『ばもら! 2』 / 長田佳巳
2010.08.04 00:38
※ネタバレとなりうる要素を含んでいますのでご注意ください
ギスギス友情フットサルマンガ、『ばもら!』2巻の感想です。
人と接するのが苦手で暴力的な振る舞いをしてしまうところから、クラスでは孤立する存在だった主人公の釜ちゃんが、みんなと仲良し明るく活発な美少女・久米ちゃんにごく普通の高校生活を過ごす楽しさを教わり、誘われるままにフットサル部へ!
お気に入りの子もいれば、気に入らない、嫌いなヤツもいるフットサル部で、運動神経は良いけれどフットサル初心者の釜ちゃんはどんな部活ライフを送っていくのか・・・といったところが2巻では描かれていきます。
※
『ばもら!』という作品について、1巻の段階では、作品全般の評価はともかくとして、フットサルをしているシーンがほとんどなく、フットサルマンガとしてどうなんだといった部分がありましたが・・・、2巻では、しっかりとフットサルマンガなところも見せてくれます。
コピーの通り、普通の部活マンガ、フットサル部を舞台にした高校生たちの友情ドラマ、青春ドラマといった部分がメインなのは間違いありません。ですが、そういう位置づけの作品の中ではフットサル描写についてもよく描かれていますし、フットサルの描写も上手く絡めたうえで友情物語が描かれていくところが良いなぁと思いました。
2巻では、音羽西高フットサル部初めての練習試合の様子が描かれていきます。
部員7人のうち、スタメンとしてコートの上に立てるのは5人。
うちひとりは、カゼによって試合に出られず、自分にもスタメンのチャンスがあるのではと密かに期待する釜ちゃんでしたが・・・、そこはやはり初心者ということで、まずはベンチからのスタートとなります。
しかし、チームの勝利よりもみんなで仲良く楽しくをモットーにする久米ちゃんは、チームで誰よりも勝利を望む釜ちゃんとは1年からの同級生かつ不仲の油梨木っちには内緒としながらも、釜ちゃんを交代出場させることを約束します。
フットサル部初めての試合ですが、いざ始まってみると、久米ちゃんを中心としたコンビネーション抜群の攻撃が機能し先制することに成功。楽しそうにプレーするチームメイトたちの姿を見て、嫌いな油梨木っちのゴールを素直に認めてしまうほど、釜ちゃんも自分も出たいと願うようになっていきます。
そして、出番のときは突然やってきます。
プレー中、足を捻ってしまったカヨちゃん(=釜ちゃんのクラスメイト)と交代するよう釜ちゃんに命じる久米ちゃん。しかし、これからのフットサル部を盛り上げるために絶対勝ちたいという意気込みで試合に臨んでいた油梨木っちは、初心者・釜ちゃんの投入によって逆転されることを恐れそれに猛反発。
油梨木っちとは逆に、仲良し主義を貫きたい久米ちゃんは、そんな釜ちゃんを何かとハブろうとする油梨木っちの姿勢を嫌いだといい、勝ち負けはどっちでもいいとまで言ってしまいます。この久米ちゃんの姿勢は、油梨木っちに「楽しくない」と言わせ、さらには、ゴレイロの浦壁姉さん(釜ちゃんとクラスメイトの留年生)にも「つまらない」と言わせ、それぞれにわだかまりを作ってしまうことに・・・。
試合再開。
初めての試合となる釜ちゃんですが、やはり初心者、試合のスピードにまったくついていけず、久米ちゃんのお膳立てにも豪快にシュートミス、そして、そのプレーが響きミスを恐れ消極的に味方へ預けようとしたパスが相手に渡り失点するという結果に・・・。
釜ちゃんは、自分のミスを不仲の油梨木っちになじられるだけならまだしも、自分と仲良くしようと歩み寄ってくれた浦壁姉さんにまで・・・
「補欠でも出たからにはチームの足を引っ張るなよ……」
という、非難の言葉を浴びせられてしまいます。自分がチームのお荷物になって負けてしまったら、自分の居場所が部になくなるまたひとりになってしまう・・・。
急速に強い不安に駆られた釜ちゃんは・・・
「も… もうイヤだ! 出たくない
…もう 出たくない!!」
緊張感が極限に達し、嘔吐してしまいます。
そんなところで、ちょうど前半終了。
釜ちゃんは、久米ちゃんに抱えられ保健室へ・・・。
保健室で休む釜ちゃんは悩んでいました。
久米ちゃんは勝敗関係なく楽しもうと言ったけれど、自分はミスばかりでみんなに責められチームの役に立ててない。一体、久米ちゃんのいう楽しさとはどこにあったというのだろうか?
