2010年のサッカーマンガ界を振り返ってみよう!
2011.01.01 23:06
新年明けましておめでとうございます。
2011年も“サッカーマンガを読もう!”をよろしくお願いいたします。
・・・と、まずは、定番のご挨拶を済ませたところでさっそく本題に入るとしましょう。
2011年最初の記事は、事前の予告の通り、少し遅くなってしまいましたが、2010年のサッカーマンガについて、あれこれ振り返ってみたいと思います。
■ 現在連載中の作品
- 『イナズマイレブン』 / やぶのてんや(他、複数バージョンあり)
- 『うるとらスーパーさぶっ!!』 / 村山文夫
- 『エリアの騎士』 / 原作:伊賀大晃 漫画:月山可也
- 『ANGEL VOICE』 / 古谷野孝雄
- ★『キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA』 / 高橋陽一
- ★『けったま! ~蹴球☆らいおっとガールズ~』 / 不動らん
- ★『ゴールデンキッズ』 / 高橋陽一
- ★『コラソン ~サッカー魂~』 / 塀内夏子
- 『GIANT KILLING』 / ツジトモ 原案・取材協力:綱本将也
- ★『1/11 じゅういちぶんのいち』 / 中村尚儁
- ★『蹴児(ケリンジ)』 / 原作:井龍一 漫画:千田純生
- 『蹴球少女』 / 若宮弘明
- ★『T.R.A.P』 / 大和屋エコ
- ★『修羅の門異伝 ふでかげ』 / 原作:川原正敏 漫画:飛永宏之
- ★『振り向くな君は』 / 安田剛士
- 『MAGiCO』 / 佐久間力
- 『YATAGARASU』 / 愛原司
- ★『LIGHT WING』 / 神海英雄
- 『龍時』 / 原作:野沢尚 漫画:戸田邦和
- 『LOST MAN』 / 草場道輝
■ 2010年に連載が終了した作品
- 『さよならフットボール』 / 新川直司
- ★『少年疾駆』 / 附田祐斗
- 『蹴助DX』 / 馬場民雄
- 『デビル・フットボール・キングダム』 / 倉谷友也
- 『ばもら!』 / 長田佳巳(フットサルマンガ)
※ ★は、2010年に連載がスタートした作品。
※ 『フットボールネーション』は、現在休載中。
※ 『赤菱のイレブン』などローカル色の強いもの、かわせひろし先生の個人サイト掲載の『ケッタ・ゴール! 激闘編』、『清村くんと杉小路くんろ』や『ぼくらのカプトン』(★)といった管理人の中では“サッカーマンガ未満”に定義されるものなどは、リストから除外しています(もし、その他記入漏れなどがあるようでしたら、お手数ですが管理人までご連絡いただけると非常に助かります)。
現在、自分が確認している連載中のサッカーマンガは20作品あります。
しかも、それは複数ある『イナズマイレブン』のコミック作品をひとつにまとめ、現在休載中の『フットボールネーション』、ローカル色の強いもの、『個人的にサッカーマンガとは言い切れないと思っているものは数に含めていないことを考えると、実に数多くのサッカー関連マンガが存在しているということになります。
特に2010年は、新連載が11作品と近年稀に見る新連載ラッシュとなりました(ちなみに、2009年は、『フットボールネーション』と『デビル・フットボール・キングダム』の2作品のみ)。
その理由のひとつには、2010年がワールドカップイヤーだったこともあるかと思いますが、しかし、実際にはワールドカップ後に連載が始まったものも多く、日本代表を題材にした作品も『コラソン ~サッカー魂~』ぐらいであったという事実は個人的に興味深いものがあります(『蹴助DX』も代表で戦うところが描かれていましたが)。
それでは、ここからはトピック別に振り返ってみようと思います。
□ クッキリ別れた“明と暗”
現在のサッカーマンガ界全体としては、作品数も近年の中では一番多く、内容的にもバリエーション豊富で充実していて、極めて堅調であると言えると思います。
その中でも目を見張るものがあるのが、講談社勢の躍進ぶりでした。
2010年に終了したものも含め、連載されていた全25作品のうち、40%にあたる10作品が講談社系列の雑誌で掲載された(その次が集英社の5作品)と考えれば、素直に“すごい”としかいいようがないです。本当、講談社はどうしてしまったんだと思わずにはいられません(笑
特に、『蹴児』に『ふでかげ』と立て続けに連載が始まり、『YATAGARASU』と合わせ、一気に1誌で3作品のサッカーマンガが掲載されることになった月刊少年マガジンの存在が記憶に新しいところだと思います。
しかも、講談社勢のさらにすごいところは、良作が多いことなんですよね。
アニメ化されて飛躍を見せた『GIANT KILLING』をはじめとして、マイナー誌として位置付けられるであろう(ファン・読者の方ごめんなさい)マガジンイーノにも『さよならフットボール』のような素晴らしい作品が掲載されたことも称賛されるべきではないかと考えます。
さすがにこれ以上は・・・と思いますが、やれるものならもっとやってみやがれとあえて煽るような発言をしておくとします(笑
その一方で、惨敗続きなのが、週刊少年ジャンプ勢。
2010年は、『少年疾駆』がまず短期で打ち切りとなり、その後、『LIGHT WING』の連載をスタートさせるも、今現在の掲載位置は最後方・・・。
作品を描く漫画家さんたちはそれぞれに頑張っていると思うのですが、それでも客観的に見て、人それぞれ好みはあるのですが厳しいかなと思わざるを得ない作品の掲載が続いているのも事実で(それは、何よりアンケート至上主義の結果がそれを示している)、このあたりは、むしろ編集サイド、雑誌サイドのスタンスに疑問を感じてしまいます。
両作品ともに10週での打ち切りこそ逃れているものの、『NUMBER10』、『マイスター』から続くサッカーマンガ惨敗の波はいつまで続いてしまうのか。
やはり、日本で一番売れている漫画雑誌にサッカーマンガが定着しないのは寂しいです。 いつかこの現状を打開してくれるようなサッカーマンガの登場に期待したいですね。
□ 『キャプテン翼』が連載30周年
前項のラストで現在の週刊少年ジャンプにおけるサッカーマンガの現状を嘆くことを書きましたが、かつて、その週刊少年ジャンプで連載され、日本のサッカー界に多大なる貢献し、日本にとどまらず世界的な名プレイヤーにも影響を及ぼした『キャプテン翼』が、2010年で連載30周年を迎えました。
その30周年を迎えた2010年に、バルセロナに所属する翼くんがエル・クラシコを戦うところを描く新シリーズ、EN LA LIGAがスタート。
正直、現行のキャプ翼シリーズには、以前のような爆発的な人気はないかもしれません。というか、個人的に今のキャプ翼は(特に Road to 2002以降は)、結構微妙に思うことも多々あったりもします。
けど、それでも、やっぱり今でも絶大な知名度を誇り、ちょっとしたことでもすぐに話題・ネタになってしまうサッカーマンガは、キャプ翼おいて他にないんですよね。なんだかんだ言っても、みんなに一番愛されているサッカーマンガはキャプ翼なんです(今の若い年代は、その対象がイナイレになるのかなとは思いますが)。
自分も近年のシリーズに関しては、ネタ的な発言を多くしていると思いますが、・・・とは言っても、日本サッカーに多大な影響を与えたキャプ翼、陽一先生のことは最大限にリスペクトしています。というか、無印キャプ翼は、ノスタルジー的な意味合いも確かにありますが、今読んでも楽しめますし。
陽一先生自身も、今後キャプ翼を描き続けることに強い意欲を持ってらっしゃいますが、自分も翼くんたちの未来を見守り続け、時にはツッコみを入れながらも楽しんでいければいいなと思っています。
そういえば、昨年の記事で、現行シリーズの前作にあたる、日いづる国のジョカトーレが単行本化されてないといったことを書いたと思うのですが、今年6月にようやく発売されました。
2010年は、他にもゲームが発売されたり、CDが発売されたりなど、何かとワールドカップが始まる直前に発売が集中していたのですが、連載中の程よい時期に一度は発売予定リストに名を連ねながらも、発売を2010年まで延ばした理由はそういうことだったんだなと・・・。まったくもって商売上手なやり方だと思います。
それと、陽一先生と言えば、携帯サイトではありますが、自身で書かれた小説『ゴールデンキッズ』のコミック版の連載も始まりました。有料サイトではあるのですが、興味のある方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。
□ さらに加熱するイナイレブーム
『イナズマイレブン』の話に関しては、コミック版もありますが、基本はゲームが原作でアニメなどの方がメインな感じがあるので、普段はあまり言及しないのですが、ただやはり、サッカーとの結び付きという部分でまったく無視するわけにもいかないかなとも思うので、今年もこの場で少しだけ話をしたいと思います。
ネットの世界では、人気投票の結果が何かと議論を呼んだことが記憶に新しい『イナズマイレブン』。
今年、サッカーサイト系では、日本代表の試合の視聴率がイナイレアニメの視聴率にかろうじて勝利したという話がありましたけど、その時のイナイレの視聴率を見て、「イナイレの視聴率って始まった初期よりも上がってるじゃん」と、着実にその輪が広がっていることを実感した記憶があります。
私もアニメとかは普通に観てるとはいえ、実際そこまで詳しいわけじゃないんですけど、現在のイナイレのクロスメディア化は本当にすごいなと思います。
イナイレは、元々クロスメディア化を前提として作られたものではあるんですけど・・・、原作のゲームに、コミックもやぶのてんや版の他にもこしたてつひろ版や吉祥寺笑版などと複数ありますし、カードゲームや玩具類、今年は映画化されたばかりでなく、舞台化までもされたり、さらに某コンビニではイナイレ弁当なるものが登場したり・・・
あ、少し話は違いますが、マントをつけてサッカーの試合に出ようとした少年がレフェリーに止められ、それに怒った親が、「イナズマイレブンのアニメで認められてるんだから、試合でマント着ても問題ないだろ!」と発言したらしいという話もありましたね。とにかく、今のイナイレはすごい。
・・・で、自分がすごく興味を持っているのは、今あるイナイレ現象が日本サッカーの将来にどんな影響を与えてくれるのかなということです。
かつてキャプ翼を読んで育った少年たちがいるように、イナイレを観て育った少年たちが日本代表の主軸を担うようになった時、日本のサッカー界はどうなっているんだろうか。
よく日本代表に中盤のいい選手が多いのは、キャプ翼の影響が大きいんじゃないかいう言われ方をされたりするじゃないですか。きっと、そのひとつ答えがイナイレ世代の成長によって得られると思うんですよ。例えば、15年後の日本は、名GKが多く存在しているのかといった具合に。
キャプ翼とイナイレ、どちらも子供たちに大きな影響を与える存在という意味では同じですが、この両者の最大の違いは、キャプ翼は陽一先生なりサッカーを描いていこうとした結果トンデモになっていきましたが、イナイレの場合は最初からトンデモを描いたもの“超次元サッカー”だということですかね(笑
正直言うと、私は、最初イナイレのクロスメディア化の計画の話を知った時、面白そうだとは思ったけど、ここまでのブームになるとは思ってもいませんでした(苦笑
この先、イナイレは私にどんなものを示してくれるのか、これからも興味深く見守っていきたいと思います。
□ 『GIANT KILLING』のアニメが放送!
