメントしてました)、ボールを蹴るインパクト瞬間にボールが潰れすぎだったり、スピードに緩急をつけてマークを外すシーンがどう見てもワープしているようにしか見えなかったり、覚醒した相手選手の目が真っ赤だったりなど、トンデモ系作品のように突き抜けてしまってるわけでは全然ないのですが、この絵柄と追い詰められて覚醒してくという展開が重なって、高岡先生の前作『フルたま』の終盤を思い出してしまって何とも・・・(苦笑
まぁ、何はともあれ、作品は終わってしまいました。
綱本先生は、『GIANT KILLING』の原作の方で、高岡先生は、熱血的なスポーツマンガを描く画力は十分高いとは思うので、またどこか別の作品で・・・ それぞれご活躍をお祈りしています。