そんな釜ちゃんの問いかけに対し、久米ちゃんは、何も応えられず、汚れたユニフォームを洗うことを口実に、その場を去ってしまいます。
・・・久米ちゃんもまた思い悩んでいました。
「みんなの笑顔が見たいだけです!」
そのためだけに自分は動いているつもりなのに、結果として、釜ちゃんも、油梨木っちも、浦壁姉さんにもつまらない思いをさせてしまっている。自分はどうすればいいのか分からなくなっている久米ちゃん。
そんな久米ちゃんの悩みを解決したのが、サッカー部男子で試合に応援に来ていた高瀬(釜ちゃんのクラスメイトで隣の席)でした。
高瀬は、みんなが望んでいるのは勝利であること、チームってのは本来同じ目標を共有している仲間、つまりはその目標を達成すればみんな自然と笑顔になれるのではないかと言います。
そんな高瀬の言葉によって、久米ちゃんの気持ちは前へと向いていくわけですが、問題は、もう試合に出たくないと思ってしまっている釜ちゃんをどうすればいいのか・・・?
そんな頃、保健室では釜ちゃんの様子を見に来た岡田(サッカー部、釜ちゃんとは同じ中学出身)が、もうみんなに合わせる顔がないと泣きながら帰り支度をしようとする釜ちゃんに言葉をかけていました。
釜ちゃんの気持ちに理解を示しつつも、ここで抜けたら試合を続けられなくなる、それこそチームに迷惑をかけることになるんじゃないかと言う岡田は、釜ちゃんにもできる唯一チームに貢献できるプレーを伝授します。
それは、ディフェンスを頑張ること。
自分の体験談を踏まえ、岡田は・・・
「ドリブルやパスができなくても
がむしゃらに相手のボールを取りに行くことはできるだろ?
取れなくてもいい
とにかく走りまくってボールを追いかけろ!」
と、釜ちゃんのことを励まします。
微妙にいい感じに空気になりつつも(笑
そんな岡田の言葉に勇気付けられた釜ちゃんは、後半のコートへと向かっていきます。
んで、後半は、ボールを奪えなくてもひたすらチームのために走りディフェンスを頑張る釜ちゃんの姿が見られます。あわやゴールというピンチもギリギリクリアしたり、チームの一員として居場所を見つけつつあった釜ちゃんでしたが、コーナーキックのこぼれ球を思い切りボールを蹴ってしまい、それが油梨木っちに当たってオウンゴールという痛恨のミス・・・。
このプレーをめぐって言い争い釜ちゃんと油梨木っちでしたが、それを止めたのは久米ちゃんでした。
「試合に勝つことでみんなが喜ぶなら私も勝つために頑張るよ!」
周囲に気を使うことで仲良し主義を貫こうとした久米ちゃんが、みんなの笑顔のためにチームで協力して勝利を求めようとする・・・
今までとは変わった久米ちゃんの姿に呼応するように、勝利のためにチームがひとつになりつつある西高フットサル部。
・・・でしたが、油梨木っちは、やはり初心者である釜ちゃんのことは信用できず、釜ちゃんがフリーの状況でもあえて無視して自分で勝負に行ってシュートをブロックされてしまいます。
しかし、そんなことは気にせず、「ドンマイ あとは私にまかせろ」とディフェンスに走る釜ちゃん。自分に対して何も文句を言ってこない釜ちゃんに、油梨木っちは、少し感じるものがあるようでした。
今の強引な油梨木っちのプレーを男子サッカー部員に指摘されても、釜ちゃんは・・・
「油梨木 気にするなよ
自分でもオフェンスでは何の役にも立たないのはわかってるから記号
それよりも油梨木… ゴール頼むぞ…
最初の先制点のようなすごいゴールをもう一度見せてくれ」