2010年の4月~9月、NHKBSにて『GIANT KILLING』のアニメが放送されました。
そのアニメ放送の評判が良かったのか、その後9月末よりNHK教育テレビ、つまりは地上波での放送がスタートされ現在も放送中となっています。
『イナズマイレブン』はゲームのアニメ化のため、サッカーマンガからのアニメ化は、現状では『GIANT KILLING』のみとなります。
個人的には、大好きすぎるジャイキリのアニメということで、戦々恐々としながら観始めていきましたが、パーフェクトの出来というわけではないですが、アニメの映像+音声によって原作の良さがより引き出される部分もあったりして(逆に、制作側が原作のジャイキリファンが感じる面白さのツボを理解しきってない部分もたまにあったりもした)、全体としてはそれなりに楽しめるものでした。
ただ、依然として、サッカーの動きの部分には大きな難があり、サッカー描写にも魅力があるジャイキリの面白さのすべてを引き出せたわけではなかったとも思っています。それは、サッカーの動きをアニメで表現するのは難しいと頭の中では理解してるつもりなんですけど、やはり残念だという気持ちが強く残ったのも事実で、今後のサッカーアニメにとっても大きな課題として立ちはだかるだろうと感じています。
そうは言っても、全体として今回のアニメ化は、ジャイキリにとって良い影響を及ぼしたことは間違いないです。
イナイレのようなブームまでは巻き起こしていないにしても、アニメ化にとって新規の原作ファンを開拓し、着実に単行本のセールスに結び付けていたので。そして、これはどうでもいい話ですが、原作のジャイキリをメインで扱っている、このブログにも新規の読者様が増えることにもなりました(本当にありがとうございます!)。
ジャイキリもまた、ETUのマスコットキャラであるパッカくんの着ぐるみを製作しスタジアムや書店などを回ってみたり、違う出版社から関連本が発売されたり、今冬にはETUのレプリカユニフォームの発売が予定されていたりなど、さらなる広がりを見せています。
ジャイキリも、イナイレとは少し形態が違いますが、マンガからリアルサッカーへの世界につなげる役割を着実に担っていて、この先もっと世界を広げていくことができるのか、ひとりのジャイキリファンとして、自分もつながりの中にいるごく一部の存在として、楽しみに見守っていきたいところです。
□ 『GIANT KILLING』と『イナズマイレブン』が講談社漫画賞を受賞
ある意味、上の2つ要素を合わせたようなものですが、第34回講談社漫画賞にて、児童、少年、少女、一般の4部門のうち、児童部門では『イナズマイレブン』が、一般部門では『GIANT KILLING』とサッカーマンガ関連から2作品が受賞するという結果となりました。
この件につきましては、新たに語るようなこともないので、当時このことを取り上げた記事のリンクを貼って終わりとさせていただきます(手抜きじゃないですよ?w)。
改めまして、綱本先生、ツジトモ先生、やぶの先生、おめでとうございました。
□ NHKBS・MAGネットでサッカーマンガ特集が放送される
今年の5月に、NHKBS2などで放送されている、MAG・ネット ~マンガ・アニメ・ゲームのゲンバ~にて、“サッカーマンガ2010”と称した番組が放送されました。
えっと・・・、2010年で個人的に一番大きな出来事がこれでした。
そりゃあそうですよね、ブログがテレビで紹介されたり、顔は出さなかったとはいえ私自身が“サッカーマンガを読もう!”管理人としてテレビにほんの少しだけでも出てしまったわけですからね(苦笑
まぁ、これについても、当時の記事を貼っておけば十分・・・かな?(笑
実を言うと、この記事を書き始める前、録画しておいた放送を見返してました。
えぇ、久々に観ても、やっぱり死ぬほど恥ずかしかったですとも!(笑
でも、この番組との関わり合いは、自分としてはいろんな意味で貴重な体験をさせてもらって、番組のごく一部ではありますが、関わらせていただいて良かったと心から思っています。特に、『フットボールネーション』がテレビに紹介される、小さなきっかけになれたことは、ささやかな自分の誇りでもあります。
そして、インタビューされるのって、すごく大変なことなんだなということを思い知りもしました。
というのも、自分が本当に言いたいことを上手く言葉で表現し切れなかったとしても、それがバッチリ映像として収められ、確かな証拠としてその発言が放送されてしまうわけじゃないですか・・・。
もちろん、それは自分の能力不足な部分もあるんですけど(自分としては、過不足なく伝えきれるように意識していかないといけない)、それ以降、私はたとえインタビューでその人本人の発言を聞いたとしても、すべてを鵜呑みに捉えることはしなくなりました。
それは、決してその人の言ってることを信じないというわけではなくて、本当に伝えたいことを言い切れてない場合もあるということをも考慮しているということです。これが文章だったら、納得いくまで考え直す、書き直すことができますけどね(それだって、適切に伝わらないことなんていくらでもある)。
・・・なんか、サッカーマンガの話題から遠ざかったしまいましたが、とにかく、この話に関わったことは、自分にとって大きなプラスになりました。その最初のきっかけを自分に与えてくれた、番組プロデューサーさんには心から感謝しています。
私としては、テレビじゃなくても、こういう何かの機会があったら関わってみたいという気持ちはすごくあるので、もし自分のような者が必要な時がありましたら、いつでも声をかけて下さいますよう、お待ちしておりますー(笑
・・・
・・・といった感じで、2010年のサッカーマンガ界について、思いつくままに振り返ってみましたが、いかがだったでしょうか。
この記事では、主に今年あった出来事を中心に書いてきましたが、この後、もうひとつ2010年を振り返るものとして、“このサッカーマンガがすげぇと思った2010年(仮)”と題して、大体自分が書いてきたことのまとめ的な内容になるかと思いますが、作品別にいくつかをピックアップして語ってみようかと考えています(それはまた後日に)。
さて、2011年は、サッカーマンガ界にとってどんな年になりますでしょうか。
個人的には、2014年以降主軸になってきそうなサッカーマンガの台頭に期待したいですね。現在主軸になってるサッカーマンガたちも、結構いい感じの巻数になってきましたし、さらなる未来を考えるとそろそろこのあたりで・・・と思います。
あとは、サッカーではないけれど、本格志向のフットサルマンガの登場にも期待したいところです。そろそろ出てきてもいいでしょうと。『ばもら!』も、いつの間にか終わってしまいましたからね・・・。
それと、今年からジュニア世代のサッカーが、従来の11人制から本格的に8人制になっていくということで、それがすぐさまサッカーマンガに反映されることはないかもしれないですが、その動向は気に留めておきたいなと思ってます。
みなさんは、2011年以降のサッカーマンガに、どんなものを期待されていますでしょうか。
なかなかすべてを完璧にとはいかないですが、なるべく新しいものの情報は素早くフォローしていければと思っていますので(小さなことでもいいので、何かネタがあったら提供してください)、今年もよろしくお願いいたします。
【便乗企画】現役サッカーマンガの中から日本代表23人を選んでみたよ!