不仲だった油梨木っちが相手なだけに、なおさら恥ずかしそうにしながら声をかけ、これにはさすがに油梨木っち本人もまんざらではない様子。
こうして、1年の時から不仲だった2人距離が少し縮まり、2人のチームプレーで相手のボールを奪うシーンも見せてくれます。
そして最後は、ゴール前の久米ちゃんを囮にしたハイボールを釜ちゃんがヘディングで合わせて勝ち越しゴールを決めてチームは勝利します。
・・・とまぁ、ひたすらにストーリー描写を書き連ねてしまい、分かりにくくなってしまいましたが(苦笑)、とにかく、フットサルの描写を通じて友情物語が描かれていく、それが良いなぁと思いました。
特に、釜ちゃんと油梨木っちの2人の関係性。
言うなれば、“いけ好かない者同士”の2人が、フットサルを通じた描写の中で、お互いの距離が少しずつ縮められていく、そんなところが気に入っています。
2人の距離の縮められ方も絶妙だったと思います。
釜ちゃんが、自分から油梨木っちに歩み寄ろうとするきっかけには、自分と同じ学校内に久米ちゃんぐらいしか親しいと呼べる人がいない浦壁姉さんが自分に歩み寄ってきた描写があったからだと思いますし・・・
嫌いなヤツであっても、油梨木っちのフットサルに取り組む真摯な姿やそれを説明する描写・・・
「攻守に渡って誰よりも走ってるのは油梨木だ
フットサルでの走る量はそのままチームへの貢献度に比例するんだよ!
一番辛くて地味な方法だけどな」
というシーン(↑個人的に思うところあってこのセリフは好きです)の影響も、直接意識はしてないかもしれないけど、その根底にはあったように思います。
そして、油梨木っちも、初心者なりに自分にできることを懸命にやる“変わった”釜ちゃんの姿を見て、態度を軟化させていく・・・。
最後は、練習でやっていた鳥かご。
中の2人のうち、ひとりはコースを限定しつつプレスをかけ、もうひとりがボールを奪うというチームプレーが実戦の中で活かされるシーンを描き、湯梨木っちが釜ちゃんにラストパスを送ってゴールにつながる。この流れがすごく良かったなと思います。
まぁ、ダラダラと書いてしまいましたが、要は、作品を一番楽しむポイントは他にあるのかもしれないけれど、フットサルマンガとしても十分楽しめるポイントがあるよということです。
本格志向のフットサルマンガというわけではないですが、フットサル部を通じた高校生たちの青春・友情物語としては面白い。もっと身近なところのフットサル、部活マンガといった感じですね。
意図した男子向けの描写もあったりしますが(ユニフォームも上はタイトフィット仕様で下はスコート+スパッツだったりする)、そういったものを苦手としなければ、フットサルマンガって本当数少ないですし一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
いまだ本格志向のフットサルマンガが存在していない現状においては、ベスト・フットサルマンガではないかと思っています(それ自体問題というか、早いところガチのフットサルマンガの出現に期待したいところですが)。
※
さて、続く3巻では、男女合同夏合宿の様子が描かれていくようです。
連載の方は追ってないので、先がどうなっているのか分からないですが、あまりフットサルに絡んだ展開はないっぽいですが、冬発売予定という3巻を楽しみに待ちたいと思います。
□ 掲載
第7話~第12話
コミックフラッパー2009年9月号~2010年2月号
初めての練習試合に勝利するところまで収録
タグ : ばもら!