2010.05.25 01:15
以前、Σ無駄話のトルドさんが俺的サッカー漫画日本代表23人が発表されましたという記事を書かれていたということをツイッターの方に載せたのですが、今回、それに便乗し少し自分なりにアレンジしまして、私なりに現役(=現在連載中の作品)サッカーマンガ日本代表23人を選んでみることにしました。
サッカーマンガベストイレブン的な検索キーワードというのは、これまでも結構あったりするんです。
でも、なぜ今までそういったことをやってこなかったかといえば、タイトル多すぎてとてもじゃないけど選びきれない、そもそも『キャプテン翼』や『イナズマイレブン』といったトンデモ系と『GIANT KILLING』や『ANGEL VOICE』のようなリアリティ路線の作品のキャラを一緒には選んでもいいものなのだろうか、同じくプロサッカーの選手と中学生を同じチームに選ぶのもなんだかなぁ・・・などというのがあったからです。
でも今回、ワールドカップも近いですし、トルドさんの記事の投稿日からすれば、完全に乗り遅れた感ものあるのですが、今日ちょうどリアル日本代表の試合にちょっとイラッときた部分もありまして(苦笑)、気分転換がてら一気に記事を仕上げてみました。
ただやっぱり全作品から選ぶのはちょっと困難が伴うので、やりやすいように現役サッカーマンガという制限をつけて、トンデモとリアル、年齢差といったものはあまり気にせず、キャラクターとプレースタイルを重視選んだつもりです。
【ルール】
- 現在連載中のサッカーマンガから選ぶこと。
- なるべく各タイトルから1人は選ぶようにする(どうしても選びようがない作品はやむ得ずスルー)。
- 女子キャラはあえて選ばない(今後の企画に含みを持たせるため)
・・・それでは、メンバー発表といきましょう!
なお、キャラクターの明記順は、タイトル名五十音順に統一しています。
- GK:所沢 均 (ANGEL VOICE)
- エンボイ界のSGGK・皆川さんとどっちを選ぼうか迷ったんですけど、じっちゃん(関根GKコーチ)の名にかけてってのと、将来性にも期待を込めて。
- GK:若島津 健 (キャプテン翼)
- いざとなったらFWとの二刀流で!
- GK:緑川 宏 (GIANT KILLING)
- 元日本代表の肩書きがありますし、ベテランGKをひとり入れておきたいなと。もちろん個人的なひいきがあることを否定するつもりはありません(笑
- DF:風丸 一郎太 (イナズマイレブン)
- 俊足系サイドバックを選びたいと考えて最初の思い浮かんだので。
- DF:壁山 塀吾郎 (イナズマイレブン)
- コミック版の壁山かわいいよ壁山。ディフェンスラインを高く保つチームを志向する私のチームでは、本来だったら使いづらいところではあるのですが、守備を固めて虎の子を1点をどうしても守りきりたい時、ゴール前に立ちはだかる壁として大いに貢献してくれるはず。
- DF:脇坂 秀和 (ANGEL VOICE)
- 根拠はないですが、個人的に市蘭のメンバーの中で一番サッカー選手として成長しそうなのが脇坂だって思ってます。エンボイワールドでもプロになって、代表入りしてるって画が浮かんでたりします。最終ラインのコントロールを任せたいです。
- DF:醍醐 弘文 (コラソン)
- モデルになっていると思われる人に頑張ってほしいなという願いを込めて。
- DF:片倉 哲平 (MAGiCO)
- 右サイドバックだけどパスセンスに長け、ゲームをコントロールするができる選手。あの位置でしっかりビルドアップできる選手がいるといいよなぁと意味合いも込めて。
- DF:加藤 剛志 (MAGiCO)
- 普通に名前書くと誰だか分からんけどマジコの偽プジョルことカトパンです。身体能力の高さと強いハートも持ち主ってことで選んでます。あとは、守備要員のサイドバックとして起用したいなと。ほら、本物のプジョルだって、サイドバックやってる時だってありまし、カトパンだってきっとできるはずですよ!
- MF:荒木 竜一 (エリアの騎士)
- 現役サッカーマンガの選手の中で、一番ワンタッチで局面を変えるパスが出せる人ではないかと思ってます。ラストパスの供給源として期待です。あ、でも、身体が絞れてない状態なら、もちろん即外しますよ?
- MF:織田 涼真 (エリアの騎士)
- キャラ的なものも含めて、エリアで一番が好きなのが織田さんです。守備能力も高いし、ロングフィードも上手く中盤の底からしっかりと攻撃の起点にもなれるところが良いです。
- MF:窪田 ハルヒコ (GIANT KILLING)
- セカンドボールもよく拾えるし、ボールもしっかり動かせる。スキあらば、ゴールをも狙っていける。性格的に慣れない環境でやってけるのかちょっと心配にもなるけれど、ジャイキリワールドでは五輪代表に名を連ねてるぐらいだしきっと大丈夫さ!
- MF:椿 大介 (GIANT KILLING)
- 圧倒的な運動量とスピード。中盤の底からの飛び出しや、自分で持ち込んでいくこともできる。パスセンスにも優れてる。チームに縦への推進力を与えてくれる存在で、個人的にもすごく好みのプレーヤーです。窪田以上にメンタル面が心配ではありますが。
- MF:鳶 蹴助 (蹴助DX)
- 高い足元の技術を誇り、イマジネーション豊富な個人技で突破をはかることができる。サイドに置きたいですね。
- MF:沖 千尋 (フットボールネーション)
- いろんな意味でサッカーというスポーツをよく知っている人。だから、どこのポジションでもできるにしても、セントラルMFに置くのが一番が生きるのだと思う。ジョーカーが本気を出せる環境が整えば、W杯でベスト4入りは本気で狙っていけるようになるでしょう。
- MF:可児 小太郎 (MAGiCO)
- 今回選んだ中で一番サプライズ的な存在かも? ちょっとぐらい逆を取られたとしても、そのスピードであっという間にカバーしてしまう守備系のボランチ。タイプ的にも他にいないし守備的な運動量を増やすために入れてみました。
- MF:反町 優作 (YATAGARASU)
- テクニックに優れ、左サイドからの突破力と、意外性あるアクロバティックなプレースタイルが魅力。あのブラジリアンキックが好きなんだ!
- MF:志野 リュウジ (龍時)
- 真ん中でもプレーできるけど、右サイドからの局面を打開するドリブルに期待。メンタリティも日本人離れしてるところもありますし・・・、個人的にリュウジがリアル日本代表にいてくれたら・・・とよく思ってたりします。
- FW:逢沢 駆 (エリアの騎士)
- 相手DFと駆け引きをしながら、裏を取ることに優れたストライカー。なんたらトリックよりも、とにかく常に背後を狙ってやるという動きで、相手DFを存分に嫌がらせてほしいです。
- FW:戌井 凌駕 (コラソン)
- 駆とは違って、相手DFと真っ向勝負のやり取りで力強さを見せるストライカー。気性の荒さが仇になりそうな心配もあるけれど、こういうゴリ押しできて相手とやりあえるFWというのも日本代表にいてほしいって思ってしまいますね。
- FW:古内 健 (GIANT KILLING)
- 日本の至宝ケン様です。なぜ選んだのかと言えば、それは“ケン様だから!”としか答えようがありません。40歳を越えていますが、かつて日本代表の中心としてプレーした経験と“何かを持っている”というケン様は代表にいるべき選手なんだと思います。
- FW:伊達 蔵希 (MAGiCO)
- とにかく創造力溢れたプレーでゴールを狙っていくところが魅力的。プレー面もいいですが、諦めないで戦う、ゴールを狙っていこうとする姿勢も好きです。
- FW:マツモト (LOST MAN)
- 今の連載中のマツモトを見ていると、FW固定で使ってしまうのはもったいない気もするんですけど、他にメンバーは豊富にいるのでFWに。ローカスツ時代のように、最前線で身体の強さを活かしてボールをキープして周囲を上手く使うプレーを見せてほしいです。かつ、ゴールも狙ってもらうと。
スタメン布陣。
---------松本-----
------窪田--------
-反町----------志野-
----------------
------椿--沖------
----------------
-風丸--脇坂--醍醐--片倉-
----------------
-------所沢-------
4-2-3-1というか、4-4-1-1というか・・・みたい感じで。
ユーティリティプレーヤーが多いので、上手く選手のタイプとバランスを見ながら組み合わせを変えていくと、かなりバリエーション豊富なサッカーができるようになるなず。
マツモトは後ろに下げて、ストライカー系を最前線に入れるもよし。クボタンのところは、パスでリズムを変えたければ荒木を入れればいいし、駆なり凌駕を入れるなりして完全に2トップにしてもよし。
とまぁ、こんな感じで、都合上12作品の中からしか選べませんでしたが、23人を選出してみました。
わりと主役クラスの選手を並べるだけのものに近く、それとどうしても作品によって実質選択肢がないようなものも結構あったりして、選ぶ幅の狭いあまり面白みのない選考になってしまったなぁと思ってます。それでもプレースタイルやポジションのバランスなどを真剣に考えてガチで選んだつもりですなのですが・・・。
他に選べなかった選手たちも結構います。
結局、キャプ翼キャラは、岬くんや石崎くんあたりは選んでみたかったけど外してしまいましたし(ただ翼くんは入れるとすべてが崩壊するように思えたので最初から選外にしてましたが)、ジャイキリだと赤崎や持田、杉江あたりも選んでみたかったです。
あとFWは『YATAGARASU』の茂木、『ANGEL VOICE』の成田、『GIANT KILLING』の夏木と、すげぇシュートを決めるけど、意外とイージーショットは外してしまいがちな3人の誰かを選ぼうか悩んだのですが、最終的には全員外してしまいました(笑
まぁ、そんなところでしょうかね。
結構制限つけて選んだとはいえ、これだけでもそれなり悩んでました。
だから、やっぱり、サッカーマンガ全体で選ぶのはちょっと無理ですね。それこそ1日がかりで考えるつもりじゃないと(笑
元々は便乗企画ではありましたが、日韓戦の日本代表の戦いぶりに対するモヤモヤとしたものもあったので、私的にいい気分転換になりました。でも、妄想はこれまでにして、明日からはまた真面目に日本代表のサッカーを考え、応援したいと思います!
みなさんだったら、どんなメンバーを選びますでしょうか?
ちょっとした気分転換がてら、考えてみるのも面白いのではないかと思います。
2009年のサッカーマンガを振り返る
2009.12.31 20:04
2009年も終わりということで・・・
2009年のサッカーマンガについて、トピックスをいくつかピックアップしつつ(サッカーマンガ自体大きな話題になることは少ないので書くこともあまりないですが)、振り返ってみたいと思います。
■ 現在連載中の作品
- 『イナズマイレブン』 / やぶのてんや
- 『うるとらスーパーさぶっ!!』 / 村山文夫
- 『エリアの騎士』 / 原作:伊賀大晃 漫画:月山可也
- 『ANGEL VOICE』 / 古谷野孝雄
- 『GIANT KILLING』 / ツジトモ 原案・取材協力:綱本将也
- 『さよならフットボール』 / 新川直司
- 『蹴球少女』 / 若宮弘明
- 『蹴助DX』 / 馬場民雄
- 『ばもら!』 / 長田佳巳(フットサルマンガ)
- 『フットボールネーション』 / 大武ユキ(2009年スタート)
- 『MAGiCO』 / 佐久間力
- 『YATAGARASU』 / 愛原司
- 『龍時』 / 原作:野沢尚 漫画:戸田邦和
- 『LOST MAN』 / 草場道輝
※サッカーマンガと定義かわせひろし先生の個人サイト掲載の『ケッタ・ゴール! 激闘編』、浦和レッズ有料情報サイトが主掲載の『赤菱のイレブン』(作者:古沢優)他は、このリストから除外しています。 サッカーマンガとして定義するべきか微妙なラインにある『清村くんと杉小路くんろ』と『群青シザース』も除外しています(後者は、今後の展開次第ではリストに入れるかもしれません)
■ 2009年に連載が終了した作品】
- 『大分トリニータ物語』 / 原作:木村元彦 漫画:宮城シンジ
- 『キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ』 / 高橋陽一(2009年連載スタート、続編は2010年春頃連載開始予定)
- 『清く正しく美しく』 / ufotable×たあたんちぇっく(ウェブ掲載)
- 『GOLDEN★AGE』 / 寒川一之(ウェブ掲載)
- 『マイスター』 / 加地君也
- 『未来のフットボール』(2009年連載スタート)
・・・
ここからは、トピックする別に振り返ってみるとします。
□ 『マイスター』が10週打ち切り
すごく前のことのような気がするんですけど、連載が打ち切られたのは今年2月の話です。
『NUMBER10』以来、久しぶりに週刊少年ジャンプにサッカーマンガが連載されるということで注目されていましたが、残念ながら『NUMBER10』に続いて10週で打ち切られてしまうという結果に・・・。
とはいえ、なんだかんだ言っても少年ジャンプ掲載の作品なのだから、単行本はそれでもサッカーマンガ勢の中ではそこそこ売れるのではと思っていましたが、特にそういったこともなく、「ふざけるなァ!!」という迷言を残し去っていきました。
内容は、正直擁護し切れないというか(「楽しんで勝つ」というコンセプト自体は悪くなかったけれど・・・)、10週で打ち切られても仕方がなかったものだと思いますが、ネットでのあまりにも酷い叩かれっぷりを見てしまうと、逆に同情したい気持ちにも・・・。復活のチャンスがあるのかは分かりませが、頑張れ加地先生。
□ 単行本化されない作品たちを思う・・・
今年、単行本の発売が告知されながらも、結局発売してくれなかった作品があります。
その作品のタイトルは、『大分トリニータ物語』と『未来のフットボール』です。ちなみに、『キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ』も発売されていないままですが、こちらは来年発売されると思います。
『大分トリニータ物語』は、BJ魂で連載されていた最終回に2009年7月に発売予定という情報がありましたが、今のところ発売される気配がありません。個人的に不可解なのは、一度予定時期まで告知しておきながら、結局されなかったことです。何か大人の事情でもあるのでしょうか?
ただ、今のトリニータの現状を考えると、このまま単行本化されることはないまま終わってしまうんでしょうね。むしろ今年起こったことこそ、しっかり取材して伝えるべきでは・・・と思いますけどね。
サンデー超、クラブサンデーに掲載された、『未来のフットボール』も単行本化が告知されながらも、未だ発売されないでいます。同時期に連載が始まってる他の作品は単行本化されているというのに・・・。個人的には、単行本出してほしかったんだけどなー。
昨年も『LOOK UP!』が単行本化されませんでしたが、それは最初から発売されるという告知すらされていないものでした。なので、まだ納得ができます。けど、先程挙げた2作品はそういうわけではありません。
予定は予定なので、「予定が変更になりました」と言われれば返す言葉もないですが、どんな作品であっても、少なからず単行本化を待っているファンがいるということを忘れてほしくないなと思いますね。
身勝手な個人的事情も言わせていただくと、単行本発売すると言うから連載誌を処分したのに、後になってやっぱり発売されませんというのは困ります。私自身も迂闊だったことは否定しませんが(せめて切り抜きだけでも発売されるまで残しておくべきだった)、またその雑誌を探すとなると大変なんだってば・・・orz
□ 『イナズマイレブン』の人気
アニメの新シリーズがゴールデンタイムで放送され、オリジナルであるゲームの新作も、“ファイア”と“ブリザード”の2つのバージョンで発売したからとはいえ、出荷本数がミリオンを突破するなど、その人気は着実な広がりを見せています。
先日グラウンドで子供たちが、「ツインシュート」ではなく「イナズマ1号」と叫びながらシュートしているのを見た時、時代の変化を感じてしまいましたね~。
ただ、コミック版の方は、着実に伸びているとはいえ、ゲームやアニメに比べるとその勢いは弱いんですけどね・・・。ですが、今の子供たちに影響を与えているものとして、取り上げてみました。
□ 大武ユキ先生がサッカーマンガの連載に復帰
個人的に、今年一番嬉しかった話題がこれです。
『サッカーボーイ』、『我らの流儀』がサッカーマンガファンにはな有名大武ユキ先生が、連載としては10年以上ぶりにサッカーマンガの世界に戻ってこられました。
新連載の『フットボールネーション』は、2001年にプロトタイプができて、多くのネームを持ち込みをして、8年の時を経て連載が実現したという大武先生の意欲作。
もも裏の筋肉が使ったプレーができるなどの一定のコンセプトに基づいて作られたチームが、日本をサッカー先進国へと成長させるための道標となるのか?
日本サッカーのひとつの可能性を描いたものとして、大武先生らしい感性でどう面白く、説得力のあるものとして描いていくのか、個人的に非常に楽しみにしています。
□ 綱本将也先生の次回作はサッカーマンガにあらず
すでにご存知の方も多いかと思いますが、これまで複数のサッカーマンガの原作を手掛けてきた、『GIANT KILLING』の原案者でもある綱本将也先生の次回作は、競馬漫画の原作に決まったという話です。
この話が出た当時は、次の項目に書く出来事が話題をさらっていたのもあり、書きそびれてしまったので、この場を借りて少し書かせていただこうと思います。
(参考リンク:日高舞台に競馬漫画 「スピーディワンダー」来春連載 原作者ら 牧場など現地取材(北海道新聞[道央]))
この話も、ただ普通に競馬漫画の連載が決まったということならまだしも・・・
綱本さんはサッカー漫画の新連載が決まっていたが、「20年来の競馬ファン」という自身の強い希望で、競馬漫画に方針変更した。
(参考リンクの記事より引用)
という記述があったことが、個人的に大きなショックでした。 えー、そりゃないですよー。というか、せめて路線変更の話は伏せておいてほしかったです・・・orz
まぁ、ですが、気が乗り切らないままにサッカーマンガの原作をするよりは、本人の一番やりたいものを形にするのがベストだと思います。こればっかりは、仕方がないよね・・・。
私は、正直競馬のことはさっぱり分からないので、自分の知らないジャンルを手がけたの綱本先生の作品を読んだ時、私自身がどんな感想を抱くのか・・・というのは、非常に興味あります。
私が今ここにいるのは、綱本先生が原作のサッカーマンガに触れたことがひとつのきっかけですし、一ファンとして、綱本先生を応援していきたいです。・・・けど、「またいつか、新作サッカーマンガの原作にも手がけて下さいね!」という言葉も付け加えておきますけどね(笑
□ 『GIANT KILLING』アニメ化が決定!