『ばもら! 1』 / 長田佳巳
2009.10.15 01:02
※ネタバレ要素はないと思いますが、念のためご注意ください
現在、月刊コミックフラッパーでフットサル部を舞台にした『ばもら!』と作品が連載されていて、すでに先月単行本1巻も発売されています。
えーっと、本当ごめんなさい、この作品のことは全っ然知りませんでした。
(そもそも、コミックフラッパーという雑誌さえも・・・苦笑)。
作品の感想記事は書いていたのですが、一度書いたものを寝ぼけてうっかり消してしまったり、書き直したもののPCの不調で消えてしまったり、再び書き直すもののまたもや自分のミスで消してしまったりで・・・、さすがに4度目はモチベーション的にしんどいので、かなり手抜き気味にさっくりと感想を書いていきます。
コワモテ女子高生 meets フットサル。
身体を動かす喜びも、放課後の楽しさも、
部室の居心地も、後輩に慕われる快感も、
そして、人と触れあう痛みも。
部活に入って、はじめて知った。 (作品の帯より)
フットサル部を舞台にした作品ですが、少なくとも現段階ではフットサルという視点で話せるようなことは、ほとんどありません。
というのも、練習シーンなどが少し挟まれてますが、フットサルそのもののプレー描写はまったくと言えるほどありませんし、ストーリーも主人公と周囲の人間関係やその心理描写に主眼が置かれたものになっているからです(この作品のそういった部分の面白さについては、他のサイトさんの感想を読んでみて下さい)。
本当、本格“普通の部活”マンガというキャッチコピー通りの内容の作品といった印象。
部活マンガは部活マンガでも、一般的な運動部を舞台にしたスポーツマンガ系ではなく、 サークル的というか、ゆるめの文化部系マンガのフィーリングに近いタイプなのかなと思います (私は、そういうタイプのマンガを多く読んでいるわけではないので、違った認識をしているかもしれません)。
そういった感覚の作品をスポーツマンガでやるなら、男女が一緒のチームでプレーできて、少人数でも気軽に楽しめるフットサルがまさに格好の題材。そういった意味でこの『ばもら!』は、フットサルマンガのひとつのスタンダードな形を示した作品と言えると思います。
ただ、チームメイトと一緒に部活動をする楽しさについては確かに触れられているのですが、 フットサルというスポーツについての部分が置き去りにされてる感があったのは、個人的には残念に思いました。
主人公の女の子がフットサル部に入部したのは、純粋にフットサルというスポーツに惹かれたのではなく、クラスで孤立する存在だった自分に、普通の高校生活を送る楽しさを教えてくれたクラスメートがいるからという理由からでしたし・・・。
せめて、釜ちゃん(主人公)を誘った久米ちゃん(クラスメイトの子)が、もっとフットサルの魅力を楽しそうに語ったりプレーしたりするシーンを見せてくればと思ったのですが・・・。
(さりげに、ハンドボールでリフティングを披露(しかも、フライング・クリック)してる場面はありましたけどね)。
ですが、主人公がフットサル部として本格的に始動していくのはこれからの話で、今度は練習試合をするという展開にも進んで行きそうですし、作品のフットサル描写についてはもう少し様子を見てから結論を出したいなと思います。
個人的な価値観で恐縮ですが、フットサルが大好きで楽しんでいるとか、真剣に打ち込んでいるといったところで、キラキラと輝いている姿を見たい・・・私は、フットサル(サッカーもといスポーツ)マンガにはそういうものを求めてます。
長田先生は自身でプレーされる方(そのあたりは、長田先生のブログを参照)のようなので、だからこそ、フットサルをメインで楽しむ作品性ではないことは承知していますが、フットサルの楽しさ・面白さを引き出してくれるような描写“も”描いてくれることに期待したいです(フットサルマンガは、レアな存在なのでなおさら)。
少なくとも1巻を読んだ限りでは、フットサル描写に期待をするべきではないですが、 それでも作品に興味を持った方は、 1話をまるまる試し読みできますので、まずはご自身の目で確認してみてはいかがでしょうか。
※
2巻の発売は、来年春頃だそうです。
単行本でしか読んでいないので、先の展開が正直わからないのですが、 練習試合をするという方向に話しが進みそうなので、ここからどうなっていきますか。
私は、連載を追わずに、次の単行本派として追いかけていく予定です。
■ 掲載
第1話~第6話
コミックフラッパー2008年11月号、2009年2月号、5~8月号
タグ : ばもら!