今年一番のサプライズは、やはりこれではないでしょうか。
サッカーマンガのアニメ化は、『エリアの騎士』の方が絶対先だと考えていたので、私にとってはかなりの不意打ちでした(笑
この件については、つい最近のことですし、記事でも言及しているので、ここで新たに書くこともないですね。アニメ化がジャイキリに何をもたしてくれるのか、思い入れが強い作品なだけに、不安を強く抱いているのも確かなの ですが、とりあえずは暖かい目で見守っていこうと思ってます。
・・・
私が思いついた限りでは、こんなところですがいかがでしたでしょうか?
世間的には、「サッカーマンガは面白くない」と、結構言われたりもしますが(苦笑)、“この業界なりに”ここ数年の流れの中では、昨年に引き続き堅調に推移していると私は思います。
売り上げ的数な話をすると、現在一番売れてる野球マンガやバスケマンガ、テニスマンガと比べてしまうと、サッカーマンガのそれは遥かに少ないという現状があるのは確かなのですが、オリコンの週刊ランキングトップ100に入る作品数は前年よりも増えているという事実もあり、全体を見ると底上げされてきています。
具体的なデータは、大人の事情的なものがありますので載せられないですが(自分用に作った資料はありますw)、大まかに不等号で表すと・・・
GIANT KILLING>エリアの騎士>(週刊トップ50の壁)>イナズマイレブン≧ANGEL VOICE≒LOST MAN≧GOLDEN★AGE≧龍時>(以下トップ100圏外)YATAGARASU、MAGiCO、ばもら!
大体こんな感じになっています。
個人的には、作品のバリエーションも結構ありますし、A代表を題材にした作品がひとつはほしいかなとは思いますが、普通に楽しめているものも多いので、現状のラインアップには概ね満足しています。
そして、来年へと話題を移していきますと・・・
まずは、何と言っても2010年南アフリカワールドカップがあります。
ワールドカップイヤーということで、いくつかの新連載が始まることに期待したいです。
新連載と言えば、『キャプテン翼』が連載30周年を迎えるということで、新シリーズの連載が春から始まる予定になっています(陽一先生は、先月のクラシコも取材しに行かれたそうです)。30周年のキャプ翼は、他にも様々な動きが見られるかもしれませんね。
あとは、何と言っても、『GIANT KILLING』のアニメが始まること。
気持ちとしては期待2割不安8割といったところですが、アニメ化によってどれだけ単行本の売り上げが伸びるのかという点も含めて、大いに注目したいところです。
・・・ということで、時間が押してしまい、だいぶ駆け足にとなりましたが、2009年のサッカーマンガについて振り返ってみました。サッカーマンガ業界にとって、2010年はもっと素敵な1年になりますように。
2008年を振り返って
2009.01.01 01:20
新年明けましておめでとうございます。
昨年中にこの記事をアップする予定でいたのですが、ついうっかりテレビを見ていたら、記事を書き上げることができず、年が明けてしまいした( ̄▽ ̄;)
新年早々、ドタバタしてしまって申し訳ないのですが、2008年について簡単に振り返ってみたいと思います。記事のほとんどは、2008年中に書いたものなので、それを前提として呼んでいただけたらと思います。
■ 2008年のサッカーマンガ界について
【現在連載中の作品(ウェブコミックも含む)】
- イナズマイレブン / やぶのてんや(2008年連載タート)
- うるとらスーパーさぶっ!! / 村山文夫(2008年連載スタート)
- エリアの騎士 / 原作:伊賀大晃 漫画:月山可也
- ANGEL VOICE / 古谷野孝雄
- 大分トリニータ物語 / 原作:木村元彦 漫画:宮城シンジ(2008年連載スタート)
- 清く正しく美しく / ufotable×たあたんちぇっく(ウェブコミックに移行)
- GOLDEN★AGE / 寒川一之(ウェブコミックに移行)
- GIANT KILLING / ツジトモ 原案・取材協力:綱本将也
- 蹴球少女 / 若宮弘明(2008年連載スタート)
- 蹴助DX / 馬場民雄(2008年連載スタート)
- マイスター / 加地君也(2008年連載スタート)
- MAGiCO / 佐久間力(2008年連載スタート)
- YATAGARASU / 愛原司
- 龍時 / 原作:野沢尚 漫画:戸田邦和
- LOST MAN / 草場道輝(2008年連載スタート)
※かわせひろし先生の個人サイト掲載の『ケッタ・ゴール! 激闘編』と、浦和レッズ有料情報サイトが主掲載の『赤菱のイレブン』は、このリストから除外させていただきました
【2008年に連載が終了した作品】
- キャプテン翼 GOLDEN-23 / 高橋陽一
- なでしこシュート! / 神崎裕
- LOOK UP! / 水穂しゅうし(2008年連載スタート)
単行本化すらされずに打ち切られてしまった『LOOK UP!』、ウェブ送りにされてしまった作品などもありましたが、全体的に見れば、歩幅は小さいながらも、着実に前進した1年と言えるのではないでしょうか。
下半期に連載がスタートした作品が結構あり、全体で15作品と(中にはサッカーマンガと定義するにはかなり微妙なものもありますが・・・)その数は決して少なくないと思います。必殺プレーを全面に押し出したものから、ドキュメント系、玄人好み系のものや、萌え・お色気路線のものなど、バリエーションもそれなりに豊富です。
近年は、3巻以内で連載が終了してしまう作品が非常に多かったのですが(私個人は、勝手に4巻の壁と呼んでいましたw)、現在では10巻まで到達している(到達できそうな)作品がいくつか出てきて、そういう意味で順調・・・とは素直にいえない部分もあるんですけど、悪くはないかなと思ってます。私個人としては、楽しませてくれる作品は、それなりにあったので。
ですが、人気や単行本の売り上げといった観点から見ると、『エリアの騎士』と『GIANT KILLING』がサッカーマンガの中では頭ひとつ抜けた存在となっていて、タイミングが良ければ、週刊の売り上げランキングでもトップ10を狙えるポジションに到達しているのですが、他の売れているスポーツマンガと比較してしまうと、正直なところまだまだ低い所にいるというのが現状です(某ランキングを見ていたら、エリアと『ダイヤのA』とでは、単純比較で1.5倍以上後者のほうが発売初週の売り上げが多かった・・・)。
個人的には、ジャイキリは、もうちょっといけるかなぁと思っていたんですけどね・・・。
ジャイキリに限らず、各作品の来年の飛躍に期待したいです。
■ 2009年への展望
とりあえずは、引き続き、『エリアの騎士』と『GIANT KILLING』が引っ張っていく形になっていくと思われます。
その中に、今年後半に連載をスタートさせた作品がどれだけ喰いこんでいけるのか。
現状として、その最有力となりそうな存在なのは、やはり、もっともメジャーな週刊少年誌で連載をスタートさせた『マイスター』でしょうか。
サッカー部分は、本当にありきたりなんですけど、ライト層にも読みやすく、楽しさを強調した路線の作品なので、序盤を乗り切って波に乗れれば、単行本の売り上げ的には伸びてくるのかなぁと思ってます。その序盤を乗り切るのが大変だと思うのですが、ジャンプの読者層が、あの作品性をどう評価するのかに(アンケート的な話のことです)、興味を持ってます。
あと個人的には、『ファンタジスタ』という実績があり、ファンタとは違う特性であっても、魅力的なサッカー描写を描ける、草場道輝先生の『LOST MAN』にも頑張ってほしいところ。
それと、メディア展開させている『イナズマイレブン』のゲームが地道にだけど売れ続けているようなので、コミックのほうも伸びてくるかもしれないですね。
去年から続いている作品としては、去年も書いていますが、『ANGEL VOICE』の躍進を今でも期待しています。ちょっときっかけがあれば、一気に伸びる可能性はあると個人的には思っているんですけどねぇ・・・。まぁ、私は私で、影響力はほとんどゼロであろうとは思いますが、地道にプッシュしてみたいと思っています(笑
もちろん、個別名を挙げなかった作品も、応援していますよ!
あとは、2010年ワールドカップの前年ということで、それなりに新連載も登場してくると思われます。
私たちをあっと驚かせてくれる、新しい可能性を秘めたサッカーマンガの登場に期待したいですね。
個人的に、ワールドカップ(予選)を戦う日本代表を描いたリアル路線のサッカーマンガ、フットサルを題材にした作品を待ち望んでいます。
来年は、サッカーマンガ業界にとってどんな1年になるのでしょうか?
■ このブログについてのこと
うーん、今年は何かと時間に追われて、結局やりたいと思っていたことがほとんど実現できなかったですね・・・。
それには、自分自身の時間のマネージメントのまずさもあったと思うのですが、今年の後半にいくほど失速していった感があったので、それについては深く反省。
※
今年もジャイキリを中心とした1年となりました。
当ブログを読んでくださっている方の9割近くは、ジャイキリ目的で訪問されているというデータが存在していますし、私自身ジャイキリが好きで好きでたまらない人間なので、一応サッカーマンガ全体を扱ったブログということにはなっていますが、それはそれでいいと思ってます(笑
来年以降も、ジャイキリが私にとって魅力的な存在であってくれる限り(人それぞれ嗜好はあるので、私にとって絶対的にそうあり続けるとは限らないとは思っています)、今のスタイルは変わらないと思うので、来年もよろしくお願いいたします。
本能を貫いた結果が、今のこの状態なわけなのですから!
これについては、反省するつもりは一切ございません!(笑
※
ブログをやっていて、今年一番驚いたことは、やはり、「テニス漫画レビュー」の管理人さんからメールをいただいたことですね。
特定のスポーツマンガを扱った同士として、そのスタイルに勝手に共感し親近感を持っていたサイトの管理人さんが、うち見て同様のものを感じ取っていただけたことは、素直に嬉しかったです。
それと、昨年以上に、ブログ読者の方を、身近に感じられるようになったのも、私としてはすごく嬉しいことでした。
私も、人見知りしやすいタイプで(こういうところは、リアルでもネットでも同じなんですよねw)、自分の空間に引きこもっている傾向が強いブログ管理人でしたが(私が表に出ないのは、ブログのクオリティに自信を持てないってのもあります)、そんなブログにいろいろ声をかけてくださった皆様方には、深く感謝しています。
そうですね、来年はもうちょっと自分から表に出ていけるように頑張ってみますよ!(笑
というわけで、知名度の高い、マンガを題材にしたブログさんに比べれば、うちは本当に世界の片隅でひっそりと生息しているような存在ではありますが、弱小なら弱小なりの意地とプライドを記事を更新し続けていきたいと思っていますので、もしよろしかったら、2009年も『サッカーマンガを読もう!』にお付き合いいただければと思います。
それでは、えーっと、年はすでに明けてしまったので(苦笑)、今年もよろしくお願いいたします。
2009年の本格的な記事の更新は、3日からになる予定です。
1日でリフティング100回をクリアできるようになってしまうサッカーマンガのキャラたちは凄いと思う!
2008.05.13 22:09
・・・記事のタイトル長っ(笑
先日、フットサルを始めて、ちょこちょこと練習しているといったことを書いたと思いますが、その練習しているもののひとつにリフティングがあります。
最近になって練習を始める前の、私の自己ベストは20~30回ぐらいだったのですが(中高生ぐらいのときに、ちょっとやってただけなのでよく覚えてない)、それがちょこちょことやるようになって、今の自己ベストが62回になりました。
毎日、毎日、練習しているわけではないとはいえ(←言い訳w)、私は1ヶ月ぐらいかけて、今の回数です。
私は、そんな感じで、日々悪戦苦闘しているわけですが・・・
サッカーマンガのキャラたちは、(元々素質はあったのでしょうが)最初は全然できなかったとしても、1日で100回をクリアしてしまうパターンって、結構あるんですよ。
例えば・・・
『GOLDEN★AGE』の近江は、唯にちょっとコツを教えてもらっただけで、100回できるようになってましたし・・・(単行本3巻参照)。
『フットブルース』の主人公の双子たちも、一晩かけてですが、100回まで到達しました。
『清く正しく美しく』のキッカも、女の子ですが、リフティングをやり始めたその日にマスター。
あの、どんくさくてフリーキックの壁くらいにしか役に立たないから"どんかべ"と呼ばれていた、『キャプテンどんかべ』の主人公でさえ、1週間程度で100回に到達しています。
ちょっと思いついただけで、これだけ挙がるのだから、多分、探せば他にもいろいろ出てくると思います。
そりゃあ、マンガという観点で見れば、リフティング100回ぐらいなんて、初歩中の初歩でなければ困る程度のレベルなのかもしれないですけど・・・
なんと言うか、もうね、今の私からすれば、そんな彼らの才能に嫉妬しまくりなのですよ!
私に、せめて、彼らの資質の半分、いや、10分の1程度でも持ち合わせていれば・・・。
なんて、考えてるような暇があるなら、練習しろよって感じですよね。 まぁ、私は私で、遠回りでも、地道に100回目指して練習していこうと思います(苦笑
※
で、ここからは、真面目に書きますが・・・。
リフティングは、ちょこちょこでも地道にやっていけば、"ゴールデンエイジ"な年代からは遠く離れてしまった自分でも(苦笑)、上手くなれると思います。
私自身、今それが実感できていて、62回のベストからはなかなか増えていかないんですが、ボールタッチの感覚、上手くいくときのイメージがだいぶつかめるようになってきました。それでも、左足がどうしても、上手く固定しきれなくてタッチが不安定なってしまうことも多いんですけどね・・・(苦笑
私は最近、リフティングに関しては、↑の本(DVD)を参考にして練習しています。
amazonのレビューで多くの人が薦めてらっしゃる通り、私もお薦めです。私みたいに、(部活動レベル以上でがサッカーしてない)いわゆる未経験者が手始めにやるには、ちょうどいいものだと思いますよ。
てか、まずは、私自身が100回をクリアすることによって、この本を参考にした意味があったことを証明しなきゃダメですね(笑
私の、サッカーのお師匠様も、「リフティング100回できるようになったら、ワンステップ上のレベルにいけるようになる」と言ってます。私も早くそれを体感したいなーという気持ちが強く、時間を見つけて、ちょこちょこと練習していきます。もっともっと上手くなりたい。
サッカー観るのも楽しいですけど、やっぱり、自分でボールを蹴るのもすっごく楽しい。
ここは、サッカーマンガをテーマにしたブログですが、サッカーマンガの作品を通じて、そんな自分の日々体感してる、サッカーの楽しさみたいなものも一緒に伝えていければいいなぁと思います。
サッカーあってのサッカーマンガですからね(笑
2007年を振り返って
2007.12.31 22:01
今年のサッカーマンガ界について、簡単に振り返ってみようかと思います。
本当は、もうちょっと早くアップしたかったのですが、あれこれドタバタしてしまって、結局ギリギリのタイミングでの更新となってしまいました(^^;
今年のサッカーマンガ界は、リアルサッカーの最大のイベントとでもいえるワールドカップの翌年ということもあってか、全体的に下火傾向の1年だったといえると思います。
私のお気に入りだった、『オーレ!』が終わってしまったことは、(大きな枠で見れば)個人的に残念なこと程度かもしれませんが、『風飛び一斗』という、長い歴史を持っていた作品が終了してしまったことは、サッカーマンガ界からすれば、大きな出来事だったのではないでしょうか。
そんな中、『GIANT KILLING』がスタートしたことが、自分にとっては、最大の出来事でした。
ジャイキリについては、今年ブログ内でさんざん語ってきたところなので、あえてここでは語りませんが、サッカーの面白さ+マンガとしての面白さが最高のバランスでミックスされ、かつ、世界観的にも自分のツボにピッタリとハマった、自分の感性とのシンクロ率が非常に高い作品で、私個人ばかりでなく、一般層にも今後普及していきそうな大きなポテンシャルを秘めた作品であると言えるでしょう(まぁ、ファン心理として売れすぎてほしくもない気持ちも多少はありますけどねぇw)。
去年11月に、このFC2ブログに移ってきて以来、ブログの読者さんが着実に増えてきてるのは、ジャイキリによるところが非常に大きいと思うので(笑)、私にとって魅力的であり続けてくれる限り、その面白さを語り、伝えていければなぁと思っています。また、そのために文章力を上げられるよう精進したいですね。
このブログ的には、この1年、黒歴史にしてしまいたい失敗もありましたが(苦笑)、自分自身も含めて、いろんな意味で成長することはできたかなと思います。読者の存在を、より身近に感じることができるようになったのは、自分にとってはすごく大きなことでした。
本当に、自分の好き勝手にやってるだけのブログですが、いつも訪問してくださる読者の方には、言葉では言い表せないぐらい感謝してます。今年1年ありがとうございました。
■ 2007年サッカーマンガのあれこれ
【2007年連載スタート作品】
- 『GIANT KILLING』 / 原作:綱本将也 漫画:ツジトモ
- 『友まっしぐら』 / 原作:七三太郎 漫画:飛永宏之
- 『ANGEL VOICE』 / 古谷野孝雄
- 『清く正しく美しく』 / ufortable×たあたんちぇっく
- 『LOST MAN』(短期集中連載) / 草場道輝
【2007年連載終了作品】
- 『やんちゃぼ -和久実村FCのキセキ-』
- 『風飛び一斗』 / 門馬もとき
- 『オーレ!』 / 能田達規
- 『友まっしぐら』 / 原作:七三太郎 漫画:飛永宏之
※連載誌に掲載時の日付を参照してます。なお、Yahoo!コミックに、一度連載された作品を再掲載したものは除外してます。
【サッカーマンガの推定コミック売り上げ順リスト】
えーっと、あくまでこれは、管理人がコミックのランキングや書店を回って見た印象値をベースとした勝手な推測なので、実際のものとは違うかもしれません。あくまで参考程度に捕らえてもらえればと思います。なお、調べてもよく分からないものは、載せていません(笑
『エリアの騎士』>『キャプテン翼GOLDEN-23』>『GIANT KILLING』>>『GOLDEN★AGE』≧『YATAGARASU』『風飛び一斗』>『龍時』≧『ANGEL VOICE』>>(それ以下)『あかねSAL☆』『オーレ!』『友まっしぐら』
最新刊をベースに書くと、こんな感じかと。
近からずとも遠からずだとは思いますが、念を押して書きますが、あくまで自分の勝手な推測であることをご了承くださいませ。
まぁ、なんと言いますか、"この序列=自分の好み"ではありませんし(てか、私の感覚はやっぱり一般的なそれとはズレてるのかとw)、以前どこかの記事でも書きましたけど、その作品が売れていようがそうでなかろうが、自分の主観で好きな作品を愛すればいいのではないでしょうか。
■ 2008年の展望
無印の『キャプテン翼』や、『シュート!』クラスのヒットまでは、厳しいかもしれませんが、一般層でもそれなりに知られる存在となりそうな、『GIANT KILLING』と『エリアの騎士』がどれぐらい伸びてくるかなぁってことに注目したいと思います。
それと、来年も数は少ないでしょうが、いくつかは出てきてくれるであろう、まだ見ぬ新連載作品にも期待したいです。
あとは、個人的に躍進を期待しているのが、『ANGEL VOICE』ですね。
キャラは絵柄はともかく、作風としては地味系ではあるのですが、じわじわとくるものがある作品だし(笑)、サッカー描写も丁寧に描こうとしてる意図を感じるので、頑張ってほしいと思います。
もちろん、他の作品たちも応援してます。
来年は、サッカーマンガ界にとって、いい年になってくれればいいですね。そうなってくれれば、このブログ的にも助かりますし(笑
来年の更新は、やっぱり、自分の主観的には、ジャイキリが中心となっていくかと思いますが、ジャイキリが50%、その他の連載中の作品が25%、サッカーマンガ全体のデータベース作りに25%ぐらいの配分ぐらいでやっていこうかと思ってます。
メジャーなブログさんに比べれば、あまりに小規模すぎるレベルかもしれないですけど、小規模なりにプライドを持って、前進していきたいと思ってますので、来年もよろしくお願いいたします。
それでは、みなさま。
よいお年を~。
『サッカーマンガ』のある場所へなら何処へでも!