『風飛び一斗 26(完)』 / 門馬もとき
2007.09.09 21:43
すでに連載が終了し最終巻となった、『風飛び一斗』の26巻です。
今回の最大の注目点としては、やはり、連載誌の休刊という不測の事態の中、門馬先生がストーリーをどのように終息させたのか・・・ってところだと思うのですが、それについて、巻頭の門馬先生の言葉を拝借させていただきますと・・・
"慌しく完結するより、従来のペースで"未完"の形を取ることをご容赦ください。"
ということで、ストーリーは完結しておらず、いつでも連載を再開させられるような形、"第一部完"とか、そんな感じのイメージに近い終わり方になっています。
サッカーマンガとして、リアリティや本質・真理よりもギャグ的でキャラの破天荒ぶりを楽しむ作品性は、自分の好むの方向性と違い、私自身はファンといえるほど作品を愛してきたわけではないのですが、これまで長期連載されてきたということは、それだけ熱心なファンもいるということでしょうし、できることなら、いつか復活してほしいなと思います。
ネットを見ていると、他の雑誌で再開されるという話もあるようですが、少なくとも公式レベルでの話ではないですし(本当に復活となればうちでも取り上げます)、今は月刊特盛の『かっとび一斗総集編』でも読みつつ、復活のときを待つのがいいのかもしれませんね。
■ 掲載
月刊少年ジャンプ2007年4月号~7月号
安芸津高校に勝利したところで(未)完結
タグ : 風飛び一斗
『風飛び一斗 25』 / 門馬もとき
2007.05.06 12:08
連載誌の休刊で、その動向が気になる、『風飛び一斗』の25巻です。
今回は、主人公たちよりも、"漢・山崎"をはじめとした、ライバル役のエピソードの方が目立ってましたね(笑
この作品に対しての印象は、24巻の感想の記事にも書いたとおり、"自分の嗜好には合わない"というのが、やっぱり基本的な考えではあるのですが・・・
だけど、試合中の心理的かけ引きを描いてたり、試合後半まで徹底マークにあい自分の仕事をさせてもらえず、イラ立ってラフなプレーでイエローをもらってしまった"漢・山崎"のシーンは、その後も含めて、結構よかったと思います。
あとは、Jリーグのクラブを"球団"と使っていたり(これについては、他に書きたいことがあるので別記事に書きます)、ループシュートのシーンを"ロビング"と言ってたり(これは以前にもありました)、ひとつひとつのプレー間のセリフがやたらと多かったり(これは、愛原司先生あたりの作品にも多く見られる傾向ですが)するところが、読んでいてやっぱり気になってしまいました。
ちょっとした言葉の使い方とか、作者なりサッカーへの深いこだわりなどからも、私はリアリティを感じ取るので、その部分はこの作品には足りないかなぁと。ギャグ寄りの作品なので、そこを求める必要性は全然ないんですけど(笑
さて、気になるのはその先の展開なのですが、4カ月分で1巻のペースを考えると、月刊少年ジャンプが休刊となる7月号分で、ちょうど26巻が収まることになります。
だけど、ストーリーが収束に向かってる気配はなく、う~ん、一体どうなってしまうのでしょうか?
■ 掲載
月刊少年ジャンプ2006年12月号~2007年3月号清雅学園のエピソードまで収録
タグ : 風飛び一斗
『風飛び一斗 24』 / 門馬もとき
2007.01.08 22:37
とりあえず、読まず嫌いはよくないってことで、風飛び("ぶっとび"と読むそうです)になってから、初めて読んでみました("かっとび"の方も序盤をチラッと読んだだけ)。
あ~、そうですね・・・
思ってたよりも普通でした(笑
もっと、ハチャメチャな試合シーンをイメージしてたんですけど、カンフー使いのスキルを生かしたアクロバティックプレーはあるものの、キャプツバの空中バトルみたいな、"ありえねぇよw"ってほどのトンデモプレーがあったわけではなく、このへんはむしろ期待外れだったかも(爆
全体的に古臭さを感じ、絵柄も自分の好みではないので、ダメってほどではないのですが、かといって、一部分でも"ここはいい!"という光った部分も見出すことはできず、う~ん・・・(^^;
サッカー描写は、この世界観なりで考えれば、普通にマンガ的に読む分にはこんなものかなと思います。けど、ちょっとした言葉の使い方などに、違和感を感じるけど(このへん、作品としての歴史は長いとはいえ、作者は熱心なサッカー好きではないのかなって感じてしまう・・・違ってたらごめんなさい)。
よって、結論。
"やっぱり、私には合わない作品"だったなぁ・・・と(^^;
タグ : 風飛び一斗