2007.05.07 22:11
先日は、アンケートにご協力いただき、ありがとうございました。
その、アンケートのコメント中に、個人的に引っかかったものがあったので、その部分を一部引用させていただきます(勝手に載せてしまってごめんなさい)。
「サッカー漫画(?)なら少女漫画でも何でも手を出すんですね
僕にはちょっと真似出来ませんw」
「「とにかく手当たり次第サッカー漫画を読んじゃる!」みたいな姿勢は気に入ってます(なかはら先生のBLの方の作品までお読みになるとは…;)」
このコメント読んで、爆笑してしまいました。
まぁ、私もある意味、サッカーマンガに命懸けてやってますので(笑
大体このような、本屋で買うにはちょっと恥ずかしいような作品は、通販で購入ことが多いんですけど、先日ちょこっと書いた『うわさの翠くん!!』については、普通に本屋で買いました。
・・・えぇ、すごく恥ずかしかったですとも(*ノノ)
少女マンガに限らず、サッカーマンガを読むために、初めて自分で購入した雑誌も結構あります(モーニングもそうだし、まさか、大人になって初めてボンボンを買うことになるなんて夢にも思わなかったです、私コロコロ派だったし)。
それだけでなく、"これはサッカーマンガというジャンルに入れてしまっていいのか?"という、ボーダーラインギリギリの作品にも、積極的に、とりあえず一度は読んでみるように心がけてます(笑
そこで今回は、今まで取り上げてはこなかったけど、"何気にこんなものも読んでます"というものを、紹介してみたいと思います。
『GET LOVE!! フィールドの王子さま』 / 池山田剛
『うわさの翠くん!!』の池山田剛先生の過去作です。
とりあえず、2巻までは読みました。
内容は、サッカー色はあってないようなもので、主人公の女の子とサッカー部所属の男の子のバカップルぷりを描くというもの(苦笑
もう何なんでしょうね、この言葉に言い表せない、手の届かないところがかゆくなるような感覚は?(笑
この作品は、『うわさの翠くん!!』とセットで買いました。
動機としては、サッカーものを2作品描いてるからには、きっと作者の方はサッカーが好きに違いないと思ったんです!
ですが、作中には特にサッカーへの愛情を感じる部分は見受けられず・・・(実際ところどうなのかは知りません)。
上記の通り、これらは普通に書店で買ったもので、私の羞恥プレイ度の高さに対して全然報われなかったという、私の心にいつまでも深く刻まれることになりそうな作品ですね( ̄▽ ̄;)
『清村くんと杉小路くんよ』 / 土塚理弘
似たようなタイトルが2つあるのですが(タイトルの語尾が"と"と"よ")、私が購入したのは、"よ"の方で、こちらの方が、シリーズの続編です。
内容は、不条理系のギャグマンガです。
私は1冊しか読んでないんですが、ネタ的には結構好きかも(笑
私の読んだ範囲内だと、"これはサッカーマンガじゃないでしょう?"と言わざるを得なかったのですが、amazonのレビューなどを読んでると、大会にも出てるみたなので、機会があれば、試合してるところを買って読んでみたいです。話はそれからですね(笑
『SOCCER!』 /
見た感じ分かりにくいかと思いますが、要は、『ホイッスル!』の女性向けコミックです。
先日取り上げた、なかはら先生の『すみれSEPTENBERφ(ラブ)』とは違い、サッカーの要素がまるでない、本当にいわゆる『ホモッスル!』な内容です。
このブログとは、180度方向が嗜好が違うでものありますゆえ(私はそう思ってます)、読むにはそれなりの覚悟を持ってお願いします(^^;だけど、もっと過激なものを見せられたことがある私からすれば、これぐらいなら、まだなんとか・・・。
その作品に何を求めるかというのは、人それぞれとはいえ、世の中には様々な考え方があるんだなぁと思いました。
『オフサイドガール』 / 流一本
え~っと、これは成人向けコミックなので、リンクは貼りません(笑 興味のある方は、ご自分で調べてみてください (もちろん、18歳未満の方はダメです)。
本はすでに手放してるし、内容もほとんど覚えてないのですが、サッカーしてるシーンがたった2コマ、クロス上げてヘディングしてるシーンしかなくて、苦笑いしたことだけはよく覚えてます。
サッカーを求めてこの作品を購入するのは(人柱となるのは)、私ひとりで十分( ̄▽ ̄;)
・・・まぁ、興味のある方はどうぞ。
というわけで、いかがだったでしょうか?
たまには、こういうネタ的なものいいかなぁと思ってやってみました。
というか、今回のことをネタとして消化することで、自分の行動が無駄にならなくてよかったというべきなのかも(笑
今回取り上げた作品のほかにも、"こんなものもあるけどどう?"というのがあれば、ぜひとも、管理人までお願いします。
『サッカーマンガ』ある場所なら何処へでもの精神で、苦手そうな作品であっても、とりあえず、トライはしてみたいと思います。
その他の好きなサッカーマンガ
2006.12.11 00:36
トップ10以外の、好きなサッカーマンガを挙げてみたいと思います。 とりあえず、現在進行形の作品は除外してます。
作品全体としては、必ずしも"好き"とは言い切れないものもありますが、ある一部分でも、自分の琴線に触れる"何か"があったものを取り上げました。
『俺たちのフィールド』 / 村枝賢一
知名度、人気の高い作品ですね。
とにかく、熱血的な男と男の戦いという感じで、Jリーグ昇格やワールドカップ予選を目指して戦ってく"熱さ"というのは、すごく好きなのですが、サッカー描写にリアリティがなく、それが"サッカーマンガ"として私が支持しきれない要因です。逆にサッカー描写がもっと自分の好みに近ければ、トップ3には間違いなくは入ります(笑
『シャンペン・シャワー』 / かわみなみ
秘技と呼ばれるトンデモプレーの数々や、独特の奇想天外なギャグの世界はさ~っぱり理解できないのですが(笑)、リアルサッカーのエッセンスもちゃんとあったりして、"名作"なんだか"迷作"なんだかよく分かりません(爆)。作者のサッカーに対する理解度は高く、文庫版だと3巻に収録されている、メキシコワールドカップの観戦記は読む価値あり。
『ビバサッカー ナカタでポン』 / 中本哲哉
何気に似てる絵柄と、毒のある独特の雰囲気の持つ4コママンガ。 ネタ的に結構きわどいものがあったりして(スーパー○ッカーの前のアシスタントのネタとか・・・)、笑っていいんだか悪いんだか・・・。 中本先生は、私の中では村山文夫先生と並ぶ4コマサッカーマンガ界の巨匠ですね(笑
『キャプテンどんかべ』 / 大石普人
イロモノ系のキャラたちばかり(ひとりを除く)の弱小サッカー部の物語。惨めでダサくて泥にまみれても、必死にボールを追いまわす主人公が私は好きでした。連載は終わりましたが、単行本の最終巻が来年1月に出るので、そのときにまたいろいろ書きたいと思います。
『ケッタ・ゴール』 / かわせひろし
『フットブルース』 / 能田達規
現在『オーレ!』を連載してる能田達規先生の作品。1話の主人公が初めてのサッカー観戦で、サッカー魅力に引き込まれ感動して涙を流すシーンがすごく好き。それ以外は普通のサッカー(というか、やっていたのはフットサル)マンガなのですが、人気がなかったのか、わずか23回で打ち切られてしまい、単行本も2巻が発売されないままで・・・現在に至ります( ̄▽ ̄;)
『ササメケ』 / ゴツボ×リュウジ
"脱力系サッカー風味青春グラフィティ"ということで、一応サッカーはしてるけど、サッカーマンガにあらずみたいな・・・(笑)。シリアスな作品を基本的に好む私ですが、シリアスなものばっかり読んでいると、たまにはこういう力を抜いて気楽に読めるが読みたくなるという、"甘いものを食べてると塩辛いものがほしくなる"という、そんな関係に近いのかも(笑
『ササナキ』 / ゴツボ×リュウジ
『ホイッスル』 / 樋口大輔
"努力"・"友情"・"勝利"という少年マンガの法則に忠実に描かれたサッカーマンガ。とある理由から、毛嫌いされる(サッカーマンガ扱いされてない)ところもあったりしますが、決して悪い作品ではないと思う。少々物足りなさを感じますが。
『シュート!』 / 大島司
サッカー描写については論外なんですが(爆)、当時、まだ私がサッカーについてそれほど深く理解してなかった頃から読んでいて、そのときは普通に面白いと思って読んでました。久保さんが、伝説の11人抜きをしたシーン、最後キーパーをかわすところ、見開きで"そして伝説が生まれた"ってそこは、今読んで鳥肌立つぐらい最高だったなぁ。うん、あの頃はよかった(笑)
ちなみに、『エリアの騎士』の原作者である伊賀大晃先生が、この作品の編集担当だったらしいです。まぁ、読めばなんとなく通じるものはありますね(寒いギャグとかサッカーへの理解度とか)。
『F.C.ジンガ』 / とだ勝之
児童向け風味の作品。たとえ、サッカーが下手だって"とにかくサッカーを楽しもうぜ!!"という精神が好きですね。あまり、サッカー的なところには期待すべきではないのですが、サッカーが下手でも好きなんだって方に、お薦めしてみたいです。
『さくら!咲きますッ』 / 麻生いずみ
女子サッカーものです。ひょんなことがきっかけで、サッカーの魅力に触れた主人公が、プロ選手にまで上り詰めていく作品。主人公のひたむきさが好きです。"浦和レッドスターズ"とか"浦和ペガサス"などモデルは分かる人には分かるかと(笑
管理人の好きなサッカーマンガベスト10
2006.12.07 20:26
※スパムがこの記事に集中投下されるので、ひとまずコメント欄を消しました。
【↓2008年3月追記↓】
ここの記事も、リニューアルした方がいいかなぁと、思い続けてるのですが、なかなか手付かずだったり・・・(苦笑
この記事は1年以上前に書いたものなので、今書くと微妙に違ってたりすると思います。
"個人の独断と偏見"で選んでいるものですし、あくまで、参考程度に捉えてもらえばと。
人それぞれ、サッカーマンガの好み、求めるものは違いますので。
ちなみに、今書くとしたら、『GIANT KILLING』が1位に選びます。
【↑追記終了↑】
私の好きなサッカーマンガのトップ10をまとめてみました。
以前のブログに書いたものとは順位変わってますけど、そのあたりは結構迷ってるところなので、あまり気にしないでください。
好きなサッカーマンガを10個選ぶとしたら・・・
って感じで捉えてもらえればよろしいかと(笑
一般的に集計すれば入りそうな作品(『キャプテン翼』、『シュート!』、『俺たちフィールド』など)は、入ってませんが、あくまでここの管理人の嗜好にあったものということで、理解してもらえればと思います。ここに挙げた以外でも好きなサッカーマンガは、また別項で挙げていきたいと思っています。
第10位 『YATAGARASU』 / 愛原司
第9位 『フットボールほど素敵な商売はない!!』 / 原作:戸塚啓 漫画:岡村賢二
主人公が、親会社から出向社員で、プロサッカーの世界をフロント側の視点で描いている作品。現場よりも、親会社の企業の倫理を優先した選手の獲得とか、2部リーグ降格争いをするチームのギスギスした感じが、すごくリアルに描かれていると思います。
出向社員というだけで、現場の人間から偏見を持って見られるけれど、それでもチームのために、自分にできることを前向きに頑張っていく主人公が好きです。
作品のタイプ的に、現在連載中の『オーレ!』に似てると思うので、『オーレ!』が好きな人は読んでみてもいいかもしれません。
第8位 『龍時』 / 原作:野沢尚 漫画:戸田邦和
第7位 『我らの流儀』 / 大武ユキ
高校サッカーものです。
最初は、ストーリー的にも作画的にも淡々として、作品の世界に感情移入できず(感情移入できるかどうかが私にとっては大事)、悪くはないけど好きになりきれなかったのですが・・・
後半になってくると、主人公なりのサッカーに対する真摯な気持ちというのが、すごく伝わってきて、読み進めていくにつれて好きになっていきました。
サッカー描写もすごく忠実で、すごく地味なのですが、作者のサッカーに対する理解度の高さを感じることができて(私的に、もっとサッカーマンガを描いてほしい作家さんのひとり)、サッカー好きな人に読んでほしい作品。
第6位 『VIVA! CALCIO』 / 愛原司
高校1年の主人公が、単身でイタリアに渡り、連載当時のセリエAの世界のトッププレイヤーたちと戦っていくという・・・、当時の状況を考えれば(カズが日本人初のセリエAプレイヤーとなる以前から連載はスタートしている)本当に夢のような話で、そんなシチュエーションにワクワクしながら当時読んでいました。
セリエAの選手も実名で登場し、チームメイト(主人公はフィオレンティーナ所属)に、バティストゥータ、ルイ・コスタ、エッフェンベルグ・・・、ライバル役に、バッジョ、フリット、ゾラ、シニョーリ、デルピエロなど、今となっては懐かしい選手もいっぱい。
まぁ今読むと、サッカーマンガの出来や登場した実名選手のキャラクター付けなどについては、いろいろ突っ込みたいところはあったりするのですが(ルイ・コスタはこんなやつじゃない! とか、バッジョがユーべからミランへ移籍した理由とか)、愛原先生のイタリアに対する愛情は感じたし、個人的な思い入れも含めて高めにランクさせてもらいました。
第5位 『スーパーさぶっ!!劇場』 / 村山文夫
第4位 『オレンジ』 / 能田達規
N1リーグに昇格できなかったらチームは消滅・・・
そんな崖っぷちな状況の中、さまざな困難を乗り越えて、N1昇格を勝ち取るその過程は、熱く感動的です。
低年齢層向けっぽい絵柄に、否定的な意見があったりもしますが(私も正直好みではないです)、熱気に包まれたスタジアムの臨場感を表現する上手さは、一番じゃないかなぁ。
直接的なサッカー描写はリアリティとは言い切れないですが、自分の愛すべきチームを持っている方なら、一度読んで損はないと思います。
第3位 『ファンタジスタ』 / 草場道輝
リアルサッカーの面白さと、漫画としての面白さのバランスが絶妙で、私的には一番お薦めしやすい作品かなって思います。
きちんとサッカーシーンの説明もされているし、"ファンタジスタ"を題材にすることで、トンデモプレーに頼ることなく、リアリティの中でサッカーの魅力が描かれていると思います。サッカーシーンの作画も上手く、創造的なプレーを魅せるときは、本当にドキドキワクワクされてくれます。
ただ、私の中での面白さのピークは、全体の中盤あたりで、"分かち合うサッカー"から"奪い合うサッカー"になっていく、イタリア編は微妙(私はね)・・・。それと、三角サッカーなど、自分の理解を超えたものがあったりも。
それと"ファンタジスタ"という点で、アジリティに優れる主人公の坂本轍平よりも、マルコ・クォーレの方が、私の描くイメージ的には、より生粋の"ファンタジスタ"という感じで好みかなぁ(人それぞれファンタジスタ論は違うと思いますけどね)。
第2位 『Jドリーム』 / 塀内夏子
シリーズは、"(無印)"、"飛翔編"、"完全燃焼編"の3つがありますが、私は無印版が一番サッカー的にもリアリティでいいかな~って思います。
『Jドリーム』・・・というか、塀内先生の作品全般に言えることですが、とにかく人間ドラマが最高に素晴らしいです。
それぞれのワールドカップに出場するまでのシビアさや、それぞれのワールドカップに賭ける想い、特にベテラン選手たちのエピソードは、涙なしでは語れない。
一部サッカー描写がおかしいところはあったりもしますが、ワールドカップが出場すること自体が夢だった頃のサッカーマンガとして、その時代を知らない方には読んでみてほしいなって思います。
第1位 『U-31』 / 原作:綱本将也 漫画:吉原基貴
私がサッカーマンガを本格的に読み出そうと思ったきっかけがこの作品でした。
元アトランタ五輪代表の10番で、所属チームを戦力外になってしまった主人公が、恥もプライドも捨て、古巣のジェム市原に戻り、もう一度輝きを取り戻すために戦っていくというお話。
どこかで聞いたことのあるような、リアリティのある設定で(笑)、少しずつ主人公がプレーヤーとしての輝きを取り戻していく過程は、読んでいて言葉に言い表せないほど熱く、強く心揺さぶられました。ただ、サッカーシーンそのものは、ほとんどないです。
この作品に受けたインパクトをもっと味わいたくて、他のサッカーマンガを物色し始めたわけなんですが、今のところ、この作品以上に私の心を揺さぶった作品はないです(けど、『ファンタジスタ』をはじめ、面白くて、今まで読んだことのなかったサッカーマンガにいっぱい出会えましたけどね)。
作品は、その後エル・ゴラッソにて、原作で描かれていない部分のエピソードが小説化されましたが、そちらの方は、正直あまり・・・。読んでみたい方は、携帯版のエルゴラ(月額157円)で読むことができます。(以下追記:この記事を書いた当時では読めたのですが、現在では読めなくなってるっぽいです)